ファーストクラス_(テレビドラマ)
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ファースト・クラス / ファーストクラス
FIRST CLASS
ジャンル
テレビドラマ
企画(編成企画)
太田大
脚本渡辺千穂(第1期)
及川博則(第2期)
演出水田成英(第1期)
樹下直美(第1期)
小林和紘(第1期)
及川博則(第1期)
岡野宏信(第1期)
西浦正記(第2期)
宮脇亮(第2期)
楢木野礼(第2期)
製作
製作総指揮(制作統括)
清水一幸
制作フジテレビ

放送
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本

ファースト・クラス〔第1期〕
プロデューサー小林和紘
及川博則
出演者沢尻エリカ
佐々木希
菜々緒
平山浩行
三浦理恵子
板谷由夏
石田ニコル
遊井亮子
田畑智子
オープニングKAT-TUNIn Fact
エンディングSOLIDEMOHeroine
放送期間2014年4月19日 - 6月21日
放送時間土曜23:10 - 23:55
放送枠土ドラ (フジテレビ)
放送分45分
回数10
公式サイト

I AM REMIE?敏腕編集者レミ絵の多忙な1日?〔フェイクドキュメンタリー〕
プロデューサー中村宏信
岡江美香子
放送期間2014年10月2日
放送時間木曜0:55 - 1:55
(水曜日深夜)
放送分60分
回数1

ファーストクラス〔第2期〕
プロデューサー浅野澄美
出演者沢尻エリカ
木村佳乃
倉科カナ
余貴美子
夏木マリ
オープニングSOLIDEMO「Rafflesia」
エンディング安室奈美恵BRIGHTER DAY
放送期間2014年10月15日 - 12月24日
放送時間水曜22:00 - 22:54
放送枠フジテレビ水曜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数10
公式サイト
特記事項:
【第1シリーズ】
第9話は20分繰り下げ(23:30 - 翌0:15)。
【第2シリーズ】
初回は15分拡大(22:00 - 23:09)。第3話は100分繰り下げ(23:40 - 翌0:34)。
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『ファースト・クラス』または『ファーストクラス』は、2014年フジテレビ系で放送された沢尻エリカ主演の日本のテレビドラマシリーズ[1]

第1期『ファースト・クラス』は2014年4月19日から6月21日まで毎週土曜日23:10 - 23:55の「土ドラ」枠で放送された。

第2期『ファーストクラス』(「・」が入らない)[2]は同年10月15日から12月24日まで「水曜22時枠」で放送された。フジテレビによると、同局の連続ドラマシリーズで1クール(3か月)だけ空けて新作が制作されるのは史上初めての試みとなる[3]。また第2期のドラマ放送に先駆け、10月1日から4日にかけて『ファーストクラス・ナイト』とし、菜々緒を主演としたフェイクドキュメンタリー『I AM REMIE?敏腕編集者レミ絵の多忙な1日?[4]』や第1期・『ファースト・クラス・ガールズ』が再放送された。
概要

ファッション業界で働くことを夢見ながら、東京下町の衣料材料店で働いていた吉成ちなみがファッション雑誌『ファースト・クラス』の編集部に勤務することになるも、編集部の上司や先輩、専属のファッションモデルから壮絶ないじめに遭う物語を通じ、女性同士のコミュニケーションにおいて、自己の優位性を態度や言葉で主張し上下関係格付けをしあう「マウンティング」の生態を描くことがテーマとなっており、タイトルの「ファースト・クラス」とはこの上下関係の頂点を意味している[5]。また同時に、吉成ちなみが困難を乗り越え頂点に立つまでを描く「現代版・裏シンデレラストーリー」であることも強調されている[6]

第2期では舞台を雑誌社からファッションブランド「TATSUKO YANO」へと移し、『ファースト・クラス』編集部員をも交えた業界の舞台裏とマウンティングを描く。

番組冒頭と最後には、主要人物の力関係(1期は8名、2期は11→12名)を示す「マウンティングランキング」が発表され、話の展開に応じて順位が入れ替わっていく。

また、キャラクターの隠された本音をテロップ(字幕放送とは別)で表示する特異な演出も見られる。

第1期の第5・8・9話ではそれに加え、「悪魔の心の声解説」と銘打って、登場人物が副音声で作品を解説する[7]という試みが行われた。内容は本編に比して、パロディメタ発言、楽屋落ちが連発されるコメディタッチのものとなっており、レミ絵役の菜々緒は「雑音漫才実況」[8][9]とコメントしている。また、フジテレビ系列での再放送においては第1・2話分の解説が新録され、その収録の様子もメイキングとして公開されている。この副音声に対してはザテレビジョンドラマアカデミー賞で特別賞が授与されている[10]

パラレルショートドラマ(通称:パラドラ。)『ファースト・クラス・ガールズ』の動画配信をしている[11]。この作品では本編の主人公であるちなみは登場せず、本編の合間に起こったMIINAとERENAの舌戦とそれを取り巻く編集者たちのマウンティングを中心に描き、最後に勝者を決めるというストーリーになっている。本編再放送の際、放送地域によっては余った時間を埋める為に本編終了後にテレビ放送された地域もあった。

パラドラ以外にも、トーク番組の体裁を取った『ファースト・クラス・ゴシップ[12]』と、レミ絵の暴言をピックアップした『ファースト・クラス・増刊号[13]』がyoutubeで配信されている。

視聴率は関西、特に西日本が好調であり第1シリーズ第2話では12.4%を記録し、土ドラ枠での最高視聴率を更新した[14]
あらすじ
第1期(あらすじ)
第1話 - 第6話

ファッション業界で働くことを夢見ながら、下町の衣料材料店「Tokai」で販売員をしていた吉成ちなみは、ひょんなことから有名ファッション誌『ファースト・クラス』を発行する大手出版社・詢香社(じゅんこうしゃ)でインターンとして働くチャンスを得る。自分には一生縁が無いと思われた「夢の世界」に胸を弾ませるちなみであったが、一見きらびやかなその世界にあったのは、野望を抱いた女たちが金・仕事・男・服のセンスなど様々な要素で互いを値踏みし、蹴落とし合うマウンティング(人間の格付け)地獄であった。

コネも経験もないちなみはあっという間に編集部で最下位の存在とされ、慣れない仕事や先輩の嫌がらせに苦しめられる。夢を破られ一時は辞めようと考えるちなみであったが、編集長の大沢留美から「ここには仲間はいない」「勝った人間だけが夢を見る権利を得る」と告げられ、ちなみは悪意渦巻く編集部で生き残っていくことを決意する。
第7話 - 最終話

様々なトラブルや罠を乗り越え、編集部で生き延びてきたちなみ。そんな中、詢香社では『ファースト・クラス』の副編集長であった八巻小夏が新雑誌『プエルト』を立ち上げ、大沢に反旗を翻す。しかも詢香社では売り上げの伸び悩むファッション雑誌事業を再編する動きがあり、この2誌のうち売上対決で負けた方を廃刊させることが決定された。

そんな中、突如ちなみは『プエルト』の副編集長に抜擢される。洗礼としてこれまでのやり方を全否定され落ち込むちなみだったが、ついに甘い考えを捨てエディターとしての自覚を持つ。やがて編集部内のマウンティングを制したちなみは自らの雑誌、ひいては詢香社そのものの生き残りをかけた激しいバトルに巻き込まれる。
第2期(あらすじ)
第1話 - 第3話

かつて女性の憧れであったファッションブランド「TATSUKO YANO」では、創始者の矢野竜子が一線を退いたことやデザイナー同士の内紛などが重なり、経営危機に陥っていた。この状況を打破するためにやって来たクリエイティブディレクターの廣木リカが新人デザイナーとしてちなみをスカウトする。しかしTATSUKO YANOにも、野望を抱いた女達の“マウンティング”と、それに翻弄される男たちの不毛な戦いがあった。ちなみはエディター時代に培った知性とたくましさでマウンティング地獄に立ち向かう決意をし、自身に興味を持つ間宮充を利用して優位に立つが、デザインした服の盗作騒動によって再び最下位に転落する。

事態を裏で操っていた廣木に対し、ちなみは利害の一致するデザイナー陣の協力を取り付け徹底抗戦するも、その動きすら読んでいた廣木と間宮により服の発売は阻止される。またちなみがデザインした服の化学薬品問題が新たに発覚したことが引き金となり、TATSUKO YANOはNGSホールディングスに買収され、ちなみは受付嬢への人事異動という形でデザイナーの道を断たれた。
第4話 - 第6話

TATSUKO YANOは買収され、新たなCEOとして廣木が就任する。ブランドを追われたちなみを嘲笑するデザイナー陣だったが、廣木が「デザイナーの半数をリストラする」という方針を伝えるとその態度は一変。女たちは生き残りのために同盟を組み、間宮への取り入りを試みるなど行動を開始する。一方、受付嬢として屈辱的な扱いを受けるちなみも諦めず、ファッションの現場に戻るために策を練る。全員が廣木を陥れるネタを探すが、廣木は佐丹野を除く全デザイナーを左遷するという判断を下した。

それから一週間後、廣木は新しいブランドライン「tatsuko yano japan」を立ち上げることを宣言し、ちなみ達が勤務時間外に作った服をプレゼンして買い手が付けば、新ブランドのデザイナーとして全員を再雇用するという賭けを持ちかける。だが、それは「4人全員参加の上、1人でも裏切り者が出たら無効」という条件付きで、ちなみはその監視役を任される。スキャンダルを潰すためのデマであると見抜いたデザイナー陣は協力を拒み、廣木への不信からまとまりに欠けるデザイナー達だったが、やがて初心を思い出したさくらの改心をきっかけに全員が団結するようになる。完成した服のクオリティーの高さに心を動かされた廣木は本当にバイヤーを手配し、tatsuko yano japanは現実のものとなる。
第7話 - 第8話

NGSホールディングスの株主総会に、竜子が突然姿を現し、政治家への多額な献金疑惑を問い詰める。それにうろたえる蘭子を尻目に間宮は蘭子を更迭し、自身がCEO代理を務める事を発表。

蘭子のCEO辞任に驚きを隠せないTATSUKO YANOのスタッフに新しい仕事があると提案してきた間宮。それは、TATSUKO YANOとtatsuko yano japanそれぞれが、NGSのファストファッションブランドショップでTシャツを販売するというもの。2つのブランドが、売り上げを競い、敗北したブランドは消滅させると発言。その人員の振り分けは圧倒的に不利なものであり、ちなみは廣木に抗議をする。しかしそれを見ていたさくらと久志は、自分たちが認められていないことに不満を感じ、やる気をなくす。ちなみは「TATSUKO YANOのブランド内で争っても、ファッション業界のためにはならないんじゃないか?」と廣木に訴えるも、「身内で戦って負ける者は、外へ出ても戦えない。今回は本気で戦う」と宣言。

ちなみを応援してくれたMIINAや白雪のおかげで自身の間違いに気付く。さくらと久志を飲みに誘い、それぞれの目指す場所は違っても多くの人を笑顔にする洋服作りの原点は同じだと、お互いの気持ちを確かめ合う。そして、オリジナリティ溢れる、tatsuko yano japanのTシャツを作り、ノルマの5000枚を見事完売させて勝利する。しかし、間宮がNGSの子会社から、ちなみチームのTシャツを買い占めるという不正を行っていた事を廣木がかぎつけ、証拠をつきつけ間宮を問いつめるも、「廣木がこの不正を暴露すれば、ちなみも地獄へ落ちる」と言われ、今回の不正に関して目を瞑る代わりにちなみをブランドのトップに就任させ、その上で全スタッフをtatsuko yano japanに残すよう廣木は間宮と交渉し、ブランドを去る。

ちなみ率いる新生tatsuko yano japanは順調に販路を拡大し、スタッフの間にもまとまりが生まれつつあった。だがそこに隆太郎が現れ、竜子が再び立ち上げようとしている新ブランド「TATSUKO YANO(ORIGINAL)」に引き抜こうとする。ちなみはスタッフ達の将来を考えた上で、隆太郎に「引き抜いた彼らに望み通りの仕事をさせる」かどうかを問い詰め、引き抜き候補から外されていた薫・千冬もTATSUKO YANO(ORIGINAL)で雇用することを約束させる。最後の仕事として全員でウエディングドレスを完成させた後、ちなみはブランドを去った。

一方、NGSホールディングスは無理な規模拡大が祟り、莫大な負債を隠していることが暴露される。廣木はこのことで間宮を解任しようとするが、間宮はNGSホールディングスを既に負債もろとも売り飛ばしたことを明かす。その相手はF&M JAPANであり、TATSUKO YANO (ORIGINAL)の立ち上げ騒動は服のネット販売で頂点に立とうとしたF&Mの仕組んだものだったのである。
第9話 - 最終話

全てを失ったちなみと間宮。間宮は唯一どこにも売らなかったtatsuko yano japanの登記簿をちなみに渡そうとするが、ちなみは受け取らなかった。職探しをしていたちなみの下にレミ絵が現れ、『ファースト・クラス』で再びアルバイト編集部員として働ないかと強引に誘う。ちなみは大沢たちがtatsuko yano japanを応援しようとしていることを知り、さらにレミ絵から手荒な激励を受け奮起。登記簿を受け取り、間宮と2人で完全受注生産のブランドとしてTATSUKO YANO JAPANを再始動させることを決意する。だがそれは、TATSUKO YANOでしのぎを削ったかつての戦友全てを敵に回す行為だった。

一方、TATSUKO YANO (ORIGINAL)に引き抜かれたデザイナー陣だったが、その実態は竜子の作ったデザインを清書するだけというゴースト同然の仕事内容だった。また隆太郎に「TATSUKO YANO(ORIGINAL)以外のブランドが利益になるような行為があれば即刻解雇」「ここを辞めたら一生業界に居られなくする」という契約を強いられたことで、身動きが取れなくなる。そして竜子自身もスポンサーであるリエコの意向に縛られていた。tatsuko yano japanの再始動を知った隆太郎は、ちなみに妨害行為をする様、ちなみの理解者であるさくらに命じる。

最後のチャンスすら潰され落胆するちなみに、大五郎からのエアメールが届く。手紙に書かれた住所に行ってみると、児童養護施設で子供たちと触れ合う樹の姿があった。樹は日本で捨てられている古着が子供たちの心の支えになっていることを告げ、「お金が無くてもまだできることがある」とちなみを鼓舞する。一方、TATSUKO YANO(ORIGINAL)の面々はリエコの言いなりになることに疑問を持ち、悩んだ末に全員でF&Bの傘下を離れtatsuko yano japanに合流する。養護施設での体験からある奇策を思いついたちなみは、「TATSUKO YANO最後のファッションショー」に全てを賭けることを決める。

数か月後、ファッションショーが功を奏してTATSUKO YANOは蘇り、そこには小競り合いを続けながらも活き活きと服を作るデザイナーたちの姿があった。一方、ちなみは独自の子供服ブランド「chinami yoshinari with orchid」のデザイナーとして旅立ち、傍には瀧川蘭子がアシスタントとして居た。この二人の女性は悪女イレブンは不毛な「マウンティング」地獄から抜け出してそれぞれの夢に向かって動き出し、存在意義が無くなったマウンティングランキングは跡形もなく消えていくのだった。
主たる登場人物
キャスト(第1期)
主人公
吉成 ちなみ(よしなり ちなみ)〈26 → 27〉
演 -
沢尻エリカ[15](幼少期:藤田彩華)1987年12月19日生まれ。衣料材料店「Tokai」販売員 → 『ファースト・クラス』アルバイト編集部員 → 『プエルト』副編集長 → 『ファースト・クラス』編集長虐げられるシンデレラ 。レミ絵曰く「彼氏にセーター編んでプレゼントするタイプ。天然記念物 、顔80点、総合60点」。栃木県宇都宮市 出身。ファッション業界を志望して服飾系の専門学校を卒業後、衣料材料店の販売員として働いていたが不況の煽りで閉店することになり、大沢の母・美佐枝の口添えでインターン (見習い)として詢香社で働けるチャンスを貰う。編集部でのマウンティングでは圧倒的な最下位で、先輩や専属モデルからの壮絶な嫌がらせを受けるが、持ち前の前向きさで困難を乗り越えて行く。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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