フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
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「Fly Me To The Moon」はこの項目へ転送されています。

原題が「Fly Me to the Moon」の3DCG映画については「ナットのスペースアドベンチャー3D」をご覧ください。

新世紀エヴァンゲリオンのエンディングテーマについては「FLY ME TO THE MOON (CLAIREと高橋洋子のシングル)」をご覧ください。

「イン・アザー・ワーズ」

ケイ・バラード の シングル
B面レイジー・アフタヌーン
リリース1954年4月
規格7インチ・シングル
録音1954年
ジャンルジャズ
時間5分23秒
レーベルデッカ・レコード
作詞・作曲バート・ハワード
ジョン・ラトゥーシュ
ジェローム・モロス
ケイ・バラード シングル 年表

Triumph Of Love
(1954年)In Other Words
(1954年)The Parade Is Passing Me By
(1957年)


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「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(: Fly Me to the Moon)は、ジャズスタンダード・ナンバー楽曲日本語で「私をに連れて行って」といった意味になる。原題は「イン・アザー・ワーズ」(: In Other Words)。
概要

1954年に、作詞家・作曲家のバート・ハワードによって制作されたもので、初演はニューヨークキャバレー "Blue Angel" において披露、ヴォーカルのフェリシア・サンダーズ(英語版) の歌唱によるものであった[1]。ただし、この時の曲のタイトルは "In Other Words"(対訳「言い換えると」)であり、'"`UNIQ--templatestyles-00000004-QINU`"'3⁄4拍子で、現在広く認知されているアレンジとは装いをかなり異にしていた。この「In other words」という台詞は歌詞の中にも登場しており、現在でも本作をカバーする際に "Fly Me to the Moon (In Other Words)" というタイトルにするアーティストがいる。同年にはヴォーカルのケイ・バラード(英語版)によりデッカ・レコードにて初めてレコーディングされた。その数年後(1960年)に、ペギー・リーがアルバム『プリティ・アイズ(英語版)』収録曲の一つとしてレコーディング(タイトルは "In Other Words")、同時期にTV番組エド・サリヴァン・ショー』に出演し本作を歌唱。これが切っ掛けで本作は広く知られるようになった。

1956年には、ポーシャ・ネルソン(英語版)のアルバム『Let Me Love You』に収録された。同年、ジョニー・マティスが本作を収録する際に初めて「Fly Me to the Moon」の題が登場した。

1959年、フェリシア・サンダーズがデッカ・ヨコードより発売したシングル「サマー・ラブ」のB面に、サンダース歌唱の物が収録された。1961年には本曲をA面としたシングルがデッカより発売された。

現在多く耳にする「Fly Me to the Moon」が完成するのは、1962年のことである。作曲家・編曲家のジョー・ハーネル(英語版)が4⁄4拍子ボサノヴァ風に書き直したものが、現在よく知られているアレンジの一つである。その後、1964年フランク・シナトラがカバーして爆発的なヒットとなった。ヴォーカルナンバー以外でもインストナンバーとしても知られ、オスカー・ピーターソン等のジャズ・アーティストが演奏している。

シナトラが本作を発表した1960年代アメリカ合衆国アポロ計画の真っ只中にあり、本当に『月に連れて行って貰える』のは「非常に近くまで迫っている、近未来の出来事」であった。そのため本作「Fly Me to the Moon」は一種の時代のテーマソングのように扱われ、これが本作のヒットにつながった。シナトラ・バージョンの録音テープは、アポロ10号11号にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になった[2]。このシナトラ・バージョンは2000年の映画『スペース カウボーイ』(ワーナー・ブラザース)のラストシーン(トミー・リー・ジョーンズ演じる宇宙飛行士が身を挺してミッションをクリアした後、予定外の月にまで到達してしまう)においても使用されている。

非常に数多くの歌手や楽団がカバーしていることでも知られており、劇中曲として使用されることも多い。
日本

1963年、
森山加代子が「月へ帰ろう」(「一人で泣かせて」のB面)のタイトルで、中尾ミエが「月夜にボサノバ」(「テル・ヒム」のB面)のタイトルで、それぞれ日本語詞でカバーしている。

1967年、ヘレン・メリルの日本録音盤『Bossa Nova In Tokyo』(伴奏前田憲男ストリングス・オーケストラ渡辺貞夫フルートで参加)に収録[3]。渡辺貞夫も同年に発表したアルバム『イパネマの娘』にて、菊地雅章中牟礼貞則富樫雅彦らとの共演で収録している。

1970?80年代、「TBS名作ドラマシリーズ」のオープニング及びエンディングテーマで、ウェス・モンゴメリーによるアレンジバージョンが使用された。

1981?1987年、竹宮恵子の21世紀後期を舞台にしたSF漫画私を月まで連れてって!』。第一回「夢みるマーズポート」(1977年掲載)で象徴として日本語詞を引用している。

1995年?1996年放送のテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマに用いられ、新たな世代の関心も呼び起こした。日本の音楽雑誌『CD&DLでーた』が2016年に月に関連する最も代表的な曲について行った調査によると、クレア・リトリー高橋洋子のカバーバージョンは、10代から30代までの6203人の回答者によって7位にランキングされる[4]

2008年に放映された全日本空輸のテレビCM「あこがれのJAZZ CLUB」篇のBGMとして使用された。ジャズクラブのバーカウンターにあたかも同社の飛行機が着陸するようなイメージの映像であった。歌っているのはGeila Zilkhaで、30秒に収めるため原曲よりもアップテンポで歌っている。

2009年のXbox 360及びPlayStation 3専用ゲームソフト『ベヨネッタ』の挿入歌(∞ Climax Mixとしてリミックス版もある)や、2013年のサントリーウイスキー山崎CMソングに使用される。

2019年、松田聖子がアルバム『SEIKO JAZZ 2』にてジャズアレンジでカバーしている。

備考

JASRACに於いては2018年現在、外国作品/出典:PJ (サブ出版者作品届) /作品コード 0F0-2290-1 FLY ME TO THE MOON として登録[5]

FLY ME TO THE MOONがOT(正題)、IN OTHER WORDSがAT(副題)[5]。日本国内外含めて計337組の歌手楽団が「アーティスト」として登録されている[5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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