フランシスコ・ソアレスとも呼ばれるサッカー選手「フランシスコ・ダス・シャガス・ソアレス・ドス・サントス」とは異なります。
フランシスコ・スアレス
フランシスコ・スアレス(Francisco Suarez、1548年1月5日?1617年9月25日)は、スペインの神学者・哲学者・法学者。イエズス会士。
目次
1 経歴
2 業績
3 著書
4 参考文献
5 関連項目
6 外部リンク
経歴、バリャドリッド大学、アビラ大学
オッカム派の唯名論が台頭してスコラ学が崩壊した後に、トマス・アクィナスの学説を中心に、スコラ学を総合的に体系化し、神学・哲学・法学にわたって大きな影響を与えた人物。アリストテレス、トマス・アクィナスの系列からなるスコラ学を集大成し、中世と近代の学の橋渡し的役割を果たした人物で、多くの人物に多大な影響を与えた。
哲学の分野では、デカルトの『省察』第4答弁ではスアレスの「形而上学的討論」に、また、バークレーもスアレスの「類比論」に言及がある。ライプニッツやクリスティアン・ヴォルフ、カントにも影響を与えたとされる。
法学の分野では、人民主権論、社会契約論、自然法論、国際法の基礎を築き、グロチウスに多大な影響を与えた。
Commentariorum ac disputationum in tertiam partem divi Thomae (1590).
Summae theologiae. De Deo uno et trino, I, 1607
De incarnatione, pars prima (1745).
著書
山辺建訳「法律についての、そして立法者たる神についての論究」上智大学中世思想研究所編『中世思想原典集成20巻-近世のスコラ学』691頁(平凡社)
小川量子訳「形而上学討論集」上智大学中世思想研究所編『中世思想原典集成20巻-近世のスコラ学』881頁(平凡社)
参考文献
ホセ・ヨンパルト『古代・中世社会契約論?スアレスの思想を中心として?』1982年度法哲学年報(有斐閣、1983)
関連項目
トマス主義
社会契約
外部リンク
伊藤不二男『フランシスコ・スアレスの自然法理論 : その国際法理諭の基礎づけのために』 ⇒[1]
水波朗『=書評=伊藤不二男著スアレスの国際法理論』 ⇒[2]
表
話