ファインディング・ニモ
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ファインディング・ニモ
Finding Nemo
映画のロゴ
監督アンドリュー・スタントン
リー・アンクリッチ
脚本アンドリュー・スタントン
ボブ・ピーターソン
デヴィッド・レイノルズ
製作グラハム・ウォルターズ
製作総指揮ジョン・ラセター
音楽トーマス・ニューマン
ロビー・ウィリアムズ
主題歌ロビー・ウィリアムスビヨンド・ザ・シー
製作会社ピクサー・アニメーション・スタジオ
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
配給ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開

2003年5月30日
2003年12月6日
3D版
2012年9月14日
2012年9月15日
上映時間100分
製作国 アメリカ合衆国
オーストラリア
フィリピン
言語英語
製作費$94,000,000
興行収入$940,352,645
$380,843,261[1]
110億円[2]
次作ファインディング・ドリー
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『ファインディング・ニモ』(原題:Finding Nemo)は、2003年公開のアメリカアニメーション映画である。
概要

ディズニーピクサーの共同製作で、フル3DCGで描かれた。ピクサーの長編アニメーション作品としては第5作目になる。日本では2003年12月6日公開。第76回アカデミー賞では長編アニメ賞を受賞した。同時上映作品は短編『ニックナック』(1989年製作アニメーションの再編集版)。

主人公ニモ(Nemo)の名は、ジュール・ベルヌの小説『海底二万里』に登場する主人公ネモ船長(Captain Nemo)から採られている。

2012年に3D映画『ファインディング・ニモ 3D』が公開。同時上映は短編『レックスはお風呂の王様』。

2016年には続編『ファインディング・ドリー』が公開された。
あらすじマーリン、ニモのモデルであるカクレクマノミ

舞台はオーストラリアにあるグレートバリアリーフの海。カクレクマノミのマーリンは妻のコーラルと共に卵の世話をしながら、2日後の子供たちの誕生を楽しみにしていた。ところが突然バラクーダ(オニカマス)に襲われ、幸せな日常に終止符が打たれる。気を失っていて助かったマーリンが意識を取り戻すと、妻と卵たちは姿を消していたが、たったひとつだけ卵が残されていた。父であるマーリンは、唯一残った子に、妻の遺志を尊重するべく「ニモ」と名付け過保護に育てる。

ニモは6歳になったが、あれこれと心配し過ぎるマーリンにうんざりしていた。初めて学校に登校した日、ニモは遠足でドロップオフへ行くことになるが、見送りに来たマーリンはやっぱり心配して、ニモの遠足に付いてきてしまい、「やっぱり入学は早すぎた」といって、ニモと言い争いになってしまう。頭にきたニモは、一人で船に近づき人間のダイバーフィリップ・シャーマンに捕らわれてしまう。マーリンはニモを取り戻すため、彼を乗せた白いを見たというナンヨウハギのドリーと共に船を追いかける。しかしドリーは健忘症で、マーリンの存在などを過ぐに忘れてしまう。そんな中、2人はサメトリオに出くわし彼らのミーティングに参加する羽目になる。ミーティングの途中、マーリンはフィリップが付けていたダイビングマスクを見つけるが、誤ってダイビングマスクを深海に落としてしまい、取りに行ったところを、チョウチンアンコウに襲われそうになる。ドリーがチョウチンアンコウの明かりを利用して、マスクに書いてあった字を読んだところ、「シドニー ワラビー通り42 P・シャーマン」とわかったことから、シドニーに向かうことにする。

一方、フィリップの歯科診療所にある水槽に入れられたニモは、そこで暮らす7匹の鑑賞魚達(タンク・ギャング)と出会う。彼らの話によると、魚を乱暴に扱いすぐ死なせてしまうフィリップのダーラの誕生日に、ニモがプレゼントとして彼女の手に渡るのだという。そこでタンク・ギャング達は水槽からの脱出を計画するが、失敗に終わった。

シドニーに向かっていたマーリンとドリーは、ムーンフィッシュの群れに、「シドニーへ行くには海流を通っていく」と教えてもらうも、その話をしようとするドリーの話を聞かずにマーリンの独断で誤って迷い込んだクラゲの大群の中で刺されて気を失ってしまう。運良くアオウミガメのクラッシュとその群れに救われた2人は彼らの甲羅の上に乗り海流に乗ってシドニーを目指すが、海流を降りた直後、道に迷ってしまう。ドリーが向こうにいたクジラに助けてもらおうとクジラ語で声をかけるが、誤ってそのクジラに飲み込まれてしまうも、ドリーのクジラ語のおかげでマーリンとドリーはクジラの潮吹きでシドニーの港に到着する。コシグロペリカンのナイジェルの協力でフィリップの歯科治療所に到着したマーリンとドリーだが、そこへ来ていたダーラから逃れるために死んだふりをしていたニモを見たマーリンは、ニモが死んでしまったと勘違いし落胆する。海に戻り、ドリーと別れたマーリンは一人で家へと泳ぎ始める。

一方、ニモはタンク・ギャング達の協力もあり、やっとの思いで歯科治療所から脱走し、海でドリーと出会う。ニモのことを忘れているドリーだが、「シドニー」という文字を見て思い出し、彼女の協力でニモはマーリンとの再会を果たす。しかし、今度はドリーが漁港網に掛かかってしまう。ニモの提案で、大量に網にかかっている魚達と共に下に泳ぎ続け、ドリーたちは網からの脱出に成功する。

その後、マーリンとニモはドリーと共にグレートバリアリーフに帰り、彼らに平和な日常が戻ったのだった。一方、水槽からの脱出に成功し海に来たタンク・ギャング達だが、入っていたビニール袋から出られなかった。
登場キャラクター
主要キャラクター
マーリン(Marlin)
本作の
主人公で、ニモの父親。カクレクマノミの雄。妻のコーラルと多くの卵をバラクーダ(オニカマス)の襲撃で失い、以来神経質な性格になる。周りを信用することのできない、かなりのトラブルメーカーで、他人の話をろくに聞こうとせず、独断で行動することも多い。実際にそれが仇となって作中でも様々な混乱を招いている。しかし、たった一人の息子であるニモを愛する気持ちは本物で、自身の過保護な接し方が原因でニモが捕らわれてしまった事には負い目を感じていた。愛するニモを救うため、ドリーと共に一路シドニーを目指す。そして旅をする中で、彼自身も逞しく成長していく。続編『ファインディング・ドリー』にも登場する。
ドリー(Dory)
ナンヨウハギの雌で本作のヒロイン。ニモを攫った人間が乗るボートの目撃者。能天気な性格。重度の健忘症持ちだが、知能が高く人間の文字を読む事が可能でクジラ語という言語を用いてクジラとの意思疎通が出来る。アルファベットを読解する才能を買われてマーリンの旅に同行する。一人称は「あたし」。続編『ファインディング・ドリー』では主人公として登場する。
ニモ(Nemo)
マーリンの息子で、人間で言うと6歳くらい。400個以上産卵されていた兄弟、姉妹たちの殆どがバラクーダの犠牲となる中、ただ1匹生き残った強運の個体である。生まれつき右胸鰭が小さいせいで上手く泳げないが、マーリンと本人は「幸運のヒレ」と呼び、前向きに捉えている。過保護な父に反発した結果、人間のダイバーに捕まってしまい、シドニーにある歯科診療所へ連れてこられる。そこで出会ったタンク・ギャング達と絆を深めて、共に脱走計画を立てることになる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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