フォークソング
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フォークソング
様式的起源
民俗音楽
民族音楽
文化的起源国により異なる
世界各国
使用楽器アコースティック・ギター
ウッドベース
バンジョー
フィドル
ベース
ドラム
ピアノ
民俗楽器など
融合ジャンル
フォークロック
フォーク・メタル
ネオフォーク
サイケデリック・フォーク
アメリカーナ
関連項目
本文参照
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フォークソング(: Folk Song , Contemporary Folk music)は、民謡民族音楽に根ざした音楽や、さらにそれから派生したポピュラー音楽も指す用語で、音楽ジャンルの一つ。

元来は、民衆が共同で作り歌い伝承されてきた、作者不明の歌[1]民衆価値観生活の実感から生まれてきた歌、つまり民謡民俗音楽[出典 1]を指す[出典 2]だが、その民謡から派生したポピュラー音楽をも含める[3]

後者のポピュラー音楽のフォークソングのほうは、伝承民謡の形式や感覚を借りて作られた歌のことで、伝承民謡が作者不明なのに対し、後者は職業的な作者が作詞・作曲し職業的な歌手が歌って商品化が行われていることが多いところが異なっており、実質的には民俗音楽ではなくてポピュラー音楽に分類される[1]。後者の内容は(伝承民謡同様に)民衆の素朴な情感を歌う歌も多数あるが、現代の社会問題、反戦思想などを歌うものがむしろ多く[1]、つまり反戦歌などのプロテストソングも範疇に含まれる[2]。本来のフォークソングの演奏は、アコースティックギターバンジョーなどを使用した弾き語りを主体とし[2]電気楽器は使わないのが伝統的音楽表現であった[2](そこがフォークロックロックとは異なっている)。
最も一般的な名称は「フォークミュージック」であるが、英語圏では「民謡」の意味のFolk Musicと区別するために「コンテンポラリー・フォークミュージック」または「フォーク・リバイバル(ミュージック)」などと呼ばれた[出典 3]
歴史

「フォーク・ミュージック」は、アメリカ合衆国(以下、アメリカ)で19世紀研究者愛好家によって蒐集された[6]レコード会社はアメリカでは19世紀末にはすでに存在していたが[出典 4]アメリカ南部民族音楽を開拓するところまではいかなかった[7]。南部が音楽の宝庫であることに気づくのはずっと後になってからだった[7]商品としてのレコードが作られたのは1890年だが、1本のシリンダーに1回の吹き込みしか出来ず、注文数に応じて吹き込みを何度もやってくれる歌手を探すのも大変だった[7]。シリンダーから円盤レコードになるのは、20世紀に入ってからで、1920年代に円盤レコードと蓄音機がレコード会社の商品として、市場に流通し始めた[出典 5]

1929年世界大恐慌後に誕生したフランクリン・ルーズベルト政権は、不況克服のためにニューディール政策を施行したが、それは政治経済分野だけでなく、文化的にも大きな影響を及ぼした[6]。「フェデラル・ワン」と呼ばれる芸術支援政策には多くの作家音楽家が地方のコミュニティに派遣され、地元のブルースワークソングエスニック文化の採集を命じられた[6]。すでにアメリカ議会図書館にはアメリカのフォークソングを管理/保存する「アーカイブ・オブ・アメリカン・フォークソング」が民間の基金によって1928年に設置されていたが、ジョン・ローマックス(後に息子のアラン・ローマックスが加わる)がディレクターに就任する1931年以降、蒐集活動はさらに活発になった[出典 6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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