フランスの政党フランス共産党
Parti communiste francais
フランス共産党本部(オスカー・ニーマイヤー設計)
全国書記ファビアン・ルーセル
フランス共産党(フランスきょうさんとう、フランス語: Parti communiste francais、略称: PCF)は、1920年に結成されたフランスの政党。
前身のフランス社会党(労働インターナショナル・フランス支部、SFIO)が1920年12月のトゥール党大会においてコミンテルン(第三インターナショナル)への加盟を決議し、党名を「共産主義インターナショナル・フランス支部」(フランス語: Section francaise de l'Internationale communiste、SFIC)に改称し(加盟に反対した少数派は SFIO として活動を継続)[8][9][10]、翌1921年に「社会党 SFIC(Parti socialiste SFIC)」、1943年にコミンテルンが解散した際に現在の「フランス共産党」に改称した[11]。
マルクス・レーニン主義を掲げ、パブロ・ピカソやエリック・サティ、イヴ・モンタン、シモーヌ・シニョレらも党員だった時期がある。 フランス共産党は、コミンテルンのフランス支部として活動し、スターリンがコミンテルンを実質支配した1930年に「左翼反対派」を追放してモーリス・トレーズが実権を握って以降、コミンテルンが解散した戦後においても各国の共産党に比べても際立ってソ連の政策を支持する傾向が強く、モスクワの長女 (La fille ainee de Moscou) と揶揄された。その傾向は1991年のソビエト連邦の崩壊まで続いた。 フランス共産党は1930年代初頭、スターリンとコミンテルンが提唱した「社会ファシズム論」を実践してフランス社会党 (SFIO)に激しい攻撃を加えたが、1933年にドイツでナチスが政権を獲ると、フランスでもファシズム運動が起こっていたことから労働者の間で「反ファシズム統一戦線」の気運が高まった。
歴史
人民戦線からレジスタンスまで