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ROMA
監督フェデリコ・フェリーニ
脚本フェデリコ・フェリーニ
ベルナルディーノ・ザッポーニ
原案フェデリコ・フェリーニ
ベルナルディーノ・ザッポーニ
製作トゥーリ・ヴァジーレ
出演者ピーター・ゴンザレス
音楽ニーノ・ロータ
撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ
編集ルッジェーロ・マストロヤンニ
製作会社Les productions Artistes Associes
Ultra Film
配給Ital Noleggio Cinematografico
公開 1972年3月16日
1972年5月14日(CFF)
1972年10月28日
上映時間128分
製作国 イタリア
フランス
言語イタリア語
興行収入8億6990万ITL
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『フェリーニのローマ』(原題:ROMA)は、1972年に公開されたイタリア・フランス合作映画である。フェデリコ・フェリーニ監督の半自伝的作品で、フェリーニ自身の人生経験を基に、廃れていくローマないしイタリアのカトリック的精神文化と、変わらぬ人々の楽観的な国民性とのギャップを描いた風刺的作品である。 この映画には明確なストーリーは無いが、作品の随所に配置されたフェリーニが得意とするシンボル的描写により、彼にとっての不変の"ローマ"へのオマージュと、揺れ動く世相の中で都市開発が進み、かつての面影を消しつつある現代"ローマ"への嘆きが暗示的に描かれる。 この作品は、恐らくフェリーニ自身と思われる人物(実際、"現代"に高速道路(実は大型セット)や町を映画用クレーンに乗って撮影したり、現地のヒッピー達と交流する彼本人が"出演"しており、映画の"二重落とし"的構造が成立している)の遍歴を追ったもので、冒頭の"少年期"、彼がローマに初めて移った1938年から戦中のイタリアを描いた"青年期"、そして地下鉄や高速道路などの都市開発が進み、車が多く市内を飛び交うようになった"現代(1972年当時)"の大きく3つの時間軸に別れるが、それは直線的なものではなく、時には"青年期"と"現代"が複雑に交錯する。 作品中特に有名なシーンは、とあるカトリック教会で枢機卿や司教、修道女達によって行われた"教会ファッション・ショー"。奇抜且つ豪華にアレンジされた修道服で彼らは人々の前に登場する。これは既成のカトリック派的価値観と、それを打ち壊して、現代的な価値観を取り入れようとする人々を風刺したものだと思われる。その他にも、地下鉄開発の際に発見された、古代ローマ時代のフレスコ画が外気に晒されて滲んでいくシーンや、作品終盤のローマ市内を若者のバイク集団が走り抜けていくシーンなど、風刺を匂わせるシーンが随所に窺える。
概要
キャスト
18歳のフェデリコ・フェリーニ:ピーター・ゴンザレス