フルダ年代記(Annales Fuldenses或いはAnnals of Fulda )は、東フランク王国の年代記で、ルートヴィヒ1世(敬虔王)の最後の年(840年)から、900年におけるルートヴィヒ4世(幼童王)の登位とともに実質的に終わる東フランクにおけるカロリング朝の支配時代を独自に扱った年代記である。この時代を通して年代記が描いている諸事件の同時代資料であり、カロリング朝の歴史研究にとって一次史料である。フルダ年代記は、同時代の西フランク王国を扱った年代記であるサンベルタン年代記に対応する。 フルダ年代記はヘッセンのフルダ修道院 714年から830年は主にフランク王国年代記(741?829を扱う) とロルシュ年代記 年代記は、ルイ敬虔王の死去を含む諸事件部分と、それ以降はフランク帝国が三分割されるヴェルダン条約までの部分に分かれる。860年以降については、年代記は主に東フランク王国とルートヴィヒ2世 (東フランク王)とその息子に関する諸事件に焦点をあてている。記述は845年に始まるヴァイキングによる襲撃の詳細も描いている。その他の諸事件は、彗星とか地震や災害などの多様な'奇蹟'を含む年代記の記録である。年代記はルイ幼童王の王位継承の年の1年後の901年で終了している。 サンベルタン年代記 (ベルティアーニ年代記とも。西フランク王国における同様の諸事件を扱った物語)と同様に、フルダ年代記は9世紀カロリング朝研究の第一級の一次史料である。
目次
1 著者と写本
2 史料
3 内容
4 重要性
5 関連項目
6 参考文献
著者と写本
史料
内容
重要性
関連項目
Reichsannalen(英語版
参考文献
The Annals of Fulda. Ninth-century Histories 2, trans. and annotated by Timothy Reuter (Manchester Medieval Sources series, Manchester, 1991), 1?14.
⇒Catholic Encyclopedia: "Rudolf of Fulda."
The Annals of the Holy Roman Empire. The Annals of Fulda: The Annals of Fulda parts 1-5 ( 714-901 A.D.), The Funeral Annals of Fulda (992 A.D.), The Oldest Annals of Fulda ( 742-922 A.D. ). trans. and annotated by Grzegorz Kazimierz Walkowski (Walkowski,Bydgoszcz,2014)ISBN 978-83-930932-6-7
更新日時:2016年11月14日(月)11:37
取得日時:2019/04/23 21:43