ファイヤーマン
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この項目では、特撮テレビ番組について説明しています。その他の用法については「ファイアーマン」をご覧ください。

ファイヤーマン
ジャンル特撮テレビドラマ
脚本若槻文三
ほか
監督大木淳
ほか
出演者誠直也
平泉征
栗原啓子
岸田森
睦五郎
ほか
オープニング「ファイヤーマン」
子門真人
製作
プロデューサー円谷粲
衛藤公彦
森田義一
制作円谷プロダクション
萬年社

放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域 日本
公式ウェブサイト

第12話まで
放送期間1973年1月7日 - 3月25日
放送時間日曜 18:30 - 19:00
放送分30分
回数12

第13話以降
放送期間1973年4月3日 - 7月31日
放送時間火曜 19:00 - 19:30
放送分30分
回数18
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『ファイヤーマン』は、1973年1月7日から同年7月31日まで日本テレビ系列局 (NNS) で放送された特撮テレビ番組、およびその劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前である。円谷プロダクション萬年社の共同製作。全30話。

英語圏ではMagma Man(マグママン)と呼ばれるが、これはfiremanは英語で「消防士」の意味に取られてしまうからである[注釈 1]
概要

ウルトラマンタロウ』や『ジャンボーグA』などと同様、円谷プロ創立10周年記念番組として製作された作品である[1][2][注釈 2]。また、日本テレビ開局20周年の冠も付けられている[4]。制作当初の方針は「怪獣特撮番組の原点に還る」であり[5][6][7]、本格的なSFへの回帰が意図[8]されている。また、企画概要では「海と地底への挑戦」として、ほかの特撮作品ではコストの問題から敬遠されていた海底や地底での撮影を円谷プロの特撮を発揮して見せることにすると記している[9]

しかし、裏番組に『サザエさん』が存在したことから[10][7][11]、視聴率は平均6 - 7%台と低迷した[注釈 3]

テコ入れとして第13話より放送枠が火曜日19時台に変更され、オープニングのタイトルバックを一新(アバンタイトルとしてファイヤーマン対怪獣のハイライトシーンも挿入)。さらに第17話と第18話の九州ロケ編(ファイヤーブレスレット、新技ファイヤーダッシュが登場)を経て、コミカルな宇宙怪獣を登場させたり、山村を舞台にした牧歌的な描写を増やすなどの策が取られた。しかし視聴率は向上せず、作品の独自性も薄れる結果となり、全30話をもって終了した。
企画・制作

本作品は、円谷プロと萬年社の共同作品である。両社の接触のきっかけは、萬年社と東宝の特撮番組『レインボーマン』の製作発表に端を発する。『レインボーマン』製作発表よりも前に円谷プロでは(具体的な番組企画としては進行していないものの一応の形で)「レインボー」に関わる番組タイトルの一つとして「レインボーマン」の名称を商標登録しており、製作発表当日に版権協会からその旨を指摘された萬年社は1972年春に「レインボーマン」の商標権の移譲を円谷プロに打診する[13][14]。この時、当時の円谷プロ社長の円谷一と萬年社プロデューサーの衛藤公彦の交流がはじまり、1972年夏に衛藤より新番組の打診を受けたことで、円谷プロプロデューサーの円谷粲は一晩で企画案『本格怪獣TV映画企画案 ファイヤーマン』を書いた[5][14]。また、本作品では当時円谷プロ作品で多用していた東宝ビルトに余裕がないため、スタッフルームと撮影には大映東京撮影所が使用されていた[5][14]

企画段階のNG稿では「レッドマン」、変身に使用するアイテムも「レッドスティック」、特捜隊は「G・S・S」と呼ばれていた[14]
キャスティング

レギュラーについては、まず岸田森を起用することが前提とされており、その後は、円谷粲プロデューサーの意向でキャストが集められた[12][15][14]。当初、主役の候補には大門正明の名前も挙がっていたという[11][15]。一方、主演の誠直也は、円谷粲にオーディションで選ばれたと聞かされているが、全く記憶にないと述べている[16][注釈 4]。また、誠は、「下手な演技をすると岸田さんにはいつも厳しく指導された。そのおかげで(自分の)訛りも抜けて演技面で大きく成長できた」とも回想している[16][注釈 5]

葉山マリ子役の栗原啓子は、モデル出身で、本作で女優デビューした[15]、誠ともども厳しい演技指導を受けよく泣いていたという[17]

本作品の第13話と第14話に参加した監督の佐伯孚治も、岸田の演技力に魅せられた1人である。佐伯はこの翌年、『おしどり右京捕物車』第16話のメインゲストに岸田を起用し、さらにその後番組『斬り抜ける[注釈 6]でも一緒に仕事をしている[18]
あらすじ

地球に天変地異などの大異変の兆しが現われ始め、絶滅したはずの恐竜怪獣となって次々と出現した。地底深くの秘境アバン大陸の長老たちはこの危機を救うべく、一族の青年ミサキーを地上へ派遣。彼は「岬大介」を名乗り、これらの異変を調査する学者として活躍していた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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