フォームファクタ
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フォームファクタ(: form factor)とは、コンピュータの主要システム部品について物理的な寸法やレイアウトを規格化したものである[1]目次

1 概要

2 比較

2.1 表

2.2 図による物理的寸法の比較

2.3 PCI/AGP/PCI-e スロット数の上限


3 各種フォームファクターの実例写真

4 脚注・出典

5 参考文献

6 関連項目

概要

特にPC/AT互換機では、フォームファクタに準拠することでベンダー間や世代間で部品交換可能であることを保証している。業務用のコンピュータでは、サーバモジュールが既存のラックマウントシステムにぴったり収まることを保証している。 主なマザーボード・フォームファクタの比較写真

フォームファクタの中でも最も重要で古くから使われてきたものとしてマザーボードの形状規格があり、ケースの大きさを左右する。マザーボードはより小さいフォームファクタ(スモールフォームファクタ)のものが開発され実装されてきたが、さらなる縮小には電源回路の技術革新が必要である。新世代の部品が開発されると共に、マザーボードの新規格も生まれてきた。例えば、AGPの登場や PCI Express の登場である。しかし、マザーボードの寸法やレイアウトの規格の変化はもっとゆっくりしており、それ自体の標準によって制御されている。マザーボードに搭載されるべき部品群の変化は部品自体の変化よりずっと遅い。例えばノースブリッジコントローラは、多くの製造業者がそれぞれ独自のものを開発し、登場以来何度も変化してきたが、ノースブリッジの要求仕様は長年に渡ってほとんど変化しなかった。

ゆっくりとしたプロセスではあるが、フォームファクタは需要の変化に応じて定期的に進化してきた。最初のPCの規格 (AT) は1995年に登場した業界規格 ATX に置き換えられた。ATXは21世紀に入ってからも多くのPCのマザーボードの設計や寸法に影響を与えている。ATX規格は最近では2007年に改訂されている。チップセット業者VIAによる派生規格 EPIA(ITXとも。EPICとは異なる)は、より小さなフォームファクタと独自の規格に基づいている。個々のフォームファクタの違いは、意図している市場の違いによるところが大きい。大きさ、設計上の妥協点、必要な典型的機能などが関係している。近年のコンピュータの多くは要求されるものがよく似ているため、ターゲットとするものがそのサブセットなのかスーパーセットなのかという点でフォームファクタが違ってくる。例えば、デスクトップ型では柔軟性を高めるために各種入出力端子や拡張スロットを必要とするが、マルチメディアシステム用のコンピュータでは発熱量と大きさの最適化が重視され、拡張カードを挿入できないことが多い。マザーボードをなるべく小さくしようとする場合、CPUを特定ベンダーの特定チップに限定して、柔軟性を犠牲にすることがある。
比較

フォームファクタ起源最大寸法備考(主な用途、市場など)
策定者年縦横
XTIBM1983年216 mm (8.5 in)279 mm (11.0 in)既に使われていない。Industry Standard Architecture を参照。IBM Personal Computer XT は最初の IBM PC の後継機種であり、同社初のホームコンピュータである。仕様が公開されていたため、多くの互換マザーボードが作られ、デファクトスタンダードとなった。
AT (Advanced Technology)IBM1984年305 mm (12.0 in)279?330 mm (11.0?13.0 in)既に使われていない。Industry Standard Architecture を参照。IBMが IBM Personal Computer/AT 向けに作ったもので、Intel 80286 を搭載。Full AT とも呼ばれ、Intel 80386 の時代もよく使われていた。後継規格はATX
Baby-AT(英語版)IBM1985年216 mm (8.5 in)254?330 mm (10.0?13.0 in)IBM がATマザーボードの後継として1985年に投入。ATと機能的には同等だが、小さいため人気となった。
ATXインテル1996年305 mm (12.0 in)244 mm (9.6 in)インテルが1995年に投入。2017年現在、小売りされているマザーボードとしては最も人気がある。ベンダーによっては 10 × 12 in という大きさのものを販売している。
SSI CEB(英語版)SSI不明305 mm (12.0 in)267 mm (10.5 in)Server System Infrastructure (SSI) フォーラムが策定。EEBとATXの仕様から派生した。そのため、SSI CEB マザーボードには ATX と同じ位置に固定用のネジ穴とI/Oコネクタがある。
SSI EEB(英語版)SSI不明305 mm (12.0 in)330 mm (13 in)SSIフォーラムが策定
SSI MEB(英語版)SSI不明411 mm (16.2 in)330 mm (13 in)SSIフォーラムが策定
Micro-ATX不明1996年244 mm (9.6 in)244 mm (9.6 in)ATXを約25%縮小したフォームファクタ。ほとんどのATX用筐体が使えるが、ATXよりも拡張スロットが少なく、電源回路も小さいもので済む。デスクトップ型や省スペースパソコンでよく使われている(2017年現在)。
Mini-ATX(英語版)AOpen2005年150 mm (5.9 in)150 mm (5.9 in)microATX よりも若干小さい。 MoDT (Mobile on Desktop Technology) 向けに設計されており、消費電力が低く発熱量の小さいモバイル用CPUを使用するため、用途が広い。
FlexATXインテル1999年228.6 mm (9.00 in)190.5 mm (7.50 in)microATXのサブセット。より柔軟なマザーボード設計が可能で、部品配置や形状が自由である。通常のmicroATXより小さくすることが可能。
Mini-ITXVIA2001年170 mm (6.7 in)170 mm (6.7 in)小さく高密度な実装を意図したフォームファクタで、シンクライアントセットトップボックスなどの小型デバイス向けである。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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