ピーター・ボイル
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ピーター・ボイル
Peter Boyle

本名Peter Lawrence Boyle
生年月日 (1935-10-18) 1935年10月18日
没年月日 (2006-12-12) 2006年12月12日(71歳没)
出生地ペンシルベニア州ノリスタウン
国籍 アメリカ合衆国
職業俳優
配偶者Loraine Alterman (1977?2006)
主な作品
ヤング・フランケンシュタイン
(モンスター)
タクシードライバー』(ウィザード)

 受賞
エミー賞
ゲスト男優賞ドラマ部門
1996年 X-ファイル
その他の賞

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ピーター・ボイル (Peter Lawrence Pete Boyle,1935年10月18日 ? 2006年12月12日)[1][2] は、 アメリカ合衆国俳優

代表作はシチュエーションコメディ『HEY!レイモンド』(フランク役)、『ヤング・フランケンシュタイン』(1974年、モンスター役)など。

発作を起こして6カ月の入院生活を余儀なくされた後の復帰作、1996年SFドラマ『X-ファイル』でのゲスト出演が評価され、エミー賞を受賞。1970年の映画『ジョー』では、喜劇的でドラマティックな演技が評価された。
略歴
青年期まで

ペンシルベニア州ノリスタウン生まれの彼は、アイルランド人の血を引くアリス・ボイルとピーター・ボイル・シニアの間に生まれた。それからフィラデルフィア郊外に引っ越した[3]。彼の父親は1951年から1963年までフィラデルフィアのテレビパーソナリティーを務め、西部劇Chuck Wagon Peteや、『ちびっこギャング』と『三ばか大将』の短編映画と『ポパイ』などを放送した夕方の児童向け番組Uncle Pete Presents the Little Rascalsの司会も務めた[4]

ボイルはSt. Francis de Sales school,そして en:West Philadelphia Catholic High School For Boysに通った後、3年間ラ・サール会の見習い僧として過ごしていた。彼は他の見習い僧と共同生活を送った後、1957年にフィラデルフィアのラ・サール大学でBAをとったが、宗教的と呼べる生活を送っていたと感じていなかったため、ラ・サール会を去った[5][6]。フィラデルフィアにいたころ、フローレンス・ハンフォード(英語版)が司会を務める料理番組Television Kitchenのカメラマンを務めた[7]。1959年に en:Officer Candidate Schoolを出た後、アメリカ合衆国海軍海軍少尉に任命されたが、神経衰弱のため任期が短くなった[8]

ニューヨーク市でボイルは、ボーイ長や郵便局員の仕事をしながらユタ・ヘーゲンの指導のもと演技を学んだ[9]ニール・サイモンの『おかしな二人』の全国公演版では、警官のマレーを演じた。 シカゴでこのツアーから去った後、セカンド・シティ即興劇に参加した[9]。その後、シカゴで撮影された1969年の映画『アメリカを斬る』では、屋内射撃場の支配人としてエキストラ出演した。
俳優としてのキャリア

1970年、ボイルは映画『ジョー』において、主人公である、ニューヨークの工場で働く頑固な男を演じた。この映画は暴力や言葉遣いの汚さゆえに議論の的になっていた。このころ、ボイドは女優ジェーン・フォンダと親しくなり、彼女とともにベトナム戦争に反対する運動に参加していた。『ジョー』から勇気をもらった人々の存在を知ったボイルは映画『フレンチ・コネクション』の主演のオファーを断り[10]、暴力に満ちたと判断したテレビ番組や映画の出演の依頼も断った。次に彼が演じた大役は、『候補者ビル・マッケイ』で、ロバート・レッドフォード演じる議員の選挙参謀の役だった。また、映画『エディ・コイルの友人たち』では、主人公(ロバート・ミッチャム)と対照的なアイルランド系のギャングを演じた。

この時期のボイルのもう一つの代表作に、メル・ブルックス監督のパロディ映画ヤング・フランケンシュタイン』のモンスター役(en:Frankenstein's monster)がある。古典ホラー映画『フランケンシュタイン』へのオマージュでもあるこの映画には、モンスターがシルクハットに燕尾服といういでたちで舞台に上がり、唸るように『踊るリッツの夜』を歌い上げる場面がある。当時ボイルは「私が演じたこの怪物は、赤ん坊のような存在です。大柄で不気味で醜い彼ですが、生まれたばかりですから、すべてが新しいもののように感じ、不安もつきまといます。このようにイメージして私はこの怪物を演じました。」と話している[9]。ボイルは、この映画の取材に来ていたローリング・ストーン誌の記者であるロレイン・アルターマンと知り合い[11]、彼女とデートに誘う時も怪物のメーキャップはそのままだった[12]。アルターマンがオノ・ヨーコと知り合いだったことがきっかけで、ボイルはヨーコの夫であるジョン・レノンと親しくなり、1977年に行われたボイルとアルターマンの結婚式で、レノンは付添人を務めた[13]。ボイル夫妻は2人の娘に恵まれた。

1977年、ボイルはジョセフ・マッカーシー上院議員を演じたテレビ映画en:Tail Gunner Joeでエミー賞に初めてノミネートされた。この映画では主演を務めたボイルだったが、どちらかというと味のある脇役としての出演が多く、マーティン・スコセッシ監督/ロバート・デニーロ主演の映画『タクシードライバー』では、理知的なタクシー運転手ウィザードを演じ、1978年に公開された映画『ブリンクス』では、盗品買い受け業を営むバーの経営者を演じ、『ハードコアの夜』では、主人公に雇われた探偵の役を務め、『バッファローの棲むところ』ではゴンゾー・ジャーナリストハンター・S・トンプソン(ビル・マーレイ)の弁護人を演じた。

また、1981年の映画『アウトランド』では、主人公オニール(ショーン・コネリー)と対立する悪徳採掘会社の社長シェパードを演じ、チーチ&チョン、マデリーン・カーンモンティ・パイソンのメンバーらが出演したコメディ映画『チーチ&チョン/イエローパイレーツ』では甲板長を演じ、マイケル・キートン主演のコメディ映画『ドリーム・チーム』では、レイ・チャールズの歌を大声で歌ってしまう癖のある精神病患者を演じた。SF映画『クライシス2050』(1990年、ティム・マティスン&チャールトン・ヘストン主演)で悪徳企業の社長を演じた一方、スーパーヒーロー映画『シャドー』では主人公(アレック・ボールドウィン)の乗るタクシーの運転手役を務め、『あなたが寝てる間に…』では、サンドラ・ブロック演じるヒロインの婚約者の父親を演じ、エディ・マーフィ主演のコメディ映画『ドクター・ドリトル』では主人公の能力を利用しようと企む企業乗っ取り屋を演じ、『チョコレート』では、ビリー・ボブ・ソーントン演じる看守の父親である、黒人差別主義者の男を演じ、『スクービー・ドゥ2 モンスター・パニック』では老人を演じた。


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