フォー・ウェディング
Four Weddings and a Funeral
監督マイク・ニューウェル
脚本リチャード・カーティス
製作ダンカン・ケンウォーシー
『フォー・ウェディング』(Four Weddings and a Funeral)は、1994年にイギリスで制作された映画。マイク・ニューウェル監督によるロマンティック・コメディ。
この後、『ノッティングヒルの恋人』 などでヒットを飛ばす脚本家リチャード・カーティスとヒュー・グラントのコンビの第1作で、当初の予想に反して世界中でヒットした。
友人の結婚式で偶然出会った女性に一目惚れした男性が、本当の愛を見つけるまでを描く。 独身のイギリス男性チャールズは、恋愛関係には不自由しないものの、結婚に関しては消極的でいた。今日も花婿付き添い人の務めがあるのに寝坊し、妹分の同居人スカーレットに叩き起こされ、式場にかけ込む。この結婚式でアメリカ女性キャリーと出会う。「どんな女性?」とフィオナに聞くと「アバズレ」と言われるが、運命を感じた彼はさっそく彼女にアタックする。彼女の泊まる「ボートマン」に行き、ベッドをともにするが、「婚約発表はいつにする?」と言われ、口ごもっているうちに、彼女はアメリカに帰る。 2つ目の結婚式でも遅刻しそうになる。初めての司祭のちぐはぐな儀式が始まる。キャリーと再会したのを喜んだのも束の間、彼女から「スコットランドの半分を持っている」というフィアンセを紹介される。愕然とする彼に追い討ちをかけるように、結婚を迫られて別れたばかりのヘンリエッタに「U2をドイツの潜水艦だと思うような私はバカよ」と泣きつかれるのをはじめ、パーティーは悪夢に。キャリーの誘いでパーティーを抜け出した彼は「寝酒を」と誘われ、再びベッドをともに。しばらく後、街でキャリーに偶然再会し、ウェディングドレス選びに付き合わされる。2人は互いの恋愛歴を語り、チャールズは初めて彼女に愛を告白するが、手遅れだった。 キャリーの結婚式の祝いの席で[2]、年長の陽気な友人ギャレスが突如倒れる。
ストーリー
チャールズは、結婚とは何だろうと思い悩む。彼は迷いを捨てて、ヘンリエッタとの結婚を選ぶ。ところが、式の当日5分前に現われたキャリーが、離婚したと告げる。チャールズの心は激しく惑わされるが…。 ※括弧内は日本語吹替(VHSおよび旧DVD版) レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは72件のレビューで支持率は96%、平均点は7.70/10となった[4]。Metacriticでは19件のレビューを基に加重平均値が81/100となった[5]。 登場する友人たちの中で、唯一安定した関係を築いていたのが、ギャレスとマシューのゲイカップルであった。しかし2人には「結婚」することが許されていない。「愛し合っているのに結婚できない」彼らと、「結婚できるのに踏み出せない」チャールズたちとが対照的に描かれ、不条理に対する皮肉を利かせている。なお、イギリスでは2005年にシヴィル・パートナーシップ法が施行され、結婚に準ずる権利が同性同士にも認められるようになり、2014年にはイングランドおよびウェールズで同性婚が可能となった(参考:同性結婚)。 また、のちに保守党政権で閣僚を歴任したアンバー・ラッドはエキストラ募集の協力をし、「貴族制考証」としてクレジットされ、また、作中の教会のシーンの一つに出演している。
キャスト
チャールズ - ヒュー・グラント(井上倫宏)
キャリー - アンディ・マクダウェル(山崎美貴)
フィオナ - クリスティン・スコット・トーマス(宮寺智子)
ギャレス - サイモン・キャロウ(宝亀克寿)
スカーレット - シャーロット・コールマン
トム - ジェームズ・フリート
マシュー - ジョン・ハナー(山路和弘)
デヴィッド - デヴィッド・バウアー
ハミッシュ - コリン・レッドグレイヴ
ヘンリエッタ - アンナ・チャンセラー
司祭 - ローワン・アトキンソン
評価
備考
脚注^ a b “Four Weddings and a Funeral (1994)
^ ウィリアム・ブレイクの「エルサレム」が歌われる。
^ オーデンも同性愛者だった。
^ “Four Weddings and a Funeral
^ “Four Weddings and a Funeral Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年7月16日閲覧。
外部リンク
⇒映画ロケーション - 英国政府観光庁
フォー・ウェディング - allcinema
⇒フォー・ウェディング - KINENOTE
Four Weddings and a Funeral - オールムービー(英語)
Four Weddings and a Funeral - IMDb(英語)
表
話
編
歴
マイク・ニューウェル監督作品
1980年代
ピラミッド (1980)
バッド・ブラッド/狂った血痕 (1981)
ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー (1985)
The Good Father (1985)
サイレント・ボイス 愛を虹にのせて (1987)
1990年代
魅せられて四月 (1992)