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.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(Microsoftコードページ932(はしご高))が含まれています(詳細)。アメリカ合衆国大統領の歴代ファーストレディー(1994年撮影)左から順に、ナンシー・レーガン、レディ・バード・ジョンソン、ヒラリー・クリントン、ロザリン・カーター、ベティ・フォード、バーバラ・ブッシュ。
ファーストレディまたはファーストレディー[1][2](英: first lady[3][4]、しばしば First Lady[3])とは、アメリカ合衆国大統領夫人およびアメリカ合衆国州知事夫人の異称[1][2][3]。
転じて、アメリカ合衆国以外の国の国家元首夫人[4]や首相夫人の異称[1][2][3]。
国家元首や首相が女性の場合、その配偶者はファーストジェントルマン(英: first gentleman)、ファーストハズバンド(英: first husband)[5]と呼ばれる[注 1]。国家元首や首相が同性婚の場合、誰が夫で誰か妻かという当該者たちの取り決めに合わせた呼称が用いられる[6]。また、国家元首や首相の家族はファーストファミリー(英: first family)といい、未婚や離別で国家元首や首相に夫人がいない場合は姉妹や娘がファーストレディと同じ立場を担うこともある。
派生して、アメリカ合衆国副大統領をはじめとする副国家元首や副首相の配偶者をセカンドレディ(英: second lady)、セカンドジェントルマン(英: second gentleman)という[7]。
また、ファーストレディの語は女性第一人者[4](芸術など個々の分野で第一線に立つ、代表的な女性)を指す雅称としても用いられる[1][2][3][3]。
元来、皇室や王室の無いアメリカ合衆国大統領の夫人を指す用語であったが[要出典]、米国の影響力が強まった第一次世界大戦後ごろから世界中に広まり[要出典]、今日では多くの国で大統領などの国家元首や首相の夫人を指す語として使われている。
ここでの英語は、"first
" が「第一の」を意味し、"lady は「血筋の良い女性」「高貴な女性」あるいは「権威ある女性」「権力のある女性」[注 2]を含意している。ファーストレディは、私的には夫である大統領や首相の日常の暮らしを支えるかたわら、公的には首脳の非政治的行事 (文化事業の視察、運動競技の参観、来賓の歓迎行事や晩餐会など) に参加したり、首脳の外国訪問に同伴したりする。首脳が外国訪問に妻を伴うのは、かつて王侯が遠方へ出かける際には必ず妃を伴った習慣の名残である[注 3]。
首脳が未婚であったり離婚している場合、また、妻が病弱であったりすでに死去している場合には、娘・姉・妹などといった首脳の近親の女性がファーストレディとなる。アメリカ合衆国では大統領が在任中に妻と死別したため近親の女性が代役を務めたり、またそののち大統領が再婚したりといった例がいくつかあり、このため前大統領のドナルド・トランプが45人目の大統領なのに対して前ファーストレディのメラニア・トランプは53人目のそれとなっている。
なお、警備に関しては、ファーストレディには専属の護衛官が付くのが一般的である。また、日本、アメリカ、フランスなどの国では、ファーストレディ専属のスタッフが付く。
日本では内閣総理大臣夫人付き職員が存在する。総理大臣官邸内に当該職員専用の執務室を有しているとされる。平成後期から令和初期にかけての内閣総理大臣夫人であった安倍昭恵に対して、2017年8月時点で、外務省から非常勤で出向している3名の総理大臣夫人付き職員が存在していた。かつては、これに加え経済産業省から2名が常勤で出向し計5名の体制であったが、批判を受け、見直され、2017年7月の人事でこの2名は経済産業省に帰任させられた[9]。
アメリカ合衆国のファーストレディは、首席補佐官を筆頭に専属のスタッフが任命され、公務や政治活動を補佐する。またホワイトハウスのイーストウイングに専用のオフィスが設けられている。ただし、ホワイトハウスの心臓部と言えるのはウエストウイングである。なお、ヒラリー・クリントンはファーストレディ時代、例外的にウェストウイングにオフィスを構えていた。
フランスではファーストレディは "premiere dame
(日本語音写例: プルミエール・ダム)" と訳され、非公式な立場であるが、歴代のフランス大統領夫人は大統領官邸(エリゼ宮殿)内に複数人からなる作業チームを有していた。第25代フランス大統領エマニュエル・マクロンの妻であるブリジット・マクロン(英語版)は、2017年8月の時点で4名のスタッフを雇っている。エマニュエル・マクロンは、フランスのファーストレディに対し公的なポストを創設し、夫人専用の事務所とスタッフを設置することを提案しているが、反対運動に遭っており[10]、2017年10月時点で反対の陳情に30万人以上の署名が集まっている[11]。新国家アメリカ合衆国の元首にして行政府の長である「民によって選出された王」の呼称は、合衆国憲法によって「アメリカ合衆国大統領 (President of the United States)」と定められていたが、初代大統領のジョージ・ワシントン以来、大統領の伴侶である大統領夫人の呼称は長らく存在しなかった。