ファルコンヘビー
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ファルコンヘビー
ファルコンヘビー
基本データ
運用国アメリカ合衆国
開発者スペースX
運用機関スペースX
使用期間2018年 - 現役
射場ヴァンデンバーグ空軍基地 SLC-4E(英語版)
ケープカナベラル空軍基地SLC-40
打ち上げ数9回(成功9回)
開発費用5億ドル
打ち上げ費用9,000万ドル (再使用)
1億5,000万ドル (使い捨て)[1]
原型ファルコン9
公式ページFalcon Heavy
物理的特徴
段数2段
ブースター2基
総質量1,420 t[2]
全長70 m[2]
直径3.66 m
軌道投入能力
低軌道63,800 kg[2]
静止移行軌道26,700 kg[2]
火星軌道16,800 kg[2]
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ファルコンヘビー (Falcon Heavy) は、アメリカスペースX社が開発した宇宙飛行用の大型ロケット打ち上げ機)である[3]ファルコン9ロケットの発展型であり、以前は「ファルコン9ヘビー (Falcon 9 Heavy)」とも呼ばれていた。二段式ロケットの構造をもち、一段目・二段目ともに推進剤LOX/RP-1の組み合わせを使っている。2018年2月6日に初めて打ち上げられた[4]

ファルコンヘビーの打ち上げ能力はアポロ計画で使われたサターンVロケットの半分弱にも匹敵するもので、そのペイロード低軌道に63,800 kg、静止トランスファ軌道に26,700 kg、火星軌道に16,800 kgにも上る[2]。その積載能力から超大型重量貨物打ち上げ機に分類されている[5]
設計ファルコン1ファルコン9 Ver1.0、Ver1.1(3タイプ)、ファルコンFT(3タイプ)、ファルコンBlock 5(2タイプ)、ファルコンヘビー

ファルコンヘビーの機体構成は、ファルコン9を強化した中央のコアと、ファルコン9の1段目を2本サイドブースター(横付け補助ロケット)として用いるもので[6]、これはモジュラーロケットと呼ばれる構成である。同じ構成のロケットとしては、デルタIVヘビーや、キャンセルされたアトラスV HLVといったEELVロシアアンガラ・ロケットのA3、A5、A7がこれに相当する。ファルコンヘビーは低軌道に63,800 kgを運ぶことができる[2]。ロケットは有人飛行に必要な全ての要求項目を満たすべく設計されている。構造上の安全余裕は飛行加重より40%で、他の同種のロケットよりも25%高い[7]
第一段目

第一段目には、前述のようにファルコン9の1段目とそこから派生したセンターコアが計3基使用される。それぞれマーリン 1D エンジンが9基搭載されているため、合計27基のロケットエンジンによってファルコンヘビーの総海面推力は 22,819 kN (5,130,000 lbf)、大気圏外での総推力は 24,681 kN (5,549,000 lbf) に達する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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