フローレンス_(アラバマ州)
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フローレンス市
City of Florence

フローレンス市中心部
愛称 : Alabama's Renaissance City
位置

ローダーデール郡内の位置
座標 : .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度49分13秒 西経87度39分46秒 / 北緯34.82028度 西経87.66278度 / 34.82028; -87.66278
歴史
町制施行1826年1月7日[1]
行政
アメリカ合衆国
 州アラバマ州
 郡ローダーデール郡
 市フローレンス市
地理
面積 
  市域64.8 km2 (25.0 mi2)
    陸上  64.6 km2 (24.9 mi2)
    水面  0.2 km2 (0.1 mi2)
標高167 m (548 ft)
人口
人口(2020年現在)
  市域40,184人
  備考[2]
その他
等時帯中部標準時 (UTC-6)
夏時間中部夏時間 (UTC-5)
公式ウェブサイト : ⇒http://www.florenceal.org/

フローレンス(Florence)は、アメリカ合衆国アラバマ州北西端に位置する都市。ローダーデール郡郡庁所在地である。人口は4万0184人(2020年)。州北西部における経済、交通、教育、および文化の中心。テネシー川対岸のタスカンビア、シェフィールド(英語版)、およびマッスルショールズ(英語版)と共に都市圏を形成している。
歴史

今日のローダーデール郡やフローレンス市があるアラバマ州北西部、テネシー河畔のこの丘陵地帯には、ヨーロッパ人の入植以前にはネイティブ・アメリカンのチカソー族が住み着いていた。19世紀初頭、連邦政府はチカソー族からこの地を買収し、サイプレス土地会社に売却した。1818年、サイプレス土地会社の共同経営者の1人であったジョン・コフィー将軍や、後に第7代大統領となったアンドリュー・ジャクソンらは、イタリア人技師フェルディナンド・サノナーにこの土地の測量を命じた。サノナーはこの地に創設された町に、自分の故郷であるフィレンツェにちなんで、フローレンスという名をつけた。1826年、フローレンスは町として正式に法人化された[3]

やがて町はゆっくりと、産業・宗教・文化の中心地として成長していった。しかし、南北戦争時には南北両軍が入れ代わり立ち代わり町を占拠し、フローレンスは戦場と化した[4]。壊滅的な戦災を受けた町が復興に向かい始めたのは、1880年代中盤に入ってからのことで、終戦から20年の歳月が過ぎていた[3]

現在のフローレンス市中心部に建つ建物のほとんどは、町が復興し、地域産業が著しい発展を遂げた1880年代から1920年代に建てられたものである。市中心部のダウンタウン・フローレンス歴史地区は、1995年国家歴史登録財に指定された[5][6]
地理ウィルソン・ダム

フローレンスは北緯34度49分13秒 西経87度39分46秒 / 北緯34.82028度 西経87.66278度 / 34.82028; -87.66278に位置している。テネシー州との州境からは南へ約25km、ミシシッピ州との州境からは西へ約50km、ハンツビルからは西へ約105km、バーミングハムからは北西へ約160kmに位置する。市の標高は167mである。

アメリカ合衆国国勢調査局によると、フローレンス市は総面積64.8km2(25.0mi2)である。このうち64.6km2(24.9mi2)が陸地で0.2km2(0.1mi2)が水域である。総面積の0.40%が水域になっている。

市はテネシー川の北岸に広がっている。市中心部の街路は概ね整然と区画されている。東西に通る通りは、コート・ストリートを境に西がW、東がEとなっている。一方、南北に通る通りは、テネシー・ストリートを境に北がN、南がSとなっている。

市の東部、ダウンタウンの上流には、テネシー川をせき止めて造られた人造湖、ウィルソン湖が水を湛えている。このウィルソン湖をせき止めているウィルソンダムは、1918年にマッスルショールズのニトロセルロース工場に電力を供給するために建設され、1933年テネシー川流域開発公社が買収したもので、現在も同公社によって運営されている[7]
気候

フローレンスの気候は四季がはっきりしており、暑い夏と肌寒い冬、概ね過ごしやすい春・秋に特徴付けられる。最も暑い7月の平均気温は26℃、最高気温の平均は33℃で、日中は30℃を超える日が多い。最も寒い1月の平均気温は5℃、最低気温の平均は氷点下0.8℃で、月の半分は最低気温が氷点下に下がる。降水量は1年を通じほぼ一定で、月間75-150mm、年間約1,340mmである。冬季には月間3-4cm程度の降雪が見られ、年間降雪量は約12.7cmである[8]ケッペンの気候区分では、フローレンスはアメリカ合衆国東海岸南部に広く分布している温暖湿潤気候(Cfa)に属する。

フローレンスの気候[8]1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
平均気温()5.05.610.615.620.023.925.625.022.815.610.05.615.0
降水量(mm)127.0127.0154.9121.9109.2111.8116.899.181.373.791.4127.01,341.1

政治ローダーデール郡地方裁判所

フローレンスは市長制を採っている。市長は市の行政の最高責任者であると同時に、立法機関である市議会の長も務める。市長は全市からの投票で選出され、その任期は4年である[9]。市議会は6人の議員からなっており、市を6つに分けた選挙区から1名ずつが選出される[10]

市の行政実務には、建築、墓地、土木、財務、人事、保健、情報技術、公園・レクリエーション、都市計画、購買、都市緑化の各局があたっている[11]。また、特定の事案については、市政府、郡政府、および民間が共同で委員会を設置して、対応や運営にあたっている[12]
交通テネシー川にかかるオニール橋

フローレンスの玄関口となる商業空港は、市の中心部から南東へ約10km、マッスルショールズの東に立地するノースウェストアラバマ地域空港(IATA: MSL)である。しかし、この空港は規模が小さく、アトランタへのシルバー航空の便が1日2便(土日は1便)就航しているのみである[13]。より規模が大きく、発着便数の多い空港としては、東へ約100km、車で1時間強[14]ハンツビル国際空港(IATA: HSV)が最も近い。

フローレンスには州間高速道路は通っていないが、43号線と72号線の2本の国道が共用して市中心部を走り、オニール橋でテネシー川を渡っている。


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