フィッシュ・アンド・チップス
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「フィッシュ&チップス」はこの項目へ転送されています。日本のお笑いコンビについては「フィッシュ&チップス (お笑いコンビ)」をご覧ください。

フィッシュ・アンド・チップス
イングランドブライトンのフィッシュ・アンド・チップス
別名フィッシュ・サパーなど(別称も参照)
フルコースメインディッシュ
発祥地 イングランド
提供時温度熱い
主な材料衣を付けて揚げた魚フライドポテト
Cookbook ウィキメディア・コモンズ
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フィッシュ・アンド・チップス(英語: fish-and-chips)は、イギリスを代表する料理の一つ。タラなどの白身魚フライに、棒状のポテトフライを添えたもの[1]イングランドではファストフードとして親しまれ、国民食の長い歴史がある。バタード・フィッシュ(英語: battered fish)と呼ばれる場合もある[2]
食材調理用のフライヤースクラップスとチップスコッドを使ったフィッシュ・アンド・チップス(カナダ・ホースシュー・ベイ

フライにされる魚は基本的に白身魚であり、ハドック(Haddock)やコッド(Cod)などのタラ類、プレイスなどのカレイオヒョウ類が使われる[2][3][4][5]。また、シュリンプロブスターが食材に使われる場合もあり[2]、低湿地であるフェンランドではウナギがフライの材料に使われる[6]

魚のサイズには通常ミディアム(もしくはスモール)とラージの2種があり、ミディアムを注文するとおよそ長さ20センチ・幅10センチ・厚さ3センチの切り身が調理される[7]

魚に付ける衣は小麦粉を卵や水で溶いたものである。小麦粉を水で溶いた生地に色合いを付けるために少量の重曹と酢を入れるのが伝統的であり、重曹と酢が加えられた生地には泡が立っている。苦みと食感を加えるためにビール(エール)を入れたり[2]パンケーキヨークシャー・プディングの生地のレシピを若干変えたものを衣にしたりと、レシピは店によって異なる[4]

ビールに含まれる二酸化炭素の働きによって、生地は明るい橙褐色に変化する。ビールの種類によって生地の風味も変化し、ラガーを使用する店もあれば[8][9]スタウトビターを使用する店もある。生地に含まれるアルコール分は調理中に飛ばされるため、できあがったフィッシュ・アンド・チップスにアルコール分はほとんど含まれていない。

魚のフライを作る過程で生まれた衣のかけら(日本における天かすに相当するもの)はスクラップス(もしくはビッツ[10])と呼ばれ、チップスとともに提供される[11]。伝統的に、フィッシュ・アンド・チップスの店でスクラップスは無料で提供されていた[12]。イングランド北部では今なおスクラップスは人気があり、しばしば客の子供たちに振る舞われる。
ジャガイモ

フィッシュ・アンド・チップスに付く「チップス」は、いわゆるポテトチップスのことではなく、フライドポテトアメリカ合衆国で言うフレンチフライ[注 1])のイギリスでの呼び名である(イギリス英語でポテトチップスは一般にクリスプス「Crisps」と呼ぶ)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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