ファットフィンガーシンドローム(英: fat-finger syndrome)は、株式などの金融取引
で、電子取引の注文の誤入力によって、多大な損害を被ること。取引金額が大きければ、国際的な金融取引システムの混乱につながる。「ファットフィンガー」とは太い指の意味。欧米人の指が太く、電子取引に使われるコンピュータ端末のキーボードを打つときに、押すつもりのなかったキーを押してしまうことから名付けられた。
巨額な取引を行っているのは証券会社が主なので、巨大な損害を被るのは誤発注をした証券会社であり、巨額な利益を得るのも他の証券会社である。しかし、現物が存在しない金融商品(株式など)の売買が成立してしまうので、金融取引システムそのものについて大きな混乱が発生する。
巨額誤発注の例
1992年3月 ソロモンブラザーズ証券(現シティグループ) - ニューヨーク証券取引所(ウォール街)
2001年5月 リーマンブラザーズ証券 - ロンドン証券取引所(シティ)
2001年11月 UBS証券 - 東京証券取引所(当時はUBSウォーバーグ証券、電通株)
2001年12月 ドイツ証券