フュージョン_(音楽)
[Wikipedia|▼Menu]

フュージョン
Jazz fusion
マイルス・デイヴィスのエレクトリック・ジャズはクロスオーバーを経て、後年フュージョンへと変質した。
様式的起源ジャズ[1]ロック[2]
文化的起源1970年代アメリカ合衆国
使用楽器エレクトリックギターピアノエレクトリックピアノドラムスパーカッションサクソフォーントランペットエレクトリックベースシンセサイザーハモンドオルガンボーカル
派生ジャンルスムーズジャズアシッドジャズ
テンプレートを表示

フュージョン(jazz fusion、fusion)は、1960年代後半から1970年代初頭に発生した、ジャズを基調にロックラテン音楽、時にはクラシック音楽などを融合させた音楽ジャンルである[3]ジャズの派生ジャンルとされている[注釈 1]
歴史

電気楽器をジャズに導入する試みは、 60年代後半から開始された。マイルス・デイヴィス[4]の『イン・ア・サイレント・ウェイ』(1969年)と『ビッチェズ・ブリュー[5]。マイルスのアルバムとしては(1970年)は、初期のエレクトリック・ジャズの代表作である。電気楽器を使用したジャズは、当初はジャズ・ロック[注釈 2]やエレクトリック・ジャズと呼ばれることが多かった。それ以前の1966年に、ラリー・コリエル率いるザ・フリー・スピリッツのアルバムが発表されているが、知名度はきわめて低かった[6]。また、ギル・メレ[7]の『トムVI』(1967年)も、最も初期のエレクトリック・ジャズの1枚ではないかという説もある。さらに1970年代(1972年ごろ)に入ると、ソウル・ミュージックラテン音楽の要素を取り入れ、クロスオーバー[8]と呼ばれるようになる。同時期にはクラシック音楽を題材にした曲もあり、異例のセールスを記録したデオダート[9]の『ツァラトゥストラはかく語りき[注釈 3]R.シュトラウス)や、ボブ・ジェームスの『はげ山の一夜』(M.ムソルグスキー)等がある。またジャン=リュック・ポンティのアルバムも話題になった。1970年代半ばになり、クロスオーバーをさらに商業化したサウンドが現れるようになると、他のジャンルと融合した音楽という意味で、それらの音楽をフュージョンと呼ぶようになった。一方で、フュージョンは同時代の「ディスコ」や「産業ロック」と同じように、商業主義的だとして批判されることがあった。1977年ごろにさかんにNHK-FM放送を中心とした日本のFM局でオンエアされたミュージシャンには、リー・リトナーラリー・カールトン[注釈 4]アル・ディ・メオラ高中正義らがいた。1978年にはチャック・マンジョーネの「フィールズ・ソー・グッド」[10]が、全米でトップ5に入る大ヒットとなった。アール・クルーがインスト・カバーした「ダンス・ウィズ・ミー」(オリジナルはオーリアンズ)は、天気情報番組のバックでさかんにオンエアされた。1990年代から現在にかけては、フュージョンを大衆に聞きやすくしたスムーズジャズのジャンルに移行している。フュージョンの曲の多くは、ボーカル無しのインストゥルメンタルであったため、BGMとして使用しやすく、テレビラジオ番組で、フュージョンの楽曲がさかんに使用された。
主なミュージシャン

ジャズマンについてはジャズ音楽家の一覧も参照。
世界のアーティストスムーズ・ジャズ系のアーティストについては「スムーズジャズ」を参照body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper{margin-top:0.3em}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ul,body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ol{margin-top:0}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper--small-font{font-size:90%}

アール・クルー

アイアート・モレイラ

アジムス

アル・ジャロウ

アル・ディ・メオラ

イエロージャケッツ

ウィントン・マルサリス

ウェイン・ショーター

ヴィクター・ウッテン

ウェザー・リポート

エアプレイ

エリック・ゲイル

エロイーズ・ロウズ[11]

オマー・ハキム

ザ・ガッド・ギャング

キース・ジャレット

クリス・ベッカーズ・スプラッシュ(UK)

クルセイダーズ

グローヴァー・ワシントン・ジュニア

ゲイリー・ムーア

ケニー・G

コーネル・デュプリー

コロシアムII

シーウィンド

ジェフ・ベック

ジェフ・ポーカロ

ジェフ・ローバー・フュージョン

ジェリー・ヘイ

シャカタク(UK)

ジャコ・パストリアス

ジョー・ザヴィヌル

ジョー・サンプル

ジョージ・デューク

ジョージ・ベンソン

ジョージ・ハワード

ジョン・トロペイ[注釈 5]

ジョン・ハイズマン

ジョン・パティトゥッチ

ジョン・マクラフリン

スタッフ

スコット・ヘンダーソン

スタンリー・クラーク

スティーブ・ガッド

スティーブ・ルカサー

ステップス・アヘッド

スパイロ・ジャイラ

ソフト・マシーン

チャック・マンジョーネ

チック・コリア

デイヴ・グルーシン

デイヴィッド・サンボーン

デイヴィッド・フォスター

デイヴィッド・ベノワ

デオダート

トム・スコット

ドナルド・バード

ドン・グルーシン

ナイアシン

ナジー

ネーザン・イースト

ノーマン・コナーズ[12]

ハービー・ハンコック

ハーヴィー・メイソン

パット・メセニー・グループ

ハリー・コニック・ジュニア

ピーセズ・オブ・ア・ドリーム

ビル・ブルーフォード

ヒロシマ

ヒューバート・ロウズ

ビリー・コブハム

フォープレイ

ブライアン・カルバートソン

ブラック・バーズ

ブランフォード・マルサリス

フルーツケーキ(オランダ)

フルムーン

ブレッカー・ブラザーズ

ポール・ジャクソン

ポール・ジャクソン・ジュニア

ボブ・ジェームス

マーカス・ミラー

マイケル・ブレッカー

マイク・スターン

マイク・マイニエリ

マイルス・デイヴィス

マハヴィシュヌ・オーケストラ

マリーナ・ショウ

マンハッタン・トランスファー

ミニー・リパートン


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:99 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef