フィッシュストーリー
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この項目では、伊坂幸太郎の小説およびそれを原作とする映画・戯曲について説明しています。斉藤壮馬の楽曲については「フィッシュストーリー (斉藤壮馬の曲)」をご覧ください。
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フィッシュストーリー
著者伊坂幸太郎
発行日2007年1月31日
発行元新潮社
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数262
コードISBN 978-4-10-459602-7

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『フィッシュストーリー』は、伊坂幸太郎短編小説集および、その表題作。本項では主にこの表題作および、それを原作とする同名の日本映画戯曲について記述する。
短編集
収録作


『動物園のエンジン
』(『小説新潮』2001年3月号)

『サクリファイス』(『別冊東北学』2004年8月号)

『フィッシュストーリー』(『小説新潮』2005年10月号)

ポテチ』(書き下ろし)
このうち『サクリファイス』『ポテチ』には『重力ピエロ』などに登場する泥棒兼探偵の「黒澤」が登場する。
書誌情報


新潮社 2007年 ISBN 9784104596027

新潮文庫 2009年 ISBN 9784101250243(解説:佳多山大地)

小説

『フィッシュストーリー』は、伊坂幸太郎の同名の短編小説集『フィッシュストーリー』収録の短編小説。初出は『小説新潮』2005年10月号。
あらすじ(小説)
二十年前
大学助手の「私」こと雅史は、愛読する小説『フィッシュストーリー』を元に作られた日本のロックバンドの曲があるという話を同僚から聞き、中古のLPレコードを手に入れる。曲をカセットテープにダビングし、自動車内で聞きながら峠道を走っていると、ある事件に遭遇する。
現在
システムエンジニアの「わたし」こと麻美は、小説『フィッシュストーリー』の愛読者である。所用で乗り込んだ飛行機内で隣同士になった「正義の味方」を名乗る男から、奇妙な身の上話を聞く。その直後、機内で
ハイジャック事件が発生する。
三十数年前
4人組のロックバンドのメンバー、「俺」こと繁樹は、小説『フィッシュストーリー』をもとにした新曲の歌詞をマネージャーの岡崎に見せる。4人は解散を控え、最後のレコーディングに臨もうとしていた。
十年後
新聞記者の「僕」は、麻美をインタビュー取材する。麻美は世界規模のコンピュータネットワーク破壊の兆候を発見し、事件を未然に防いでいた。
映画

フィッシュストーリー
監督
中村義洋
脚本林民夫
原作伊坂幸太郎
出演者伊藤淳史
高良健吾
多部未華子
濱田岳
音楽菊池幸夫(劇伴)
斉藤和義(テーマ曲)
主題歌逆鱗
『FISH STORY』
斉藤和義
Summer Days
撮影小松高志
製作会社「フィッシュストーリー」製作委員会
配給ショウゲート
公開 2009年3月20日
上映時間112分
製作国 日本
言語日本語
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『フィッシュストーリー』は、2009年3月20日に公開された日本映画。監督:中村義洋。配給:ショウゲート。伊坂原作の映画『アヒルと鴨のコインロッカー』と同じ制作スタッフによって手がけられた。シンガーソングライターの斉藤和義が作中に登場するロックバンドの楽曲プロデュースおよびエンディングテーマを担当した。

オリジナル・サウンドトラックとして、劇中に登場するロックバンドを演じた出演者の演奏・歌唱によるCDアルバム「FISH STORY」が「逆鱗×斉藤和義」名義でリリースされた(後述)。
あらすじ(映画)

※本作は細かい時系列シャッフルが用いられるが、説明の煩を避けるため時代設定別に降順で記述する。
2012年
地球は巨大隕石衝突の危機にさらされていた。隕石に宇宙船で近づき、内部に核ミサイルを撃ち込んで爆破する「
アルマゲドン計画」が実行されようとしていた。人けのなくなった商店街で、中古レコード店だけが営業を続けていた。店をおとずれた末期癌患者の谷口が絶望的な言葉を吐くのをよそに、店主は別の常連客に「日本の早すぎたパンクバンド」と評される「逆鱗」が1975年に録音したアルバム「FISH STORY」と、そのタイトル曲を紹介する。レコードは大変な稀少盤で、店主の個人的な思い入れも強いものであったが、人類滅亡が危惧される中、売り惜しむ必要はないと店主は判断したのだった。空から爆発音が聞こえ、飛び出した店主たちは隕石が粉々に飛び散っていくのを目撃する。その後のテレビニュースでは、日本人女性宇宙飛行士の活躍が称えられる。その女性は宇宙飛行未経験の若き数学者で、高度な計算によって適切なミサイルの軌道を割り出し、成功率0に近い作戦を成功に導いたのだった。
2009年
進学校の理数科に通う女子高生の麻美は修学旅行中にフェリーを降りそびれて取り残される。フェリーに勤務するコックの男は、麻美をなぐさめるためにケーキを差し出し、自身の身の上話を始める。それは「自分は『正義の味方』になるべく父親に厳しく鍛えられた」という奇妙な内容だった。そこに銃で武装した新興宗教団体「ノアの箱舟」の面々が現れ、船の乗っ取りを宣言する。「正義の味方」はその内通者であったが、一味が抵抗する乗客を傷つける様子を見て我慢の限界に達し、得意の武術で一網打尽にする。
1999年
「ノアの箱舟」の教祖・谷口は世界の滅亡を予告し、信徒たちを集めたが、何も起こらなかった。怒った信徒の健太郎は谷口を殴り飛ばす。幹部のスズキとタナカが「本当の滅亡は2009年です」と宣言し、谷口を追放する。谷口は「違う。もし次に可能性があるとすれば2012年だ」と反論するが、聞く耳を持つ者はなかった。健太郎に誘われた友人の悟は黙ってその場を離れる。
1982年?「正義の味方ができるまで」
大学生の雅史は友人の悟と健太郎を自動車に乗せ、峠道のレストランで開かれるコンパに向かっていた。レコードマニアの悟は「逆鱗」の「FISH STORY」をダビングしたカセットテープを持ち込み、同曲にまつわる都市伝説を紹介する。「FISH STORY」は間奏部分が約1分間突然無音になる変わった演出の楽曲だが、「女の幽霊の叫び声が録音されてしまったために消されたといわれている。無音にしたはずの個所でたまに叫び声が聞こえることがある」と悟は告げ、気弱な雅史は震え上がる。レストランで落ち合った女子大生・晴子は予知ができると自称し、雅史に「やるじゃない」と謎めいた声をかける。健太郎は嫌がる晴子を無理やりモーテルに連れ込むが、雅史はそれをとがめることができなかった。自身にいら立つ雅史は帰路、大音量で「FISH STORY」をかけるが、無音部分に差し掛かったところで女性の叫び声を聞く。叫び声は自動車の外からで、道端で若い女性が中年の男に襲われているところだった。雅史は勇気を振り絞り、男を追い払う。雅史はその時救った女性と結婚し、男児をもうける。雅史は息子に勇気の大切さを説き、「正義の味方」とすべく厳しい武術の稽古を仕込み始める。「正義の味方」は幼くして複数の大人に勝つほどの腕前となる。
1973年?1975年
キャバレーで場違いなガレージロック調の演奏を続け、客から顰蹙を買っていたロックバンド「逆鱗」は、たまたま客としてやって来たレコード会社「レモン」のマネージャー・岡崎にスカウトされる。やがて売れないまま2年契約が満了を迎え、3枚目のアルバムのレコーディング後バンドは解散する運びとなった。岡崎は新曲制作を手助けすべく、「逆鱗」のソングライター・繁樹に、自身の愛読書『フィッシュストーリー』を手渡す。『フィッシュストーリー』は岡崎の叔母が勤務していた出版社が手掛けた海外小説であったが、偽翻訳家によるでたらめな訳文のまま印刷されて全品回収されたため一般流通せず、叔母がこっそり保管していた1冊だけが現存していたのだった。『フィッシュストーリー』の内容を気に入った繁樹は、書き出し「僕の孤独が魚だとしたら」を引用して歌詞を書き、新曲「FISH STORY」を完成させる。


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