フギンとムニン
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「ムニン」はこの項目へ転送されています。人工衛星については「ムニン (人工衛星)」をご覧ください。
18世紀アイスランド語の写本『SAM 66』より(部分)。オーディンの肩に留まって報告するフギンとムニン。

フギン(古ノルド語: Huginn、英語: Hugin)とムニン(古ノルド語: Muninn、英語: Munin)は、北欧神話に登場する神オーディンに付き添う一対のワタリガラス。フギンは「思考」を、ムニンは「記憶」を意味する。

フギンとムニンはオーディンへ様々な情報を伝えるため、世界中を飛び回っている。

スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第38章での記述によると、二羽は夜明けに外に出され、情報を集めてから夜に帰ってくる。そしてオーディンの肩に留まり、その耳にニュースをささやくという。オーディンを指すケニングの一つに「鴉神」があるのは、このワタリガラスの存在による[1]

古エッダ』の『グリームニルの言葉』第20(古ノルド語)では、オーディンの口から「フギンとムニンが毎日世界中を飛んでいるが、戻ってこないことを心配している」といった趣旨のことが語られている[2]ヨハネス・ゲールツの作品『Odhin』 (1901年)アーサー・ラッカムが楽劇『ニーベルングの指環』の挿絵に描いた、神ヴォータンが放った二羽の大鴉。同。ジークフリートの視線の先にヴォータンの大鴉が見える。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、フギンとムニンに関連するメディアがあります。
脚注[脚注の使い方]^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』255頁。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』54頁。

参考文献

V. G. ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』
谷口幸男訳、新潮社、1973年 ISBN 978-4-10-313701-6










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