この項目では、フォーミュラ1のレースについて説明しています。ロードレース世界選手権のレースについては「フランスグランプリ (ロードレース)」をご覧ください。
French Grand Prixポール・リカール・サーキット
レース情報
周回53[1]
コース長5.842 km (3.630 mi)
レース長309.690[1] km (192.432 mi)
開催回数89
初回1906年
最終開催2022年
最多勝利
(ドライバー) ミハエル・シューマッハ (8)
最多勝利
(コンストラクター) フェラーリ (17)
最新開催(2022年):
ポールポジション シャルル・ルクレール
フェラーリ
1:30.872
決勝順位1. マックス・フェルスタッペン
レッドブル-RBPT
1:30:02.112
2. ルイス・ハミルトン
メルセデス
+10.587s
3. ジョージ・ラッセル
メルセデス
+16.495s
ファステストラップ カルロス・サインツ
フェラーリ
1:35.781
フランスグランプリ(Grand Prix de France)はフランスで行われるF1のレース。国際規模のグランプリレースとしては最古の歴史を持つ。
歴史1906年ACFグランプリで優勝したシス
20世紀初頭、国別対抗戦として開催されたゴードン・ベネット・カップは各出場国3台のみが参加するというルールだった。当時、自動車文化の中心地であったフランスはこの制限に不満を抱き、ゴードン・ベネット・カップに参加せず、フランス自動車クラブ (Automobile Club de France
, ACF) が独自にレースを主催することになった。1906年6月26日から27日にかけてル・マン郊外の公道コース[注 1]で第1回ACFグランプリが開催され、フェレンク・シス (Ferenc Szisz) がドライブするルノーが優勝した。1920年代には欧州各国でもグランプリが開催されるようになり、当国でのイベントは「フランスグランプリ」と呼ばれるようになった。1950年に始まるF1世界選手権においては1955年以外は毎年開催されており、イギリスGPとイタリアGPに次ぐ歴史を持つ。多くのサーキットを利用して開催されてきたが、1991年以降はマニクール・サーキットに定着していた。
しかし、マニクールの交通の便の悪さに加えて、F1におけるフランスの影響力の低下(ドライバー・チームの激減、ルノーチームのフランス色の弱さ[注 2])といった理由から消滅の危機にさらされ続け、2008年10月15日にフランス自動車連盟 (FFSA) が2009年度の開催をキャンセルしたと発表した。これにより、グランプリ発祥国のレースが消滅することになった。
その後、アラン・プロストらの協力をえて復活を目指し、2013年からベルギーGPと隔年開催する形で、ポール・リカール・サーキットでフランスGPが行われると伝えられた。しかし、支援を約束していたサルコジ政権が2012年の大統領選挙で退陣し、後任のオランド大統領は財政援助を否定[2]。ベルギーGPのプロモーターも隔年開催案が終了したと認めた[3]。