フランケン・ふらん
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フランケン・ふらん
ジャンル
人体改造ホラーコメディ
漫画:フランケン・ふらん
作者木々津克久
出版社秋田書店
掲載誌チャンピオンRED
レーベルチャンピオンREDコミックス
発表号2006年9月号 - 2012年3月号
発表期間2006年7月19日[1] - 2012年1月19日[2]
巻数全8巻
話数全61話
漫画:フランケン・ふらん Frantic
作者木々津克久
出版社秋田書店
掲載誌チャンピオンRED
レーベルチャンピオンREDコミックス
発表号2019年4月号 -
発表期間2019年2月19日[3] -
巻数既刊9巻(2024年5月20日現在)
その他『Frantic』のタイトルに変更されたのは第4話以降
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『フランケン・ふらん』は、木々津克久による日本漫画。『チャンピオンRED』(秋田書店)にて、2006年9月号と2007年2月号に読み切りとして掲載された後[1][4]、2007年8月号から2012年3月号まで連載[5][2]。その後、『フランケン・ふらん Frantic』(フランケン・ふらん フランティック)と改題して[6]2019年4月号から連載再開。
概要

生物学者によって造られたつぎはぎだらけの人造美少女「ふらん」が得意の人体改造技術で人々に貢献しようとするホラー・コメディで、体にまつわる問題を抱えた依頼人が毎回現れ、彼女がその外科技術を以って問題を解決するという内容。手術シーンにおける直接的な描写やブラックジョークとも取れるグロテスクな人体改造、そうした生生しい描写と相反する、美少女としての主人公造詣のギャップに特徴を持つ。タイトルや主人公のデザインから察するにフランケンシュタインの怪物をモチーフにしている模様。表紙のデザインは大概色っぽい絵となっているが、カバーを外すとおぞましい絵に差し替えられている。また、裏表紙はその巻で比較的ハッピーエンドに終わった話を突き落とす後日談が語られているものもある。

『チャンピオンRED』2009年9月号のスペシャル付録として、ドラマCDが製作された[7]

2018年には、木々津の連載作品である『開田さんの怪談』とコラボした読み切り作品「フランケン・ふらん対開田さんの怪談」が『月刊チャンピオンRED』9月号に、「開田さんの怪談VSフランケン・ふらん」が『週刊少年チャンピオン』35号に掲載された[8]。このコラボ作品が縁となって『チャンピオンRED』2019年4月号より「フランケン・ふらん」の連載が再開された[3]。同年6月のコミックス1巻発売に併せて連載も「フランケン・ふらん Frantic」に改題された[9]
登場人物
ふらん
斑木邸に住む少女。本名は「斑木ふらん」。斑木博士の血縁者ではなく「最高傑作」らしく、人間離れした外科技術を持つ。頭の左右に
フランケンシュタインの怪物のような電極がはまっており、体中にツギハギしたかのような縫い目がある。ただしぱっと見ではあくまで普通の少女然とした容姿で、フラフラした仕草と語尾が間延びした口調が特徴的。制服を着て学校にも行くこともあるが、ライフワーク程度に気が向いたら通うような感じであり、その都度別の学校に行っているようである。その凄まじい手術手腕は生徒の間でもその都度広まっているようで、色々な相談をされる。大抵のことには動じない、飄々とした性格とぼんやりした印象を持つ一方、依頼人の願望は鋭く見抜く洞察力を持つ。依頼人の願望をそのまま実現するが、それは時として異常な事態に発生することもしばしば。が、たいがいはあっけらかんとすませてしまう。基本的に誰がどんな目的で依頼をしてこようと気にせず、お互い敵対している2勢力からの依頼を両方引き受けるなども平気でやる。また、情にもろく、たとえ嘘であっても感動を誘うような依頼をされると疑わずに喜んで引き受ける。手術の際には、本人曰く、「マイナーチェンジ」として腕を増やして猛スピードで手術する。その穏やか?な佇まいとは裏腹に、天使博士が襲われた際には報復しようとするなど、「やられたらやり返す」主義のようである。ヴェロニカに対しては、問題行動抑止やしつけのために、スイッチを押すと激痛が走る機構を取り付けたり、バラバラにして放置したりすることもある。人造人間ゆえか限りなく不死身に近く、通常なら致命傷となるような怪我を負っても死なず、そのような状態でも手術が可能である。身体的・肉体的に人間の弱い所への意識が鈍く、また好奇心も強いため、稀有な症例の患者相手に麻酔なしで悲鳴を上げているにも拘らず手術を笑いながら続行することもある。最終巻にて沖田と兄妹だったことが示唆されている。
ヴェロニカ
斑木博士が自身を護衛させるために作った生体暗殺兵器。高い戦闘能力に加え、爆発物の取り扱いや野外でのトラップ技能も修得しており、下腹部付近には自爆用の爆弾が仕掛けられている模様。顔に大きな×字の縫い目が走る。ふらんの後に作られたためか、当初はふらんを「お姉様」と呼んでいたが、時が経つにつれ「ふらん」と呼び捨てにするようになっている。最初こそ襲い掛かってきたり散々な目に遭わされたりしていたものの、ふらんが傷つけられたりすると激昂するなど、姉思いである。右腕に巨大なギロチン、左腕には鋭利な刀剣を仕込んでいるほか、柄頭にも鋭利な刃をつけた短剣を所持。学校に通う際のかばんにも凶器が無数に仕掛けられている。「殺しは相手が苦しまないように」を戦いに対する礼儀としている。そのためか、彼女に切り裂かれたものは苦悶の表情などを浮かべていることは少ない。ふらんや研究所を守るために日夜戦っており、ピンチに陥ったふらんを救うことも多い。本作の中ではかなり常識的な人物。幽霊や呪いなどの怖い話が苦手。先代がいたことが明らかになっている。状況次第では大量の武器を生徒の前で使うことも辞さない物騒な気質のためか或いは襲い掛かられたためか、ふらんによってリモコンで激痛が走る機構が組み込まれている。「どのような形であれ生命として機能していれば良い」という価値観のふらんに対し、「苦しい生よりも安楽な死」を救いと謳うヴェロニカは、ふらんのアンチテーゼ的な存在である。また、ふらんが恋愛には無関心なのに対し、ヴェロニカは性的な話題を振られた際に顔を真っ赤にして断ったりするなど純情派である。戦闘型であるためか、アギト(後述)との戦いやヒーロー番組など、闘うことに興味を見出すことが多い。斑木博士に対する忠誠心は強く、ふらんよりも自分に頼ってくれたと思った時はかなり嬉しそうにしていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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