フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと
What Remains of Edith Finchジャンル3Dアドベンチャーゲーム
対応機種Microsoft Windows
PlayStation 4
Xbox One
Nintendo Switch
PlayStation 5
Xbox Series X/S
開発元Giant Sparrow
『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』(フィンチけのきみょうなやしきでおきたこと、原題:What Remains of Edith Finch)は、アメリカのインディーゲームスタジオGiant Sparrow(英語版)が開発しアンナプルナ・インタラクティブより発売された3Dアドベンチャーゲーム。 一族の人物が次々と不慮の死を遂げ周囲から呪われた一族とも称されるフィンチ家を巡る物語が展開される。一族最後の人物である主人公の女性エディスは、かつて自身が暮らしていた屋敷を6年ぶりに訪れ、内部にある遺品などをきっかけにして各人物の死の直前の場面を追体験していく。その場面の多くは抽象的な表現で描写されていて虚実が判然とせず、死因はプレイヤーの解釈に委ねられている[1]。 ゲームは主にエディスの一人称視点で進行する。プレイ中に表示される独白などの文章は、プレイヤーの進行方向を誘導するように空間上に浮かび上がり、場面によっては文字が散らばるなど演出の一部にもなっている[2]。各人物にまつわる特定のものを調べると、一部を除き対象人物の視点で死の直前の場面を追体験するパートに切り替わる。 物語内でエピソードが語られる順に記載。エピソードは必ずしも時系列順ではない。人物同士の関係性については「家系図」を参照。
概要
フィンチ家の人物
モリー (Molly)
エディスの大伯母。10歳没。死亡する直前の日記では、自身が体験したという不思議な出来事について次のように記している。夕食抜きのまま母のイーディに寝かしつけられ夜に目を覚ましたモリーは、空腹を癒やそうと部屋の中にあったネズミの餌や練歯磨きなどを食べ続けていると、窓の外に1羽のツバメを発見する。そのツバメに手を伸ばそうとした次の瞬間、自身の体は猫になっていた。モリーはツバメを追いかけて捕食する。その後、姿をフクロウ、サメと変えながら動物をさらに捕食していき、最後にはヘビのような姿で人間に襲い掛かる。ここでモリーは突然元の姿に戻るが、結局、自身の空腹感は満たされなかった。理由は不明だが、エディスの母のドーンは飼い猫にモリーと名付けている。
オーディン (Odin)
エディスの高祖父。56歳または57歳没。生没年が判明している登場人物の中で最も生年が早い。妻のインゲボルグ(Ingeborg)と生後間もない息子ヨハン(Johann)の死をきっかけに居住地のノルウェーからの移住を決意し、1937年1月7日、巨大な船に家を丸ごと乗せ、家族とともに出航する。しかし、アメリカ・ワシントン州の沖合で高波に襲われ、この際に命を落とす。残された家族(娘のイーディとその夫のスヴェン(Sven Hoffstad Finch)、孫娘のモリー[注 1])は移住の地であるワシントン州のオーカス島
カルビン (Calvin)
エディスの大伯父。11歳没。崖沿いの木の枝に吊られたブランコに乗り、勢いをつけて一回転させようと試みる。傍で無理だと言っていた双子の弟のサムは母イーディから呼ばれ食事をとりに屋敷へ戻ったが、前年の姉バーバラの葬儀の際にもう絶対に怖がらないと誓ったことを胸に漕ぎ続けていると、ついに一回転させることに成功する。しかし、勢いあまって体が崖の向こうへ飛び出す。
バーバラ (Barbara)
エディスの大伯母。16歳没。幼少期には子役スターとして名を馳せたが成長後は苦悩を重ねる。エディスがバーバラの部屋の中で見つけたホラーコミックには、屋敷内で怪物に扮したファンの集団にバーバラが襲われ殺害されたとする死亡日の顛末が描かれているが、読了したエディスは「馬鹿げてた」と内容を一蹴している。
ウォルター (Walter)
エディスの大叔父。52歳没。