フィン・ペルム諸語
話される地域ロシアウラル山脈以西、フィンランド、エストニア、スカンジナビア
言語系統ウラル語族
フィン・ウゴル語派
フィン・ペルム諸語
下位言語
ペルム諸語
フィン・ボルガ諸語
フィン・ペルム諸語(Finno-Permic languages)はウラル語族フィン・ウゴル語派の下位分類として提唱されている言語群。ウゴル諸語と姉妹群を成し、下位言語群としてペルム諸語、バルト・フィン諸語、サーミ諸語、モルドヴィン語、マリ語が含まれるとされる。
ウラル語族の伝統的な分類では。フィン・ペルム諸語はフィン・ウゴル祖語から紀元前3000-紀元前2500年頃に分かれ、ペルム諸語とフィン・ボルガ諸語に紀元前2000年頃に分化した[1]。今日は分類群として完全に支持されている訳ではない[2]。
「フィン諸語」という言葉は、しばしばフィン・ペルム諸語を指す[3][4]。これはペルム諸語がウゴル諸語よりもバルト・フィン諸語とはるかに近縁であるとされているからである[1]。しかしフィンランドの学界では「フィン諸語」はボルガ・フィン諸語のみを指す[5]。
下位言語群の分類には、さまざまな見方があるが、ペルム諸語が最初に分化したことは一般に支持される。
含まれる言語
ペルム諸語
コミ語
コミ・ペルミャク語
コミ・ジリエーン語
ウドムルト語(ヴォチャーク語)
フィン・ヴォルガ諸語
ボルガ・フィン諸語
マリ語(チェレミス語)
モルドヴィン諸語
エルジャ語 (Erzya)
モクシャ語 (Moksha)
メリャ語
ムーロマ語
de:Meschtscherische Sprache(ru)
フィン・サーミ諸語
サーミ語(ラップ語)
バルト・フィン諸語
フィンランド語(スオミ語)
エストニア語
カレリア語
リヴォニア語(リーヴ語)
ヴェプス語
ヴォート語
脚注^ a b Taagepera, Rein (1999). The Finno-Ugric republics and the Russian state. pp. 32?33. ISBN 0-415-91977-0.
^ Salminen, Tapani (2002). "Problems in the taxonomy of the Uralic languages in the light of modern comparative studies".
^ Ruhlen, Merritt (1987). A Guide to the World's Languages: Volume I, Classification. Stanford University Press. p. 69. ISBN 0-8047-1250-6.
^ "Finno-Ugric languages". Encyclopadia Britannica Online. 2013.
^ See "The Finnic languages" by Johanna Laakso in The Circum-Baltic languages: typology and contact, p. 180.
表
話
編
歴
ウラル語族
太字で強調された言語は10万人以上の話者がいるもの。†印付きの言語は既に死語となっているもの。
祖語
ウラル祖語†
サモエード語派
北部サモエード語群
ネネツ語
ツンドラネネツ語
森林ネネツ語
エネツ語
ガナサン語
ユラツ語†
南部サモエード語群
セリクプ語