フイリマングース
フイリマングース Urva auropunctata
保全状況評価[1][2]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書III(インド)[注釈 1]
分類
和名
フイリマングース[6]
英名
Small Indian mongoose[5]
フイリマングース(Urva auropunctata)は、食肉目マングース科カニクイマングース属に分類される哺乳類。形態が類似するジャワマングースと同一種とする見解もあったが[4]、分子系統解析により独立種とされるようになった[3][7]。別名ヒメインドマングース[6]。 ミャンマー、中国南部、バングラデシュ、ブータン、ネパール、インド、パキスタン、アフガニスタン、イランを原産地とする[8]。タイプ標本の産地はネパール[7]。 西インド諸島、ハワイ、フィジー、プエルトリコ、日本(沖縄本島・奄美大島)などに外来種として移入分布する[8][9]。 頭胴長は25 - 37センチメートル[8]。体重は0.3 - 1キログラム[10]。雌の方が小型[10]。近縁のジャワマングースと比べて、体は全体的に小さい[8]。体形は細長く、四肢が短い[9]。体色は黒褐色から黄土色[11]。雌雄ともに肛門付近に臭腺があって悪臭を放つ[12]。見た目が似ているため、テンやイタチ類、ニホンアナグマと間違われることがある[13]。 歯列は門歯上下6本ずつ、犬歯上下2本ずつ、臼歯上下8本ずつ、大臼歯上顎4本・下顎4 - 6本の計40 - 42本[6]。 農地、自然林、湿地、草地、海岸、砂漠、都市などの開放的な環境を好む[9]。原産地は温暖な気候で、10 - 41 ℃が生息に適した環境温度と考えられている[5]。行動圏は2 - 18ヘクタールで雄の方が広く、重複する[14]。他の同程度の大きさの哺乳類と比べて行動圏は非常に狭いため、必然的に生息密度は高くなる[14]。 雑食性で哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫、果実まで何でも食べる[12][15]。日本に定着しているフイリマングースの消化管内容物と糞の解析から、昆虫類が主な餌資源であることが判明している[16]。木を登ったり、穴を掘ったりする行動はしない[13]。水を避ける傾向があり、水深5cm以上の水には積極的に入らない[5]。 1 - 9月に交尾し、妊娠期間は7週間程度[5]。3 - 11月の間に年2回出産し、1回に2 - 3匹の仔を産む[5]。寿命は2年以下[5]。 1836年にブライアン・ホートン・ホジソンにより記載された。種小名auropunctataは「金の斑入り」の意[5]。かつてはエジプトマングース属
分布
形態
生態
分類
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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