この項目では、広島を本拠地とするスーパーマーケットについて説明しています。
神奈川県、東京都のスーパーマーケット「Fuji」については「富士シティオ」をご覧ください。
その他の「フジ」と称する企業については「フジ」をご覧ください。
本社(広島イースト商業棟)
本店(フジグラン松山)
種類株式会社
機関設計監査役会設置会社[1]
市場情報東証プライム 8278
株式会社フジ(英: FUJI CO.,LTD.)は、広島県広島市に本社を置き、中国・四国地方および兵庫県に店舗を展開するイオングループのスーパーマーケット・ショッピングセンター運営会社。
本稿では、2022年3月1日から2024年2月29日まで事業会社として存在した株式会社フジ・リテイリング(英: FUJI RETAILING CO.,LTD.)についても述べる。 2024年(令和6年)3月現在、後述する複数の店舗ブランド名で488店舗(兵庫県93店舗、岡山県62店舗、広島県60店舗、山口県48店舗、島根県4店舗、鳥取県4店舗、香川県72店舗、徳島県36店舗、愛媛県85店舗、高知県24店舗)を展開する。本社所在地は広島段原ショッピングセンター5階(広島イースト商業棟)、本店所在地は基幹店舗の一つであるフジグラン松山と同一で、本部ビルはフジグラン松山と伊予鉄道大手町線を挟んだ反対側にある。 神奈川県、東京都のスーパーマーケットチェーン「フジ」は富士シティオによる運営であり、両者の間に資本関係等は全くない。 1967年(昭和42年)9月12日、広島市に本拠を置く、繊維卸売業の十和(後のアスティ、法人格はヨンドシーホールディングス〈4℃HD〉)の小売り部門として、全額出資で愛媛県松山市湊町に設立、同年10月6日にフジ1号店、宇和島店の開店。広島市の会社が、あえて愛媛県に出店した理由は、親会社の十和が広島を中心にして中国地方に約2,000店の取引先があり、中国地方で小売業を行った場合に不安と不信を与える可能性があったこと、また、十和の商圏外で比較的輸送に有利な場所として、あえて愛媛県への出店になった[3]。 フジの中国地方への本格進出は1980年代以降で、その方針は1978年(昭和53年)に決定したが[4]、大手スーパーの進出で経営不振になっていた福山のスーパー『くらや』の支援として、フジ・十和・くらや共同出資で『ニューくらや』を設立し運営するなど、親会社の問屋と小売業に進出しようとする微妙な立場での中国地方での営業も行っている[5]。 2018年(平成30年)10月12日に、イオン株式会社と資本・業務提携を締結[6]。その後、2019年(平成31年)1月16日にイオン株式会社が株主からの譲受により当社株式の一部を取得した後、同年2月28日には株式会社アスティが保有する当社株式の一部がイオン株式会社へ譲渡[7]。同年(令和元年)5月23日にはフジがイオングループのマックスバリュ西日本株式会社の株式の一部をイオンからの買付けにより取得した[8]。フジがイオングループ入りしたことで、先にイオングループ入りしていたライバルのマルナカ(2021年(令和3年)3月に山陽マルナカと共にマックスバリュ西日本へ合併)と合わせ四国でのイオングループの小売りシェアは他を大きく引き離してトップとなった。 2018年(平成30年)11月には当社が筆頭株主として保有していた4℃HDの株式全てを同社へ譲渡[9]したことにより、長年株式会社アスティとの間にあった事実上の株式持ち合いの関係が無くなり、さらには、2019年(平成31年)2月28日の株式譲渡により株式会社アスティに替わってイオン株式会社が当社の筆頭株主となった。2022年(令和4年)3月1日に株式交換によりマックスバリュ西日本株式会社を完全子会社化して経営統合すると同時に、総合小売事業を吸収分割により株式会社フジ・リテイリング(株式会社フジ分割準備会社から同日付で商号変更)へ承継、持株会社へ移行した。この株式交換によりイオンの出資比率が過半数を超えたため、フジはイオンの子会社となった。 2024年(令和6年)3月1日にマックスバリュ西日本とフジ・リテイリングを吸収合併し、本社を広島県広島市南区へと移転。事業会社に復帰し、マックスバリュ西日本が運営していた店舗を承継した。また、新本社についてもマックスバリュ西日本が2011年10月11日から使用していた本社社屋を受け継ぐ形となる[10]。広島市は上記の通り創業時の親会社であった十和の本拠地であり、フジが運営を引き継いだイオングループのフードディスカウント業態「ザ・ビッグ」を開発したみどり(マックスバリュ西日本の前身の一社)の本拠地でもある。
概要
沿革
年表統合前のマックスバリュ西日本の沿革はマックスバリュ西日本#沿革を参照
フジ
1967年9月12日 - 愛媛県松山市湊町に、繊維卸売業の十和(現・ヨンドシーホールディングス)の全額出資により設立(資本金20万円)。翌月、宇和島市に第1号店(フジ宇和島店)を開設。
1968年3月 - 2号店に湊町店を開設。松山に進出1号となった[11]。