フルアニメ(フルアニメーション)は、アニメーションの表現形式の一つであり、全身の滑らかな演技を自然主義的に描写したものを指す[1][2]。止め絵や部分的な演技を多用したリミテッド・アニメと対立的に扱われることが多いが、その定義やリミテッド・アニメとの境界線は明確ではない[3]。
アニメーション映像は秒間24コマの記録形式が一般的であり[注釈 1]、伝統的なフルアニメーションでは1コマ毎に絵が変化する「1コマ打ち」(秒間24枚)または2コマ毎に絵が変化する「2コマ打ち」(秒間12枚)が多用され、日本のリミテッド・アニメでは3コマ毎に絵が変化する「3コマ打ち」(秒間8枚)が多用される[6][7]。ただし3コマ打ちであれば必ずしもリミテッド・アニメである訳ではなく、相応な演技が実現されていればフルアニメーションに位置付けられる場合もある[8][9]。
代表的なフルアニメーションの作品としてはウォルト・ディズニー製作の『白雪姫』(1937年)がある[2]。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 1930年代以前のアニメーション(サイレント、レコード・トーキー)映画では、秒間16コマないし18コマの映画用フィルムに撮影されたものも存在する[4][5]。
出典^ 土居伸彰. “リミテッド・アニメーション