フロイド・メイウェザー・ジュニア
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フロイド・メイウェザー・ジュニア2015年、対マニー・パッキャオ戦にて
基本情報
本名フロイド・ジョイ・メイウェザーJr.
通称Money(金の亡者)
Pretty Boy(プリティー・ボーイ)
TBE(The Best Ever、史上最高)
階級スーパーフェザー級 - スーパーウェルター級
身長173cm
リーチ183cm
国籍 アメリカ合衆国
誕生日 (1977-02-24) 1977年2月24日(47歳)
出身地ミシガン州グランドラピッズ
家族フロイド・メイウェザー・シニア(父)
親戚ロジャー・メイウェザー(叔父)
ジェフ・メイウェザー(叔父)
スタイルオーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数50
勝ち50
KO勝ち27
敗け0
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獲得メダル
アメリカ合衆国
男子 ボクシング
オリンピック
1996 アトランタフェザー級

フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、1977年2月24日 - )は、アメリカ合衆国の元プロボクサーミシガン州グランドラピッズ出身。元WBAスーパーWBCWBO世界ウェルター級統一王者。元WBAスーパーWBC世界スーパーウェルター級統一王者。元IBF世界ウェルター級王者。元WBC世界スーパーライト級王者。元WBC世界ライト級王者。元WBC世界スーパーフェザー級王者。世界5階級制覇王者。

戦績は50戦50勝で全勝無敗のまま引退しボクシングの全勝記録を保持する。史上初めて無敗のまま5階級制覇を達成するなど、パウンド・フォー・パウンド最強のボクサーとして評価されていた[1][2][3]
ボクシングスタイル

圧倒的なスピードと反応速度を持ち、卓越したディフェンステクニックで相手を翻弄するスタイル。キャリア中盤まではアグレッシブなスタイルでKOを量産していたが、階級を上げるにつれパワーが相対的に減り、ファイトスタイルもディフェンス重視になったものの、優れたボクシングIQと相手を出し抜くカウンターで明確なポイント差をつけた。

卓越したスピードとディフェンス技術を駆使して戦うボクシングスタイルに魅了されるファンもいるが、ディフェンス重視で危険を冒さず確実にポイントアウトする試合運びを「始めから判定勝利狙い」「タッチボクシング」などと揶揄し退屈な試合スタイルだとする声も少なくない。マイク・タイソンはメイウェザーの試合スタイルを退屈の意として「芝生が育っている様子を見ているようだ」と表現している[4]

メイウェザーは自身のディフェンス重視のボクシングスタイルについて「(ボクシングのダメージで病を患ったとされている)叔父のロジャーやモハメド・アリを見たときに、人々はボクシングは消耗のスポーツだと気付かなければならない。私がディフェンス重視の選手だったことにとても感謝をしている。身体的にも精神的にも能力の衰えが無く、頭も冴えている、自分自身が誰かもわかる」と述べている[5]
概要2008年

ボクシング・アドバイザーのアル・ヘイモンを雇うようになって以来、スポーツ選手長者番付で1位を獲得するなど大金を稼ぐスポーツアスリートとなったが、自身が所持する高級車や高級装飾品の自慢をしたり、現金を使った露骨なアピールをすることが多いことから「Money(金の亡者)」と呼ばれている[6]。2014年頃からは「TBE(史上最高、The Best Everの略)」を自称しており、以前はそのディフェンス能力で顔に傷ができないことから「Pretty Boy(プリティボーイ)」の異名を持っていた。

私生活での素行は悪く、2002年に2件の家庭内暴力事件で有罪、2004年にはナイトクラブで女性2人に暴行を働いたとして有罪判決を受けている。2012年には内縁の妻への暴行罪などで2ヶ月間刑務所へ収監されている[7](詳細は「犯罪・トラブル」の項を参照)。他にも「あのチビの黄色いバカを料理してやる」「あの小人を踏みつけたら米を炊かせて、寿司を作らせてやる」等のマニー・パッキャオに対するアジア人人種差別発言[8]、女性を蔑視するような性差別発言を行っている[9]。このため以前はいくつかの企業とスポンサー契約を交わしていたがイメージの低下を嫌った企業が次々に離れていき、フォーブス発表のスポーツ選手長者番付で何度かスポンサー収入が0ドル(スポンサー収入無し)で発表されている[10][11]。以上のような理由から、メイウェザーは2014年にスポーツ・イラストレイテッドの『最も嫌われているスポーツ関係者35人』の1人に選出された[12]

経済誌『フォーブス』が発表しているスポーツ選手長者番付で、2012年(8500万ドル)と2014年(1億500万ドル)と2015年(3億ドル)と2018年(2億8500万ドル)に1位となった[13][14]。特に『世紀の一戦』と称されたマニー・パッキャオ戦が行われた2015年は、それまでスポーツ選手の歴代最高年収記録だった2008年のプロゴルファーのタイガー・ウッズの1億1500万ドルの倍以上となる3億ドルを稼いだ[15]。ただし、2015年の収入はマルコス・マイダナ第2戦目と合わせた2試合分の収入であるため、パッキャオ戦の収入は2億3000万ドルで、1試合あたりの収入は2億8500万ドルを稼いだコナー・マクレガー戦が最も高い[16]

試合前の会見などで挑発的なトラッシュ・トークをすることでも有名である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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