フタル酸ジブチル
IUPAC名
フタル酸ジブチル
別称フタル酸ジn-ブチル、フタル酸ブチル、フタル酸n-ブチル, 1,2-ベンゼンジカルボン酸ジブチルエステル、o-ベンゼンジカルボン酸ジブチルエステル、DBP, Palatinol C, エラオール
識別情報
CAS登録番号84-74-2
-35 °C
沸点
340 °C
水への溶解度0.013 g/l
log POW4.72
危険性
主な危険性環境汚染 (N), 有害 (Xi)
NFPA 704110
RフレーズR50 R61 R62
SフレーズS45 S53 S61
引火点157 °C c.c.
発火点402 °C
爆発限界0.5 - 3.5%
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
フタル酸ジブチル(フタルさんジブチル、Dibutyl phthalate、略号:DBP)は広く利用されている可塑剤で、接着剤や印刷インクの添加剤としても利用される有機化合物である。
芳香のある油状液体で、アルコール、エーテルあるいはベンゼンなど様々な有機溶媒に溶解する。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[1]。
DBPは2006年11月にカリフォルニア州法案65(1986)の催奇形が疑われる化合物リストに掲載された。また、内分泌かく乱物質の疑いもあり、ネイルポリッシャーの成分に使用されていたが2006年秋よりネイルポリッシャーへの利用が削減されつつある。
製造 (東京化成工業株式会社)
関連項目
フタル酸エステル
フタル酸ジイソブチル (DIBP)
フタル酸
外部リンク
化学物質:フタル酸ジ-n-ブチル 厚生労働省 職場のあんぜんサイト
⇒MSDS sheet(英語)
Dibutyl Phthalate and Cosmetics(英語)
⇒DBP information centre(英語)
⇒Hazardous substance fact sheet(英語)
Occupational safety and health guideline for dibutyl phthalate(英語)
⇒Health report on DBP(英語)