フォボス
Phobos
フォボス
(2008年撮影)
仮符号・別名Mars I, M 1
見かけの等級 (mv)11.4 ± 0.2[1]
分類火星の衛星
発見
発見日1877年8月18日
発見者アサフ・ホール
発見方法反射望遠鏡による観測
軌道要素と性質
平均公転半径9,376 km[2]
離心率 (e)0.0151[2]
公転周期 (P)7 時間 39.2 分
(0.3189 日[2])
軌道傾斜角 (i)1.02 度[2]
火星の衛星
物理的性質
三軸径27.0 × 21.4
× 19.2 km
半径11.1±0.15 km[1]
表面積~6,100 km2
質量1.26 ×1016 kg
火星との相対質量
フォボス[3][4] (Mars I Phobos) は、火星の第1衛星。もう1つの火星の衛星であるダイモスより大きく、より内側の軌道を回っている。1877年8月18日にアサフ・ホールによって発見された。ギリシア神話の神ポボスにちなんで命名された。
特徴 CGで描かれたフォボスと火星
フォボスは太陽系の惑星の衛星の中で最も主星に近く、火星の表面から6,000キロメートル以内の軌道を回っている。
フォボスの軌道は火星の静止軌道より内側にあるため、公転速度は火星の自転速度よりも速い。従って、1日に2回西から上り速いスピードで空を横切り東へ沈む。表面に近いため、火星のどこからでも見えるわけではない。また、火星の自転より速く公転しているので、フォボスは火星の潮汐力のために徐々に火星に引きつけられ(1.8メートル/1,000年)、やがてロッシュ限界に達し破壊される運命にあるとされ、3,000万年から5,000万年後に火星の表面に激突するか、破壊され火星の環となると考えられている[5]。
地形詳細は「en:Phobos (moon)#Named geological features」を参照 スティックニー・クレーター
フォボスには一つの峰 (Ridges) と十数個のクレーターが確認されている。峰はヨハネス・ケプラーに因んでケプラー・ドルスムと名付けられた。クレーターは天文学者、および『ガリヴァー旅行記』の登場人物に因んで名付けられた。