フラットライナーズ
Flatliners
監督ニールス・アルデン・オプレヴ
脚本ベン・リプリー
『フラットライナーズ』(Flatliners)は、2017年にアメリカ合衆国で公開されたSF映画である。監督はニールス・アルデン・オプレヴ、主演はエリオット・ペイジ[注釈 1]が務めた。本作は1990年に公開された同名映画のリメイク版であるが、ストーリーは続編に近いものとなっている[5]。 医学生のコートニー・ホームズは死後の世界について並々ならぬ関心を持っており、解明に至るヒントが臨死体験にあると考えていた。ある晩、コートニーは同期のソフィアとジェイミーを使用されたことのない非常時用の医療施設に呼び出すと、ある実験を手伝って欲しいと頼む。それは、除細動器を使って自らの心臓を停止させてから60秒後に蘇生し、その間の脳波を測定するというものだった。常軌を逸した実験に2人は驚くが、危険を訴え続けるソフィアに対し、ジェイミーはコートニーの入念な準備から彼女が本気であることを察して協力し始める。心停止から60秒後、2人は救命処置を始めてもコートニーが蘇生せずパニックに陥るが、ソフィアが送ったメールを見て駆けつけたレイの協力によって蘇生に成功する。レイを追ってきたマーローも加わると、5人はコートニーの部屋に移動してPCに記録していたデータを確認する。 実験後、コートニーは過去の記憶を鮮明に思い出せるようになっていた。レイは危険な実験をやめるように忠告したが、コートニーの様子を見たジェイミーは自らを被験者として実験を行うことを申し出る。再び実験は行われ、レイもジェイミーに頼まれて仕方なく救命処置に参加する。ジェイミーは臨死体験で奇妙な光景を目にするが蘇生後に気にする様子はなく、容態の芳しくない患者を回復させるために必要な薬品が分かるようになる。一方で、コートニーとジェイミーは幻覚に遭遇するようにもなっていた。 被験者となった2人に有益な効果が出たことを受けて、マーローも実験を受けることになる。しかしマーローは中々蘇生できず、その間に恐ろしい光景を目にしていた。なんとかマーローを蘇生させ安堵していると、遅れてやってきたソフィアがこのまま自分にも実験を行うことを希望する。時間制限が迫る中でソフィアの実験を行うと、危惧していた通り警備員が巡回してきてしまうが、ジェレミーが機転を利かせたことでソフィアを蘇生しつつ逃げ出すことに成功する。 行き着いた先で、コートニーは死んだはずの妹テッサの後姿を見つける。彼女を追いかけた先でコートニーが遭遇したのは、テッサが死んだ原因でもある、自らの起こした事故の幻覚だった。自分の部屋に帰ってきたコートニーは怪奇現象に遭遇し、アパートの非常階段へと逃げ出すが、突然現れたテッサに突き落とされて死んでしまう。レイに付き添われて自宅へと帰ったマーローは彼に対し、2ヶ月前に搬送されてきたサイラスという男が自身の医療ミスによって命を落としたこと、臨死体験中にサイラスの姿を見たことを告白する。自宅代わりのクルーザーに戻ってきたジェイミーは、かつての恋人アリシアや赤ん坊の幻覚に襲われていた。 翌日、コートニーの死を知り悲しむ4人だが、マーローも幻覚に襲われるようになり、ジェイミーは怪奇現象によって命の危険を感じ始める。4人はコートニーのスマートフォンを入手し、録画されていた映像から彼女の最期の様子を知ると、マーローが「自分達に起こる現象は過去に犯した過ちが原因だ」と主張する。ジェイミーがかつて妊娠させたアリシアの中絶手術から逃げ出してしまった過去や、彼女の幻覚に物理的な危害を加えられたことを明かすと、ソフィアもかつてイリーナという自分より優秀な同級生を卑劣な方法で破滅させたことを告白する。間もなくして幻覚に襲われたソフィアは、イリーナを訪ねて罪の告白と謝罪をし、彼女から赦しの言葉を貰う。
ストーリー