ファイブ・イージー・ピーセス
Five Easy Pieces
レイ役のカレン・ブラック
監督ボブ・ラフェルソン
脚本エイドリアン・ジョイス
『ファイブ・イージー・ピーセス』(Five Easy Pieces)は、1970年のアメリカ合衆国のドラマ映画。アカデミー賞四部門(作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞)にノミネートされた。撮影期間は1969年11月10日から1970年1月3日まで[1]。 石油採掘場で肉体労働者として働く男、ボビー。彼は元々は音楽一家の出身であり、いわゆる上流階級の人間であった。しかし、無気力で中途半端な生き方をしたために音楽の道に進むわけでもなく、毎日を何となく過ごしていた。面倒くさいしがらみを嫌い、自分を愛してくれる恋人のレイすら鬱陶しく感じており、すぐに浮気をした。 ある時、渋滞に巻き込まれた彼は車から降りて前方のトラックへと走り、その上に積んであったピアノを弾いて見せた。上流社会からはドロップアウトしていても、その片鱗は心の中に残っていた。レイが妊娠していることを知ったボビーは結婚するのを面倒に思い、勝手に家を飛び出す。そこで彼は姉のティタを訪ね、父親が大病を患っていることを告げられる。翌日、職場の同僚エルトンから妊娠させたのだから男として責任をとるべきであると説かれたものの、ボビーは全く理解を示さず、仕事を辞めてしまう。一人で帰郷しようとしたが、レイを哀れに思った彼は一緒に連れて行くことにした。 道中で乗せた二人のヒッピーから、アメリカはゴミに埋もれて住むところがないからアラスカに移住するという話を聞かされる。ボビーはレイを一旦家の近くのモーテルに残し、一人で帰宅する。三年も家を空けていたが、家族はみな暖かく彼を迎えた。そこで兄カールの弟子で恋人でもあるキャサリンに惚れたボビーは彼女と関係を作り、二人で家から逃げ出そうと提案するも、拒絶されてしまう。 一週間後、ほったらかしにしていたレイが勝手に家へやって来て下品な振る舞いをし、ボビーは憤りを感じた。そして、ティタと父親の介護人であるスパイサーが情事に耽るのを見かけ、スパイサーに突っ掛かるが返り討ちに遭う。翌朝、ボビーは車椅子生活をしている父親に対して、「俺がいるとそこが悪くなるから、俺はそこから逃れようとするだけだ。疫病神と同じさ」と涙ながらに語る。レイと共に家を発ち、ガソリンスタンドに立ち寄ったボビーは、偶然見つけた停車中のトレーラーの運転手に、自分も一緒に連れて行って欲しいと告げる。そしてトレーラーは走り出し、ボビーはレイに何も言わないままどこかへ去る。 役名俳優日本語吹替
ストーリー
キャスト
フジテレビ版
ロバート(ボビー)・エロイカ・デュピージャック・ニコルソン地井武男
レイエット(レイ)・ディペストカレン・ブラック天地総子
エルトンビリー・グリーン・ブッシュ伊武雅之
キャサリン・ヴァン・オストスーザン・アンスパッチ渋沢詩子
パルティータ(ティタ)・デュピーロイス・スミス中西妙子
カール・フィデリオ・デュピーラルフ・ウェイト 宮川洋一
スパイサージョン・P・ライアン玄田哲章