フォーティンブラス
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「ハムレット」のその他の用法については「ハムレット (曖昧さ回避)」をご覧ください。
舞台とされたデンマークのクロンボー城内に掲げられている「ハムレット」の石版(2005.08)

ポータル 文学

『ハムレット』(Hamlet)は、シェイクスピア作の悲劇。5幕から成り、1600年から1602年頃に書かれたと推定される。正式題名は「デンマークの王子ハムレットの悲劇」(The Tragedy of Hamlet, Prince of Denmark)。4000行を超え、シェイクスピアの戯曲の中で最も長い。

デンマーク王子ハムレットが、父を殺し母を奪い王位を簒奪した叔父を討ち、復讐を果たす。シェイクスピアの四大悲劇の一つ。コールリッジによる「悩める知識人」像が一般的だが、近年では「行動人ハムレット」という解釈も有力である。

ハムレットの話は、同時代にトマス・キッドが『スペインの悲劇』という似た話を書いており、少なからずその影響を受けたといわれている。また、この話は北欧伝説が下敷きになっており、12世紀末にサクソ・グラマティクスが編纂した『デンマーク人の事績』(Gesta Danorum)に、モデルになったアムレート(Amleth)の武勇が伝えられている。
目次

1 登場人物

2 あらすじ

3 構成

4 原書

5 有名な台詞

6 映画

7 クラシック音楽

8 漫画

9 日本における舞台化

10 備考

11 参考文献

11.1 主要校訂本

11.2 註解書

11.3 日本語訳テキスト


12 関連項目

13 脚注

14 外部リンク

登場人物

ハムレット(Hamlet):デンマーク王国の王子。

ガートルード(Gertrude):ハムレットの母。クローディアスと再婚している。

クローディアス(Claudius):ハムレットの叔父。ハムレットの父の急死後にデンマーク王位についている。

先王ハムレットの亡霊(King Hamlet, the Ghost):先代のデンマーク王。ハムレットの父。クローディアスの兄。

ポローニアス(Polonius):デンマーク王国の侍従長。王の右腕。

レアティーズ(Laertes):ポローニアスの息子。オフィーリアの兄。

オフィーリア(Ophelia):ハムレットの恋人。ポローニアスの娘。

ホレイショー(Horatio):ハムレットの親友。

ローゼンクランツとギルデンスターン(Rosencrantz and Guildenstern):ハムレットの学友。

フォーティンブラス(Fortinbras):ノルウェー王国の王子。

オズリック(Osric):廷臣。ハムレットとレアティーズの剣術試合で審判を務める。

あらすじ

デンマーク王が急死する。王の弟クローディアスは王妃と結婚し、跡を継いでデンマーク王の座に就く。父王の死と母の早い再婚とで憂いに沈む王子ハムレットは、従臣から父の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、自らも確かめる。父の亡霊に会ったハムレットは、実は父の死はクローディアスによる毒殺だったと告げられる。

復讐を誓ったハムレットは狂気を装う。王と王妃はその変貌ぶりに憂慮するが、宰相ポローニアスは、その原因を娘オフィーリアへの実らぬ恋ゆえだと察する。


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