『ピーマン80』(ピーマンはちじゅう)は、1979年9月8日に東宝で公開された日本映画。公開時のメインプログラムはアニメ映画『エースをねらえ!』であり、本作はその併映作品。
カラー。ビスタビジョン。A・V企画製作。東宝・A・V企画提携作品。ビデオ撮影した本編を東通ecgシステムによってフィルムに変換した、いわゆるキネコ作品である。 大学生の新井が大怪盗・谷と出会い、一攫千金を夢見てデパートの売上を狙うコメディ。 当時TBSで『8時だョ!全員集合』『クイズダービー』『ザ・チャンス!』をヒットさせていたプロデューサー・居作昌果が初めて製作した劇場用映画。主演は谷隼人と、かつて放送された居作プロデュース番組『学校そば屋テレビ局』と『ばあちゃんの星』にレギュラー出演していたずうとるびの新井康弘。 助演には、かつて『全員集合』でザ・ドリフターズのメンバーとして出演していた荒井注、『全員集合』中断中に放送した『8時だョ!出発進行』のハナ肇と谷啓、『学校そば屋テレビ局』・『ばあちゃんの星』のずうとるび(元メンバーの山田隆夫も)、『クイズダービー』の竹下景子・はらたいら・篠沢秀夫、『せんみつ・湯原ドット30』のせんだみつおと湯原昌幸、『ザ・チャンス』のピンク・レディーと後の司会者の伊東四朗(なお湯原も司会経験有り)と、居作番組の出演者が出演。特に山田は『学校?』と同じそば屋役で出演している。また当時TBSで放送されていた刑事ドラマ『明日の刑事』(谷が出演)の刑事役の出演者が、同じ役で登場している。 ラーメン屋でアルバイトをしている大学3年生の新井は、出前先の豪華なマンションで泥棒に出くわし、逮捕に協力した。その泥棒に襲われた銀行員・谷は優雅な生活を送っており、新井は谷家に居候することになる。そして谷家の両隣に住む君枝に二人は一目惚れするが、谷にはアンというファンキー娘がぞっこんしていた。 それから数日後、新井は谷の正体が大怪盗であることを知る。デパートの売り上げを狙う谷は新井に結託を勧め、新井も了解する。それから毎日二人は慎重な計画を練り、特訓を繰り返す。一方警察も彼等の行動を感じる。実は谷家に忍び込んだ泥棒は、「伊東」という警視庁の敏腕刑事だった。 そしていよいよ決行の日、伊東刑事を撒いた二人はデパートに潜入し、見事売上金を奪った。ところが谷が盗んだ金を持ち逃げしてしまう。怒って追いかける新井。その二人をラジコン飛行機が襲い、彼らは金を放り出して逃げる。そこへ君枝とアンが現れ、金を持ち去った。実は君枝とアンは二人の金を狙っており、ラジコンは二人が操っていたのだ。 「ピーマン80」 挿入歌「ウッカリBOY チャッカリGAL」 『エースをねらえ!』(劇場用新作版)
概要
あらすじ
スタッフ
製作:居作昌果
脚本:松岡孝、かとうまなぶ
監督:居作昌果
チーフ・カメラマン(撮影):関功
テクニカル・ディレクター:松下紳
ディレクター:岡雄二
音楽:たかしまあきひこ
美術製作:石本富雄
美術デザイン:高橋秀夫
オーディオ・ミキサー(録音):沖田良一
ライティング・ディレクター(照明):上島忠宣
スチル:安田芳郎
カラー調整:宮本太一
VTR:前岡良徹
サウンドエフェクト:針金利彰
出演者
谷:谷隼人
君枝:真行寺君枝
アン:アン・ルイス
新井:新井康弘(ずうとるび)
ギャングのボスA:今井健二
ギャングのボスB:深江章喜
影の男:伊東四朗
女学生:竹下景子
上司:左とん平
銀行員:せんだみつお
「吉野家」店長:湯原昌幸
江戸っ子:四代目三遊亭金馬
そば屋:山田隆夫
ビアガーデンの店長:荒井注
パン屋のおやじ:谷啓(ハナ肇とクレージーキャッツ)
銀行員:前川清(内山田洋とクール・ファイブ)
銀行員:内山田洋(同上)
銀行員:宮本悦朗(同上)
銀行員:小林正樹(同上)
江藤:江藤博利(ずうとるび)
今村:今村良樹(同上)
池田:池田善彦(同上)
シェリー:シェリー
警官:角川博
女子大生:ピンク・レディー
学生課事務員:ハナ肇(ハナ肇とクレージーキャッツ)
刑事:坂上二郎(『明日の刑事』より)
刑事:田中健(同上)
刑事:志穂美悦子(同上)
刑事:橋本功(同上)
刑事:東竜也(同上)
刑事:鈴木ヒロミツ(同上)
刑事:梅宮辰夫(同上)
ラーメン屋の客:はらたいら
ラーメン屋の主人:楳図かずお
大学教授:篠沢秀夫
主題歌
作詞・作曲・歌:近田春夫
作詞:近田春夫、作曲:井上鑑、歌:ずうとるび
同時上映
原作:山本鈴美香/脚本:藤川桂介/監督:出崎統/主演(声):高坂真琴
参考資料
キネマ旬報
関連項目
8時だョ!全員集合
8時だョ!出発進行
クイズダービー
ザ・チャンス!
学校そば屋テレビ局
ばあちゃんの星
せんみつ・湯原ドット30
明日の刑事
少女探偵スーパーW - 第22話は本作をネタにした回。