フォトレタッチツール
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グラフィックソフトウェアは、コンピュータにおいて図形あるいは画像データを扱うソフトウェアの総称。ここでは主に静止画像について「画像」、図形と画像、双方の概念を含むオブジェクトを「イメージ」と記述する。
目次

1 概要

2 画像編集ソフトウェア

2.1 ペイントソフト

2.2 写真編集ソフトウェア

2.3 ピクセルエディタ


3 ドローソフト

4 動画編集ソフトウェア

5 3次元ソフトウェア

6 科学技術計算ソフトウェア

7 画像フォーマット変換ソフトウェア

8 ビューア / 管理ソフトウェア

9 FA組み込み画像処理ソフトウェア

10 関連項目

概要

グラフィックソフトウェアを大別すると、基本的にピクセル単位で編集し、多彩なペンやブラシを扱ったり、水彩や油彩のタッチをシミュレートし、内部表現をラスタ形式とするペイントソフトと、幾何学的な図形や曲線を編集し、内部表現をベクタ形式とするドローソフトになる。また、3次元モデルの立体図形を定義し、さらに時間軸に沿って動きや変化を与えることができるソフトウェアがある。ただし複数の分類にまたがるものやあいまいなものもあるので、一般に分類は完全には行なえない。グラフィックデータを扱うアプリケーションも複数の機能を統合しているものが多い。
画像編集ソフトウェア

コンピュータソフトウェアにおいては、ビットマップ画像を編集する(絵を描く)ためのソフトは一般には「ペイントソフト」と呼ばれる。対照的に、ベクターイメージを編集するソフトは「ドローソフト」と呼ばれることが多い。これは、画像編集ソフトがいち早く充実していたMacintoshにおいて、ビットマップ画像を編集するソフトの初期の代表格が「MacPaint」、ベクターイメージを編集するソフトが「MacDraw」という名前であったことに由来する。
ペイントソフト

ペイントソフト和製英語: PaintSoft、ラスターグラフィックスエディタ: raster graphics editor)は、フリーハンドによるデジタルドローイングのツールの呼称である。ペイント系、画像編集ソフトとも呼ばれる。写真の暗室作業のデジタル化から発展したフォトレタッチ系とは異なり、白紙やキャンバスに絵画を描く作業をシミュレートする「デジタル画材」をコンセプトとして発展してきた背景から、手描き風の「絵画」の作成に特化しており、主にイラスト作成などに用いられる。ペンタブレットなどを利用して実際に絵筆などで描く有り様を模してピクセルを操作できるなど、現実の描画操作になるべく近付けるよう工夫がなされている。
代表的なペイントツール


Corel Painter

Krita

openCanvas

Pixia

SAI

CLIP STUDIO PAINT

ArtRage

Sketch Book Pro

写真編集ソフトウェア

写真編集ソフトウェア(しゃしんへんしゅうソフトウェア、: Photo manipulation software)は、分類上はペイントソフトに含まれるが、銀塩写真フォト: Analog photograph)の暗室作業(写真編集)の電子化(デジタル化、: Digital photograph)や工学的な画像処理をルーツとして発展してきたソフトウェア。明暗の分布を示すヒストグラムの表示や覆い焼き、輪郭抽出といった機能と名称はその名残りとも言える。その出自から、写真や自然画のポストプロセシング(後処理、: Post-processing)や編集に適した機能と構造をもつ。フォトレタッチ系とも呼ばれる。フォトレタッチツールは、エアブラシなどアナログ銀塩写真の暗室作業(写真編集)に使われる道具を指す。

明度コントラスト色調を補正したり、高度なものではレイヤなどを利用してさまざまな特殊効果を加えることができる。画像の抽出や合成などに特化した機能が豊富に揃えられており、輪郭強調などさまざまな画像処理や編集(コラージュ)作業などに向いているが、反面絵画的な画像を一から描き上げる作業にはやや不向きな機能構成となっている製品が多い。

近年ではデジタルカメラの普及に伴い、RAW画像の現像処理やホワイトバランス調節、赤目補正、レンズによる歪曲の補正、ノイズやほこりの除去処理など、写真画像のレタッチに完全に特化したソフトや、調整だけでなくデータ管理機能を持つものも登場している。DTPの延長としてプロのカメラマンも印画紙出力だけでなく、フォトレタッチツールで補正済みのデジタルデータを添付して納品するケースも近年では増えている[要出典]。 GIMPのスクリーンショット
代表的な写真編集ソフトウェア


Adobe Photoshop

Adobe Photoshop Elements

Corel Paint Shop Pro

Corel PHOTO-PAINT

Zoner Photo Studio(Zoner)

Ulead PhotoImpact

GIMP

Microsoft Photo Editor (Microsoft Office)

PictBear

Pixelmator

PhotoFiltre

RAWデータ現像処理に特化したソフトウェア


Adobe Photoshop Lightroomアドビシステムズ

Apertureアップル)- OS X専用。

CaptureNXニコン

Capture OnePhase One、日本語版発売元:DNPフォトルシオ

DxO Optics Pro(DxO Labs、日本語版発売元:ソフトウェア・トゥー)

Digital Photo Professionalキヤノン

SILKYPIX Developer Studio(市川ソフトラボラトリー)

Phocus (Hasselblad) - アップルコンピュータOSのみ

過去の商用ソフトウェア


Micrografx Picture Publisher

Macromedia xRes

Live Picture

ピクセルエディタ

ピクセルエディタ(: Pixel Image Editor)は、低解像度のインデックスカラー画像の編集に特化したソフトウェア。16色あるいは256色のアイコンや古いビデオゲームなどに用いられた小さな(往々にしてアニメーションを伴うこともある)絵を作成する目的で、画素(ドット)を1点ずつ加工する作業に特化したツールである。ドットエディタ、ドット絵ツールなどとも呼ばれる。アイコンエディタもほぼ同様な機能をもつが、アイコン編集に特化している。

PC-9801など、過去のコンピュータでは色数がインデックスカラーに限られているものが多く、ツァイトのZ'sSTAFF98、マルチペイントなど、多くの名作ピクセルエディタが存在した。このインデックスカラーの画像を編集することは職人芸であり、こうした技術を持つ者はドッターとも呼ばれた。現在ではインターネットに使われるGif形式画像などがインデックスカラーを用いた画像形式である。
代表的なピクセルエディタ


D-Pixed(フリーソフト)

EDGE

DotShotX

Pixel Studio Pro

ドローソフト

ドローソフト(ベクターグラフィックスエディタ: Vector graphics editor、: Drawing software)は、内部表現がベクタ形式であるイメージを扱うグラフィックソフトウェア。


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