フェルナンデス_(楽器メーカー)
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株式会社フェルナンデス
Fernandes Co., Ltd.
種類株式会社
本社所在地 日本
335-0021
埼玉県戸田市新曽915
本店所在地152-0034
東京都目黒区緑が丘2丁目14番16
設立1969年2月25日
業種その他製品
法人番号3011101018547
事業内容楽器、及びそれに関連する商品の委託製造、卸販売、輸出入
代表者代表取締役 飯島彰
資本金2500万円(2014年1月現在)
外部リンクhttps://www.fernandes.co.jp/
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株式会社フェルナンデス(: Fernandes Co., Ltd.)は、エレクトリックギターエレクトリックベースを中心に企画・販売している日本楽器メーカーである。
解説

前身となる斉藤楽器は1969年2月設立。当初はクラシックギターの販売が主であった。1972年10月に社名を現在のフェルナンデスに変更。同年から本格的にエレキギターの販売を開始する。

当初は主にフェンダーギブソンコピーモデルを販売していた。フェンダー系はフェルナンデスブランド、ギブソン系はバーニー(Burny)ブランド、プロアーティストの特注モデルに特化したP-PROJECTと棲み分けがされている。廉価価格帯用にTARGET、Vester(Vester MANIAC)ブランドも存在した。

それまで形だけのコピー楽器が多かった業界へ本格的な設計(構造的にはオリジナルとは微妙に違いがあったが)の楽器を持ち込み、プロ・アマ問わず支持を得た。外観、構造のみならずロゴまでそっくりにしていた為、フェンダー社からクレームが来た事もあった。初期にはヘッド等にはFERNANDESのロゴの下や上などにelectric sound research groupのロゴが入っていた。

なお企画、販売はフェルナンデスだが、カワイ楽器東海楽器ヘッドウェイ鈴木バイオリン、PGM(プロフェッショナルギター マニュファクチュア)、マツモク工業などでOEM製造されている(一部会社は廃業済み)。国内外で違ったラインナップ展開をしており、アメリカ企画の海外モデル(FERNANDESの新ロゴのみ)が別に存在する。

1980年代以降はオリジナルモデルにも注力し、1990年3月に発売したスピーカー内蔵エレクトリックギターZO-3は35万頭[1]以上を売り上げた。

アーティストモデルも数多く手がけており、hideモデル、BUCK-TICKモデル、DEAD ENDモデルなどが存在する。

またオリジナル商品のサスティナーは、弦の振動を持続させることで永続的なサステインを得られるという画期的な機能によって、エドワード・ヴァン・ヘイレンスティーヴ・ヴァイニール・ショーンジ・エッジスラッシュら、多くの世界的ギタリストに使われている。

過去にはアメリカのエフェクターメーカーDigiTechとDODの国内総販売元を務めていたほか、イギリスのアンプメーカー「ハイワット」のブランドを所有していたこともある。
主なモデルの特徴
NTGシリーズ
FRシリーズ

1985年に発売以降、改良、仕様変更等を重ね、継続して販売されているディンキー(スーパーストラト)タイプ。24フレットが多いがサスティナー付きは22フレットがメイン。ピックアップはSSH配列を基準に多肢に渡る。ブリッジも数仕様あるが、フロイドローズタイプが多い。

フェルナンデス・FRシリーズを参照。
TEJシリーズ

1988年8月発売TEJ-45が初出。カタログ初出は1987年VOL.2(TEJ-85/TEJ-80/TEJ-75)。 テレキャスターボディにジャクソンタイプヘッドで80年代後期?90年代初頭に布袋寅泰BUCK-TICKの使用により大ヒットした。プレート付きのボルトオンネック。ジャクソンに倣いシャークフィンインレイのモデルやショップオリジナル別注も多数存在した。当時物はMade in JAPAN(カワイ→マツモク)。
RTシリーズ
APGシリーズ

ポール・リード・スミスのような構造の2ハムバッカータイプ。フェルナンデスブランド。弦長628mm(ギブソンスケール)。TOM(チューンオーマチック)ブリッジやフロイドローズブリッジ、他多様。アメリカ販売版はDragonfly名義。
Ravelleシリーズ

レスポールと同じ構造の2ハムバッカータイプで、ヘッド、ボディ形状にアレンジを加えたフェルナンデスUSAの看板モデル。フェルナンデスブランド。日本版では2002年カタログモデルのRJ-95T(TRANSTIC NERVE TALシグネーチャーモデル)が初出。2003年カタログよりレギュラーモデル掲出。他社に模倣されていない為、オリジナリティを保っている。
RLGシリーズ

レスポールスタンダードモデル。
RLCシリーズ

レスポールカスタムモデル。
BLCシリーズ
RSAシリーズ
RSGシリーズ
Hシリーズ

初出は1992年のH-115(12弦)、H-105(トレモロユニット付)。共にシングルコイルピックアップ×2。HB-100(ベース)もラインナップ。当時、エンドース契約していた布袋寅泰氏からの「まったく新しい形のギター」という要望で開発された。布袋氏が使用していたH-CUSTOMは黒ボディ、白パールのピックガードの色合いの見た目から「シャチ」の通称で呼ばれていた。後年になり2ハムバッカー仕様の物が発売。当初はバダスタイプのブリッジ。後にチューンオーマチックタイプの物も発売された。2ハムタイプはhide氏も愛用し、hide氏は「くじら」の愛称で呼んでいた。ファイヤーバードを変形させたようなのボディに、B.C. Richコピーシリーズのヘッド。Burnyブランド。アメリカ仕様はFERNANDESブランドで、名称はVertigo。
ZOシリーズ

フェルナンデス・ZO-3を参照。
FGZシリーズ

1995年以降カタログモデルシリーズ。1991年カタログモデルのFRS-100、FRS-85を形状の始祖とする細めのホーン、丸みを帯びた外周のボディと1弦側の厚みを削いだようなヘッド形状が特徴。外観のイメージはヤマハRGX、アイバニーズRGにも似ている。フェンダー系の構造でスーパーストラトの一種。入門モデルとしても大ヒットしており、中古のタマ数も非常に豊富。
ARSシリーズ

1999年頃発売。FRシリーズをストラトタイプの構造のボディに原点回帰させたモデル。FRシリーズのヘッド形状[2]を採用。FRシリーズと共通のヒールレスジョイント。後に、よりストラトに近いボディシェイプのRTシリーズに移行した。
JGシリーズ

1990年代後半発売。ジャガータイプのボディにFRシリーズのヘッド形状[2]を採用。FRシリーズと共通のヒールレスジョイントが多い。ジャガータイプだがネックスケールは648mm。
MG/BG/EG/EBシリーズ

B.C. Richの完コピシリーズ。順にモッキンバード(FMG-150/FMG-160/FMG-175)、ビッチ(FBG-170/FBG-180)、イーグル(FEG-150/FEG-160/FEG-175)、イーグルベース(FEB-160/FEB-170)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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