Falcon
出版の情報
出版者マーベルコミックス
初登場Captain America #117
(1969年9月)
クリエイタースタン・リー
ジーン・コーラン
ファルコン(Falcon)/キャプテンアメリカ(Captain America)またはサミュエル・ウィルソン(Samuel Wilson)は、マーベルコミックスより出版されるコミック作品に登場する架空のキャラクター、スーパーヒーローである。ライター兼エディターのスタン・リーとアーティストのジーン・コーラン(英語版)により創造され、『キャプテン・アメリカ』第117号(1969年9月)で初登場した。メインストリームのコミックに登場するアフリカ系アメリカ人のスーパーヒーローとしては古参である。
2011年5月、IGNの歴代コミックヒーロートップ100で96位を獲得した[1]。 ファルコンはメインストリームのコミックに登場したアフリカ系アメリカ人のスーパーヒーローとしては初期のキャラクターであり[2]、初登場は『キャプテン・アメリカ』第117号(1969年)であった[3]。作者はライター兼エディターのスタン・リーとアーティストのジーン・コーラン
出版上の歴史
初登場時はニューヨークハーレムの元住人で、レッドウィングという名の訓練されたハヤブサを連れていた無名の人物であった(本名のサム・ウィルソンは翌号の5ページ目で明かされる)。この時彼はレッドスカルによって支配されていた熱帯の島の住人たちを助けており、キャプテン・アメリカと出会って衣裳を着て共に戦うようになった[4]。
1970年代はファルコンとキャプテン・アメリカはニューヨークでチームを組んでおり、『キャプテン・アメリカ』誌のカバータイトルも第134-192号及び194-22号(1971年2月 - 1978年)までは『Captain America and the Falcon』であった[5]。同誌第186号ではスティーヴ・エングルハート(英語版)により、実は犯罪者であったがレッドスカルがコズミック・キューブを使ってその記憶を改竄していたという設定が明かされた。
ファルコンは『ディフェンダーズ(英語版)』第62-64号(1978年 - 10月)、『アベンジャーズ』第183-194号(1979年5月-1980年4月)で同チームらのメンバーを務めた。1983年にはジム・オースリー(英語版)脚本による全4号の主演ミニシリーズが発売された。
『キャプテン・アメリカ』第2期(1996年11月 - 1997年11月)でレギュラー登場した後、『アベンジャーズ』第3期第1号(1998年2月)で再び同チームに加入し、第57号(2002年10月)まで主要メンバーを務めた。次にファルコンは短命に終わったしシリーズ『Captain America and the Falcon』(2004年 - 2005年)に登場した。「アベンジャーズ・ディスアセンブルド」でスカーレット・ウィッチによって一時的に犯罪者の人格に戻された後、ファルコンは『キャプテン・アメリカ』第5期(2005年1月 - 2009年7月)にサポートキャラクターとして登場した。『キャプテン・アメリカ』誌はナンバリングが全期通算され、第600号(2009年8月)にもファルコンは重要な役柄で登場した。
2011年のマーベルNOW!(英語版)によるリランチ後、ファルコンは再びアベンジャーズのメンバーとなった[6]。 サミュエル・トーマス・ウィルソンはニューヨーク市ハーレムでポール・ウィルソンとダーリン・ウィルソンとのあいだに生まれた。子供時代を幸せに過ごし、鳥を愛するようになった彼は鳩の訓練を始め、ハーレムで最大の鳩小屋を持っていた[7]。しかしながら10代の頃に人種差別に遭い、彼の心は疲弊した[8]。16歳の頃、近所で起こった乱闘を沈めようとした父が死亡し、さらにその2年後に母が強盗に射殺されると彼の心は荒んだ。悲しみに暮れ、世の中を恨んだ彼はロサンゼルスに移ってスナップ・ウィルソンと名乗り、犯罪に手を染め始めた[9][10]。 スナップがリオデジャネイロの暴動に向かう途中に乗っていた飛行機が墜落する[11]。その島は第二次世界大戦時にはナチスに所属していたスーパーヴィランのレッドスカルによって支配されていた。ウィルソンはそこでレッドウィング(Redwing)というハヤブサと知り合い、友人となる。 キャプテン・アメリカ側にスパイとして潜入させるため、レッドスカルは現実を改変させるコズミック・キューブ
キャラクターのバイオグラフィ
生い立ち
ファルコンへ
その後レッドスカルは再びコズミック・キューブを使用し、スナップ・ウィルソンとして活動していた真実の過去が蘇らせてキャプテン・アメリカを暗殺しようとするが失敗する[17]。過去を知ったファルコンであったがヒーローとしての活動を続けることに決め、S.H.I.E.L.D.のエージェントとなった[18]。さらにアメリカ合衆国政府のスーパーヒーロー仲介人であるヘンリー・ピーター・ガイリッチ(英語版)は、アベンジャーズに課せられた人種的な割合を増やすために数少ないアフリカ系アメリカ人のスーパーヒーローであるファルコンを同チームに参加させた[19]。ファルコンは「トークン」であることに憤慨し、最初の事件の後にチームを脱退した。スーパーヴィランのタスクマスター (キャラクター)との対決の際には新しい衣裳を身につけた[20]。