フエゴ山(フエゴさん、スペイン語: Volcan de Fuego)は、中央アメリカ地峡帯に存在する活火山の1つである。グアテマラのエスクィントラ県とサカテペケス県との県境にまたがっており、その標高は3763 mに達する。 グアテマラ国内の火山
概要
なお、フエゴ山の傍には、同じく火山であるアカテナンゴ山(英語版)とアグア山が有るように、付近は火山の多い場所でもある。そもそもグアテマラ自体が、火山の多い地域として知られている[1]。 フエゴ山は噴火を繰り返してきたものの、ヒトが記録に残した最初の噴火は1524年に発生した噴火であった。その後も、たびたび噴火が記録されてきた。例えば、1953年に発生した噴火では、溶岩ドームが形成された。そして、1974年の噴火では火山灰を大量に噴き上げ、溶岩ドームからは火砕流も発生した。さらに、1977年から1979年にかけての噴火では、また新たに溶岩ドームが形成された。 なお、2002年の噴火以降は、毎年のように噴火している。 現地時間の9月13日午前10時過ぎに噴火し、火山灰などを含んだ噴煙を大量に噴き上げ、火砕流も発生した。広範囲に火山灰を降らせ、火山灰は火山から40 km離れた地点でも確認された。大噴火の恐れが有るとして、グアテマラ政府は周辺住民約35,000人を避難させた。フエゴ山は、2012年に入ってから9月13日までに5回噴火しており、この噴火は6回目であった。専門家によると、今回の噴火は1999年に発生した噴火の規模に匹敵する大きさだという[2]。 なお、中央アメリカの火山では、この噴火の5日前の9月8日にニカラグアにおける最高峰の火山である、サンクリストバル火山が噴火したばかりであった。 現地時間の6月3日に噴火し、火山灰等を含んだ噴煙を10 km以上の高さにまで吹き上げ、火山灰はフエゴ山から約40 km離れた首都グアテマラシティでも観測された[3][4]。このため同市に設置されているラ・アウロラ国際空港が閉鎖された[3][注釈 1]。また、フエゴ山で発生した火砕流が周辺の集落を直撃し、死者113人、行方不明者332人を出した[5]。
噴火歴
2012年の噴火
2018年の噴火
写真集
1974年10月の大噴火(1)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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