ファウンド・フッテージ(found footage)とは、映像製作において、レディメイド(仏: Ready-made、英: Found object)の映像素材(footage)を引用・流用する映像技法のこと。 歴史的なファウンド・フッテージはドキュメンタリー映画の中で、視聴者にテーマをよりわかりやすくするための情報源として使われてきた。アメリカ合衆国の映画監督ケン・バーンズはテレビドキュメンタリー『野球』(1994年)において歴史的なアーカイブ映像に、オリジナルの音楽とナレーションをかぶせた。 劇映画の場合は信頼性を高めるために用いられる。疑似ドキュメンタリーの『オーソン・ウェルズのフェイク』(1973年)のエルミア・デ・ホーリーの映像はすべてBBCのドキュメンタリー番組からの流用だった[1]。 スチュアート・クーパー監督の『兵士トーマス』(1975年)は、イギリスの帝国戦争博物館所有の第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦の記録映像を使うことでリアリズムを高めた。 ミュージック・ビデオでは、テレビ、ニュース、ドキュメンタリー、クラシック(でカルトな)映画などたくさんのファウンド・フッテージが使われている。パブリック・エナミーやColdcutのビデオがその典型である。 日本には過去の映画、テレビドラマ、アニメのフッテージを引用・流用したCMがある。 以下のような映像作家がファウンド・フッテージを使っている。
商業映画
ミュージックビデオ
CM
実験映画
マーティン・アーノルド
クレイグ・ボールドウィン[4]
ダラ・バーンバウム
アビゲイル・チャイルド[7][8]
ブルース・コナー