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原題が「Fly Me to the Moon」の3DCG映画については「ナットのスペースアドベンチャー3D」をご覧ください。
新世紀エヴァンゲリオンのエンディングテーマについては「FLY ME TO THE MOON (CLAIREと高橋洋子のシングル)」をご覧ください。
Triumph Of Love
(1954年)In Other Words
(1954年)The Parade Is Passing Me By
(1957年)
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「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(英: Fly Me to the Moon)は、ジャズのスタンダード・ナンバー楽曲。日本語で「私を月に連れて行って」といった意味になる。原題は「イン・アザー・ワーズ」(英: In Other Words)。 1954年に、作詞家・作曲家のバート・ハワードによって制作されたもので、初演はニューヨークのキャバレー "Blue Angel" において披露、ヴォーカルのフェリシア・サンダーズ
概要
1956年には、ポーシャ・ネルソン(英語版)のアルバム『Let Me Love You』に収録された。同年、ジョニー・マティスが本作を収録する際に初めて「Fly Me to the Moon」の題が登場した。
1959年、フェリシア・サンダーズがデッカ・ヨコードより発売したシングル「サマー・ラブ」のB面に、サンダース歌唱の物が収録された。1961年には本曲をA面としたシングルがデッカより発売された。
現在多く耳にする「Fly Me to the Moon」が完成するのは、1962年のことである。作曲家・編曲家のジョー・ハーネル(英語版)が4⁄4拍子のボサノヴァ風に書き直したものが、現在よく知られているアレンジの一つである。その後、1964年にフランク・シナトラがカバーして爆発的なヒットとなった。ヴォーカルナンバー以外でもインストナンバーとしても知られ、オスカー・ピーターソン等のジャズ・アーティストが演奏している。
シナトラが本作を発表した1960年代、アメリカ合衆国はアポロ計画の真っ只中にあり、本当に『月に連れて行って貰える』のは「非常に近くまで迫っている、近未来の出来事」であった。そのため本作「Fly Me to the Moon」は一種の時代のテーマソングのように扱われ、これが本作のヒットにつながった。シナトラ・バージョンの録音テープは、アポロ10号・11号にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になった[2]。このシナトラ・バージョンは2000年の映画『スペース カウボーイ』(ワーナー・ブラザース)のラストシーン(トミー・リー・ジョーンズ演じる宇宙飛行士が身を挺してミッションをクリアした後、予定外の月にまで到達してしまう)においても使用されている。
非常に数多くの歌手や楽団がカバーしていることでも知られており、劇中曲として使用されることも多い。 JASRACに於いては2018年現在、外国作品/出典:PJ (サブ出版者作品届) /作品コード 0F0-2290-1 FLY ME TO THE MOON として登録[5]。 FLY ME TO THE MOONがOT(正題)、IN OTHER WORDSがAT(副題)[5]。日本国内外含めて計337組の歌手・楽団が「アーティスト」として登録されている[5]。
日本
1963年、森山加代子が「月へ帰ろう」(「一人で泣かせて」のB面)のタイトルで、中尾ミエが「月夜にボサノバ」(「テル・ヒム」のB面)のタイトルで、それぞれ日本語詞でカバーしている。
1967年、ヘレン・メリルの日本録音盤『Bossa Nova In Tokyo』(伴奏:前田憲男ストリングス・オーケストラ・渡辺貞夫がフルートで参加)に収録[3]。渡辺貞夫も同年に発表したアルバム『イパネマの娘』にて、菊地雅章や中牟礼貞則、富樫雅彦らとの共演で収録している。
1970?80年代、「TBS名作ドラマシリーズ」のオープニング及びエンディングテーマで、ウェス・モンゴメリーによるアレンジバージョンが使用された。
1981?1987年、竹宮恵子の21世紀後期を舞台にしたSF漫画『私を月まで連れてって!』。第一回「夢みるマーズポート」(1977年掲載)で象徴として日本語詞を引用している。
1995年?1996年放送のテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマに用いられ、新たな世代の関心も呼び起こした。日本の音楽雑誌『CD&DLでーた』が2016年に月に関連する最も代表的な曲について行った調査によると、クレア・リトリーと高橋洋子のカバーバージョンは、10代から30代までの6203人の回答者によって7位にランキングされる[4]。
2008年に放映された全日本空輸のテレビCM「あこがれのJAZZ CLUB」篇のBGMとして使用された。ジャズクラブのバーカウンターにあたかも同社の飛行機が着陸するようなイメージの映像であった。歌っているのはGeila Zilkhaで、30秒に収めるため原曲よりもアップテンポで歌っている。
2009年のXbox 360及びPlayStation 3専用ゲームソフト『ベヨネッタ』の挿入歌(∞ Climax Mixとしてリミックス版もある)や、2013年のサントリーのウイスキー・山崎のCMソングに使用される。
2019年、松田聖子がアルバム『SEIKO JAZZ 2』にてジャズアレンジでカバーしている。
備考