フルーツバスケットの登場人物
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.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}フルーツバスケット (漫画) > フルーツバスケットの登場人物

フルーツバスケットの登場人物(フルーツバスケットのとうじょうじんぶつ)では、高屋奈月原作の漫画『フルーツバスケット』に登場する架空の人物について記述する。

担当声優は、1999年発表のドラマCD版 / テレビアニメ版第1作、2005年発表のドラマCD、2012年発表のまんがDVD版 / テレビアニメ版第2作の順。1人しか記載がない場合は基本的にはテレビアニメ第2作でのキャスト。

髪色や瞳の色はアニメ第1作では原作から変更され、オリジナルのカラーリングとなっている。アニメ第2作は原作に合わせられている。

なお、登場人物の星座・血液型・身長・体重について記載されている資料も存在するが、2019年以降は公式には設定されていないものとなっている[1][2]
主要人物
本田 透(ほんだ とおる)
声 -
小西寛子 / 堀江由衣 / 石見舞菜香[3]ニックネームは、とーる、透君。本作の主人公。海原高校に通う女子高生。父親を真似た少し変わった敬語を話す。趣味は家事で、居候している紫呉宅では家事全般を担う。両親を亡くし、ビル清掃のアルバイトで自活する直向きで逞しい少女。明るく真面目で、自分のことよりも他人のことを思う優しい性格であり、演技でも誰かを怒ったり(シンデレラの劇で義姉に選ばれたときも由希に出来ないと見抜かれた)罵ったりすることが出来ない。どんなものでもありのまま受け入れることの出来る慈悲深さを持つが、かなりの天然ボケで少々ズレた所もある。両親の死後に父方の祖父に引き取られたが、祖父が娘家族(透の父方の叔母家族にあたる)と同居することになり、家を改装する間、草摩家の敷地内の山で独りでテント暮らしをしていた。紫呉の家に偶然訪れたことがきっかけで、紫呉に勧められる形で草摩家に身を寄せることになり、その後、改装が済んだために戻った叔母家族の家に由希と夾が迎えに来たことで、本格的に草摩家に居候することになる。草摩家に同居し、物の怪憑きに生まれてくることで連鎖する十二支達の苦悩や悲しみを深く知ることによって、呪いを解きたいと強く思うようになる。高校を無事に卒業するという約束を母と交わしており、そのため自宅学習は欠かしていないが、海原高校はレベルがやや高めのため成績は中の下で、特に物理・英語が苦手。また、幼い頃から小さなアパートでつつましい生活をしてきたためか、とてつもなく世間知らずである。本人は戌年生まれだが、幼い頃、母に十二支の話をよく聞かされ、猫が可哀想だという理由から猫年生まれになりたいと思っていた。幼い頃に父親を亡くし、高校1年生まで母・今日子の手で大切に育てられたために、彼女亡き後も強く慕っている。一方、祖父を除いた父方の親戚からは母共々冷遇され、母も両親から絶縁されていたために頼れる親族が殆どおらず、学校でいじめも経験するなど(本人はあまり自覚が無かったが)、母親と祖父以外の相手からはまともな情を受けられない不遇な少女時代を過ごした。そんな中で幼い頃に迷子になった自分を助けてくれた「帽子の少年」に憧れており、その時に少年がくれた帽子を今でも大切にしている。物語の時間の流れとともに夾に惹かれていく。しかし今日子の死後、常に母親を想い続けることで、思い出は色褪せることはないと信じ、ずっと一緒に居たい存在は母だと決心したため、その変化はいけないものだと思い怯えていた。また、幼少期に父・勝也を亡くした際、葬儀場で今日子を嫌う心無い親戚から「勝也にちっとも似ていない」と聞こえよがしに心無い言葉を吐かれ、更にそのショックで自暴自棄に陥っていた今日子が家を空けて置いていかれる恐怖を味わった経験がトラウマになっている。こうした経緯から、少しでも父の存在に自分を近づけようと口調を真似るようになったことがきっかけで、現在の少しピントのずれた敬語を話すようになった。自分が今日子を手放そうとしている事実や、母を連れて行かれたくない想いから父に対して、悪者のような感情を抱いていた過去など、蓋をしていた気持ちを誰にも打ち明かせずに居た。しかしそんな感情を夾に告白した際、「幻滅しない[注 1]」と受け止めてもらえたことで、一層彼への想いは深まっていく。夾への感情が同情なのかと指摘された時には、十二支の皆を解放したい気持ちは詭弁で、夾を救いたい想いが他の何よりも強いことを語り、彼へ自分の想いを告げることを決意する。夾の、今日子の事故への関与を知っても、彼を想う感情は変わらず、懺悔する彼の姿を愛おしいと感じた。罪の意識ゆえに透を受け入れられず、立ち去った夾を追いかけようとした際に現れた慊人に今日子の姿を重ね、彼女の抱えた孤独を知る。慊人との問答を経て、置いていかれる恐怖、永遠や絆を願う彼女の気持ちに触れ、自分と同じ痛みを感じ、彼女の対等な存在として「友達になりたい」と願い、隣に寄り添おうとする。雨で緩んだ地盤の影響で崖崩れに巻き込まれるが、命に別状はなく、退院の日に夾から想いを告げられ、恋人関係になる。最終回には由希から「お母さんのような存在だった」と打ち明けられ、初めて「透」と名前で呼ばれる。高校卒業後は、夾と共に紫呉の家を旅立つ。後に神前結婚式を挙げ、二人で共に過ごした。夾との間に2男1女を儲けており、このうち長男のはじめは「another」でレギュラーとして登場。髪と瞳はこげ茶色。アニメ第1作では緑を帯びた青い瞳。
草摩 由希(そうま ゆき)
声 - 久川綾 / 久川綾 / 島ア信長[3]島袋美由利(幼少期)ニックネームは王子、ゆんちゃん、ゆんゆんなど。趣味は家庭菜園。十二支の)の物の怪が憑いている。十二支の頂点にして神に一番近い特別な存在とされており、神と同じくらい子年が生まれてくるのは珍しい。透の同級生。いかにも優しげで眉目秀麗、成績優秀、文武両道なため、学校内では熱烈なファンクラブ「プリンス・ユキ[注 2]」まで作られるほどの人気だが、本人は全く無自覚で、どこか近寄りがたい雰囲気を持つ。また、自分をつまらない人間だと思い込み、中性的な顔にコンプレックスを抱いている。夾とは犬猿の仲だが、彼の人を惹き付ける人格を羨ましいとも思っている。高校入学を機に紫呉の家に居候をはじめた。幼少期は草摩での立場を重んじた母親の意思により、当主に気に入られることを第一として、慊人の遊び相手として過ごしていた。その頃はまだ幼く、何に対してもさして疑問を向けることなく、慊人も癇癪は起こしたものの、無邪気な性格だったため問題なく生活していた。しかしある一件以来、慊人が捩れてからは、彼女によって精神的なダメージを負わされる。同時期に友人に変身体質を知られ、記憶隠蔽によって唯一の友人を失くしたことがトラウマで、自身に深く立ち入られることを恐れていた。母親の「愛情」を求めており、自分に母親のように温かく接してくれた透に「母性愛」を感じるが、そんな自分に戸惑い、彼女を女性として見ているのだと思い込もうとしていた。物語中盤に生徒会長に指名されるも暫くの間は断り続ける。しかし、杞紗を見て自分が逃げていることに気付き、生徒会長後任の件を受諾。副会長の真鍋翔とも、初めは馬が合わなかったものの後に良い友人となっている。兄・綾女とも疎遠だったが、彼が変わって行くと同時に、徐々に関係回復の兆しを見せている。生徒会のメンバーで、一年後輩の倉伎真知に対しては当初、無口な翔の妹という存在でしかなかったが、彼女の「王子なんかじゃない」という発言をきっかけに、次第に興味を持ち惹かれていく。実は、透が憧れている「帽子の少年」の正体(帽子自体は夾のものだったが、風に飛ばされた時に由希に拾われたことを嫌悪し帽子を手放した)。夾に憧れていたことを彼に告げたことでわだかまりが解け、その後の関係は良い喧嘩友達のような、穏やかなものに変わっている。最終回では無事大学に合格し、1人暮らしを始め、真知とも順調に交際している。十二支の中で最後に呪いが解けた。折り鶴もまともに折れないほど手先が不器用という欠点があり、彼の作る料理は壊滅的にまずい(食べた紫呉曰く「危うく黄泉行くとこだった」とのこと)。気管支炎が持病で、幼い頃はたびたび発作を起こすなど、身体が弱かった。成長したのちは発作は少なくなっているが、発熱など風邪をひいた場合には油断できない。発作が起きている最中は、鼠に変身するとさらに病状が悪化する。「雪見月(ゆきみづき / 12月)」から名付けられたと紹介されていることがあるが、作者曰く「由希は例外です。月の名前じゃないです。いいカンジの音が無かったのと、「ゆき」という音が頭に降ってきたので」と単行本14巻105ページの柱に記されている。作者は『フルーツバスケット ファンブック〔宴〕』にて、由希をもう1人の主人公として描いてきたことを明かしている。髪と瞳は濃いグレー。アニメ第1作では深い紫の瞳。
草摩 夾(そうま きょう)
声 - 関智一 / 関智一、池田恭祐(幼少時)、近野桂介(中1頃) / 内田雄馬[3]泊明日菜(幼少時)ニックネームはキョン、きょんきょん、きょんちゃん、キョン吉。趣味は格闘技。十二支に入れなかったの物の怪が憑いている。他の十二支とは違い、猫の姿の他に「本来の姿」である異形の姿が別に存在する。透や由希と同学年の、短気でぶっきらぼうな少年。透が紫呉宅に居候することになった初日に、由希に喧嘩を吹っかけにきてそのまま紫呉宅に居候し、海原高校に編入することになる。最初は透にも無愛想な態度を取っていたが、徐々に親しくなる。母親は、夾の凶悪で醜く腐敗臭を放つ「本来の姿」を受け入れられずに自殺したが、表向きは事故死ということになっている。夾自身は、母親が嘘をつき続けながら共に生きていることを見抜き、それがさらに彼の心の傷を深めていった。そのため、夾は母が自分を殺さず、自殺した理由を今でも深く考えている。母親の死後は父親からも放棄され、藉真に育てられることで初めて人の愛情を知った。また藉真からは武術も習っており実力も相当なものだが、由希には勝てずに彼をライバル視している。猫を騙した鼠の物の怪憑きであり、周りから誕生を祝福され、恵まれた生活を送っていた(ように見えた)由希を幼い頃から激しく憎悪していた。同時に、何でもそつなくこなす由希を羨ましいとも思っている。物事にあまり興味を示さないが、勝負事に対しては燃える。「本来の姿」は、高位の僧侶の骨と血で作られたと言われる数珠で封印されている。猫の物の怪が水嫌いであるため水が苦手で、雨が降ると体調を崩す。透に本来の姿を見られた時には、拒絶されると思い彼女を激しく蔑んだが、透の「一緒にいたい」という、願っていた言葉を聞き本当の意味で心を通わせた。彼にとって、透は心の支えとなり、この一件から透を名前で呼ぶようになる。由希と並ぶ透の良き理解者であり、彼女が将来について不安を抱いていることをいち早く見抜き、彼女を紫呉と共に慰めた。幼少時に孤独だった夾にとっては初めて話しかけてきた楽羅は姉のような存在で、毎日一緒に草摩の近くの公園で遊んでいたが、本来の姿を不注意で彼女に見られ、それ以後夾の母親はさらに彼を外に出さなくなった。楽羅の好意にはとことん振り回されており、今までに何度も暴力を振るわれたり(これは楽羅なりの愛情表現)姿を見て脱走したりしているが、やられっぱなしなのは女には手を出さない夾の性格によるものである。楽羅の強い想いを理解していながらも、彼女に「俺はおまえを好きにならない」と告げ、一緒に遊んでくれたことに「ありがとう」と感謝の言葉を贈った。透ほどではないが料理上手。嫌いな食べ物はニラ、ネギ、味噌(味噌は味噌汁なら平気)。ジェイソンやDVDの存在を知らないなど、多少抜けたところもあるが、登場する草摩一族の中では常識派のため、作中では貴重なツッコミ役。物語終盤での由希との言い争いの際、幼少時からお互いがお互いに憧れていたことを告げたのをきっかけにわだかまりが解け、それ以後は二人の空気は穏やかなものになり、喧嘩友達のような存在となった。実は藉真に引き取られて間もない頃、透の母である今日子に出会い友情を育んでいた。透のことは当時から今日子によく聞いており、透が迷子になった際は今日子に「透を見つけて必ず守ってみせる」と約束する。しかし実際は由希が透を助けたために、その約束は果たされなかった。今日子の提案で約束は「ツケ」ということになったが、それ以後は恥ずかしさや悔しさから気まずくなり、今日子に会うのを避けるようになってしまう。その後今日子に出逢ったのは交通事故の現場だったが、数年ぶりに見かけた彼女を交通事故から守ろうとした際、公衆の面前で変身体質を知られる恐怖から手を伸ばすことを躊躇してしまう。結果的に目の前で今日子を見殺しにしたこと、更に彼女が遺した「赦さないから」という言葉に縛られ、闇を抱えるようになった。


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