ファルコン9
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ファルコン9
Demo-2ミッションのファルコン9
基本データ
運用国アメリカ合衆国
開発者スペースX
使用期間2010年-2013年 (v1.0)
2013年-2016年 (v1.1)
2015年-2018年 (FT)
2017年-2018年 (Block4)
2018年- (Block5)
射場ケープカナベラル空軍基地
ヴァンデンバーグ空軍基地
打ち上げ数280回(成功278回、237回再着陸、213回再利用)
打ち上げ費用

全て2011年見積もりLEO (<80% cap.) $49.9M [1]
LEO (>80% cap.) $56.0M [1]
GTO (<3,000 kg) $49.9M [1]
GTO (>3,000 kg) $56.0M [1]
原型ファルコン1
公式ページSpaceX - Falcon 9
物理的特徴
段数2段
ブースターなし
総質量333,400 kg (v1.0)
505,846 kg (v1.1)
549,054 kg (FT)
全長54.3 m (v1.0)
68.4m (v1.1)
70 m (FT)
直径3.66 m
軌道投入能力
低軌道10,450 kg (v1.0)
13,150 kg (v1.1)
22,800 kg (FT)
静止移行軌道4,540 kg (v1.0)
4,850 kg (v1.1)
8,300 kg (FT)
テンプレートを表示

ファルコン9(Falcon 9)はアメリカ合衆国の民間企業スペースX社により開発され、打ち上げられている2段式の商業用打ち上げロケット低周回軌道に22,800 kgの打ち上げ能力を持つ中型クラスのロケット[2]2010年6月4日に初打ち上げが行われて成功した。

徹底した低コスト化が図られたロケットであり、打ち上げ価格は2022年時点で6,700万ドル(約90億円)[3]と1億ドルを超える同規模同時代のロケット(デルタIV, アトラスV, アリアン5, H-IIA)と比較して遥かに安価で、商業衛星市場において大きなシェアを獲得している[4]

ファルコン9ロケットの名前は、『スター・ウォーズ』のミレニアム・ファルコン号に由来しており、ファルコンロケットシリーズの後ろにつく1と9の数字は1段エンジンの数を表す[5]
設計ファルコン1、ファルコン9 Ver1.0、Ver1.1(3タイプ)、FT(3タイプ)、Block 5(2タイプ)、ファルコンヘビー

ファルコン9は大型の貨物や有人宇宙船の打ち上げを想定して設計されており、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の商業軌道輸送サービス (COTS) 計画の下で開発したドラゴン補給機を使って国際宇宙ステーション (ISS) への補給を行う商業補給サービス (CRS) の契約をNASAから受注しており、その打上げロケットとしても使われる。

ファルコン9は同社が開発したファルコン1を基に機体を大型化し、液体酸素/RP-1を推進剤としたエンジンを使用する2段式のロケットである。第1段は同社が開発した海面高度での推力556 kN (125,000 lbf) のマーリンエンジンを9基クラスターにして使用し、総離陸推力 5.0 MN (1.1 million lbf) を実現している[6]。第1段の点火剤として自然発火性物質であるトリエチルアルミニウム-トリエチルボラン (TEA-TEB) を使用している[7]

上段には真空中での運転のためにノズルの膨張比を117:1に高めて燃焼時間を345秒に改良したマーリンバキュームロケットエンジンを1基使用している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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