ファイブサーティエイト
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ファイブサーティエイト
FiveThirtyEight

URLfivethirtyeight.com
言語英語
タイプ世論調査の分析、政治、経済、スポーツのブログ
運営者ウォルト・ディズニー・ダイレクト・トゥ・コンシューマー&インターナショナル
(ウォルト・ディズニー・カンパニー)
設立者ネイト・シルバー
編集者ネイト・シルバー
営利性あり
登録なし
開始2008年3月7日 (16年前) (2008-03-07)[1]
現在の状態運営中

ファイブサーティエイト(FiveThirtyEight、時々538と表記される)は、世論調査の分析、政治、経済、スポーツブログを中心としたウェブサイト。アメリカ選挙人団の選挙人の数から名前を取った[538 1]このウェブサイトは、アナリストのネイト・シルバーが制作したブログを持つ投票集計サイトとして2008年3月7日に設立された。2010年8月には、このブログはニューヨークタイムズのオンライン版のライセンス機能となり、「FiveThirtyEight:Nate Silver's Political Calculus」(ファイブサーティエイト:ネイト・シルバーの政治計算学)に改名された。

2013年7月、ESPNはFiveThirtyEightを買収し、シルバーを2014年3月17日に開設されたESPN.comの編集長兼投稿者として雇用した[2]。それ以来、FiveThirtyEightブログでは政治、スポーツ、科学、経済、大衆文化など幅広いテーマを取り上げている。2018年、ESPNから姉妹所有のABC Newsに運営が移管された。

2008年の大統領予備選挙本選挙の期間に、このサイトでは、シルバーのセイバーメトリクスの経験から導き出された独自の方法論により世論調査のデータを編集し、「比較可能な人口統計データで世論調査のバランスをとる」ようにした[3]。シルバーは「世論調査会社の過去の実績、サンプルサイズおよび世論調査の最近性に基づき」各世論調査に重み付けを行った[4]

2008年の選挙以来、サイトは現在の政治や政治ニュースのさまざまなトピックに関する記事(通常は統計情報の作成または分析)を公開している。その内容は、上院議員交代の見通しについての毎月の更新、連邦経済政策、法案に対する議会の支持、医療制度改革、地球温暖化に関する立法、LGBTの権利に対する国民の支持、世界の選挙、大麻合法化など多岐にわたっている。本サイトと創設者は、FiveThirtyEightが50州すべての勝者を正確に予測した2012年の大統領選挙を含む選挙予測で最もよく知られている。2016年の選挙前夜、サイトの予測ではヒラリー・クリントンの勝算は71%で、ドナルド・トランプは29%だった[5]

その存在中に、FiveThirtyEightはBloggie Awardの「Best Political Coverage」(2008年)「Best Weblog about Politics」(2009年)とウェビー賞の「Best Political Blog」(2012年、2013年)などの賞も受賞している。ESPN傘下の2016年には、FiveThirtyEightはフランスのパリに拠点を置くGlobal Editors Networkの「Data Journalism Website of the Year」賞を受賞した。

ウェブサイトのロゴには、アルキロコスの言葉「は多くのことを知っているが、ハリネズミは1つの大きなことを知っている」に因んで狐が描かれている[538 2]
起源と歴史

シルバーは、2008年3月上旬にFiveThirtyEightを開始したとき、2007年11月に政治ブログデイリー・コス」で日記を書き始めたときから使っていた「Poblano」という名で記事を公開した[6]。デイリー・コスでPoblanoとして執筆している彼は、特に2008年2月5日のスーパーチューズデーの予備選挙予想で人気を博した[7][8]。poblanoは、24州とアメリカ領サモアでの選挙が行われるスーパーチューズデーから、バラク・オバマが859人の代議員、ヒラリー・クリントンが829人の代議員を獲得すると予想した。最終的な選挙結果では、オバマが847人の代議員、クリントンが834人の代議員を獲得した。この結果に基づいて、ニューヨーク・タイムズ紙の論説コラムニストのウィリアム・クリストルは以下のように書いている:「そして、デイリー・コスのWebサイト(poblano.dailykos.com)でこれまでの民主党票の決定要因の興味深い回帰分析がオハイオ州の有権者の人口統計に適用され、オバマがオハイオ州で一般的に認識されているよりも良いチャンスがあることを示唆している」[9]

FiveThirtyEightは、2008年5月6日に行われたノースカロライナ州とインディアナ州の民主党予備選挙でほとんどの世論調査会社の予想を打ち破ったことで、さらに全国的な注目を集めた。Mark BlumenthalがNational Journalに書いているように、「過去1週間にわたって、Poblanoというペンネームで書いている匿名のブロガーが自身のブログ「FiveThirtyEight.com」で大胆なことをした。彼は世論調査データではなく、主に人口統計データと過去の投票データによって決定される統計モデルに基づいて今後の予備選挙の予想を投稿した。批評家は嘲笑った。ほとんどの世論調査はノースカロライナでの接戦を指摘した。しかし、面白いことが起こった。そのモデルは正しかったのだ」 [10]シルバーは、人口統計データと、2008年の民主党予備選挙中の他の州での投票履歴に依存していた[11]

2008年5月30日、シルバーはFiveThirtyEightの読者に初めて自身の正体を明らかにした[538 3]。その日以降に彼がデイリー・コスで書いた日記は4つに留まっている[6]

予備選挙シーズンが終了するにつれ、シルバーは本選挙戦のモデルの構築を始めた。このモデルも人口統計情報に一部依存していたが、主に世論調査結果を集計する複雑な方法を用いていた。2008年、ラスムセン・レポートは、世論調査の平均値を算出するためのこの独自の方法論を同社の「Balance of Power Calculator」に搭載するためにFiveThirtyEightと短期的なパートナーシップを結んだ[12]。同時に、FiveThirtyEightの毎日の「Today's Polls」(今日の世論調査)コラムは、The New Republicが発行するブログ「The Plank」に反映され始めた[13]

2008年10月初旬までに、FiveThirtyEightは平日の平均訪問者数が約40万人、週平均で250万人に達した[538 4]。2008年10月の間に、サイトのユニークビジター数は363万人、サイト訪問数は2,057万人、ページビュー数は3,218万回であった[538 5]。2008年11月4日の選挙日にサイトのページビューは約500万件に達した[14]

2010年6月3日、シルバーは8月初旬にブログを「NYTimes.comドメインでリニューアルする」と発表した[538 6][15][16]。移行は2010年8月25日に行われ、ニューヨークタイムズのオンライン版にシルバー初のFiveThirtyEightブログ記事が掲載された[538 7]

2013年7月、シルバーと彼のFiveThirtyEightブログがニューヨークタイムズを離れ、ESPNに加わることが明らかになった[17]。ESPNは、FiveThirtyEightの買収に関する発表の中で「シルバーはサイトの編集長を務め、今後数か月以内にジャーナリスト、編集者、アナリスト、寄稿者のチームを編成する予定」と報告した。ESPNが2011年に立ち上げたGrantlandと同様に、このサイトは、ESPNおよびディズニー系列の他のウェブサイトとの連携を図りながら、独立したブランドの感性と編集観点を保持していく。サイトは元のURL「www.FiveThirtyEight.com」に戻る[18]

シルバーは、ESPNの段階でのFiveThirtyEightの焦点は広がるだろうとして、次のように述べている「人々は、少し政治的要素が入ったスポーツサイトや、スポーツを取り入れた政治サイトになると思っているようだが...しかし、私たちは科学や経済、ライフスタイルの報道を非常に真摯に受け止めている...。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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