この項目では、フーシェンフイア類全般について説明しています。フーシェンフイアに分類される本群の一部の種類については「フーシェンフイア」をご覧ください。

フーシェンフイア類
生息年代: 518?510 Ma[1][2][3] Pre??OSDCPTJKPgN
様々なフーシェンフイア類（上：フーシェンフイア、左下：アラカリス、右下：チェンジャンゴカリス）
地質時代
古生代カンブリア紀第三期 - 第四期
（約5億1,800万 - 5億1,000万年前）[1][2][3]
分類

界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
目:†フーシェンフイア目 Fuxianhuiida

学名
Fuxianhuiida
Bousfield, 1995 [4]
英名
Fuxianhuiid [5]
属


アラカリス Alacaris

チェンジャンゴカリス Chengjiangocaris

フーシェンフイア Fuxianhuia

=ピシンノカリス Pisinnocaris


グァンウェイカリス Guangweicaris

リャンワンシャニア Liangwangshania

シャンコウイア Shankouia

シャウカリス Xiaocaris

フーシェンフイア類（Fuxianhuiid[5]、学名：Fuxianhuiida[4]）は、約5億年前のカンブリア紀に生息した化石節足動物の分類群（目）である[5]。フーシェンフイアだけでなく、チェンジャンゴカリス、アラカリスなども含まれる[5]。触角の後ろにある頑丈な付属肢と、不揃いな背板と脚を特徴とする[5][6]。

中国雲南省で化石が発見され、9種ほどが記載される[7]。その分類学上の位置付けは議論的で、節足動物の初期系統[8][9][10][5]や顎をもつ系統群[11][12]との関係性が特に注目される[13][14][15]。
名称

フーシェンフイア類の学名「Fuxianhuiida」[4]と中国語名「撫仙湖蟲類」（分類学上は「撫仙湖蟲目」、簡体字：?仙湖虫?/目）[16][17]は、本群の中で最初に記載された属フーシェンフイア（Fuxianhuia、中国語：撫仙湖蟲/?仙湖虫[16][17][18][19]、ピンイン：F? xi?n hu chong、フーシェンフーチョン）に因んだもので、その属の名称自体は発見地の中国雲南省にある撫仙湖（簡体字：?仙湖、ピンイン：F? xi?n hu、フーシェンフー）に由来する[20]。英語は「fuxianhuiid」と総称される[5]。

上述の他にも、本群を創設した原記載 Bousfield 1995 は「Fuxianhuiata」（亜綱）[4]、Hou & Bergstrom 1997 は「Yunnanata」（綱）を創設した[21]が、いずれも21世紀以降の分類体系に用いられず、「Fuxianhuiida」（目）のみ広く採用される[16][8][22][6][2][7]。
形態アラカリス（a-c）とチェンジャンゴカリス（b）の復元図（a：側面、b：背面、c-d：前半身の腹面、各項説明：[注釈 1][22]）

フーシェンフイア類の外部形態（フーシェンフイアに基づく）