その他の同名の人物については「ピロストラトス (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。
ピロストラトス
フィロストラトス
ピロストラトスまたはフィロストラトス(古希: Φιλ?στρατο?, Philostratos ; 羅: Philostratus ; 170年頃 - 240年代頃[1])は、ローマ帝国期のレムノス島出身のギリシア語著述家・弁論家・第二次ソフィスト。
主な著作として、「第二次ソフィスト」の由来になった伝記集『ソフィスト列伝』[2][3]、ナザレのイエスと同時代の奇跡行者の伝記『テュアナのアポロニオス伝』[4]、トロイア戦争の異説物語『英雄が語るトロイア戦争』(『へーローイコス』)[5]、などがある。
フルネームはフラウィウス・ピロストラトゥス(羅: Flavius Philostratus)またはプラビオス・ピロストラトス(古希: Φλ?βιο? Φιλ?στρατο?, Phlabios Philostratos)[注釈 1]。彼の親族には、同業・同出身地のピロストラトスが複数いる[7][8]。1人目は本項のピロストラトス(通称アテナイのピロストラトス[注釈 2])、2人目はその父親のピロストラトス(ベロス・ピロストラトス[8])、3人目は義理の息子かつ甥のピロストラトス(レムノスのピロストラトス)、4人目は孫のピロストラトス(小ピロストラトス)。以上4人のうち、最も著名なのは本項のピロストラトスである[8]。 ピロストラトスの人物像には不明な点が多く、断片的な資料を繋げ合わせることで推測される。
人物
彼がレムノス人だと分かるのは、後世のエウナピオスやシュネシオスの記述による。その一方で、フォティオスは彼をテュロス人だとしており[12]、他方で彼自身の書簡ではアテナイ人と称される[注釈 2]。
彼のプラエノーメンが「フラウィウス」だと分かるのは、『ソフィスト列伝』やヨハネス・ツェツェス(英語版)の記述による。 親族のピロストラトスと混同されやすい等の理由から、作品の帰属にも諸説ある[5]。いずれも古代ギリシア語で書かれている。 『へーローイコス』(邦題:『英雄が語るトロイア戦争』『英雄論』[5]、古代ギリシア語: ?ρωικ?? ; ラテン語: Heroicus ; 213-214年ごろ成立)は、トロイア戦争を題材にした物語作品で、ホメロスの『イリアス』と『オデュッセイア』の異説にあたる。 枠物語として、現代(3世紀)のトラキア・ケルソネソス(トロイア遺跡の対岸)に住むぶどう園主が、トロイア戦争の英雄プロテシラオスの幽霊(英雄神[13])と交流して、その交流内容をフェニキア人の旅人に対話形式で聴かせる、という形式をとる。作中では、ホメロスへの賛辞と批判修正が入り交じる。 『テュアナのアポロニオス伝』[4](古希: Τ? ?? τ?ν Τυαν?α ?πολλ?νιον ; 羅: Vita Apollonii, 217-238年ごろ成立)は、テュアナのアポロニオスの伝記の形をとった物語作品で、ユリア・ドムナの依頼により書かれた。 テュアナのアポロニオスは、1世紀のテュアナ出身の新ピタゴラス学派の哲学者であり、ナザレのイエスと同時代に活動した奇跡行者でもある。本書では、そのアポロニオスが、西はヒスパニア東はインドまで世界各地を旅する様子を描く。そのなかで、彼の奇跡や哲学の描写だけでなく、地誌や伝説上の生物など雑多な内容が描かれる。 本書によって伝えられたアポロニオスは、後世、キリスト教批判者などに注目された。また、本書におけるラミアーの描写は、17世紀のロバート・バートン
作品
英雄が語るトロイア戦争
テュアナのアポロニオス伝詳細は「テュアナのアポロニオス」を参照
ソフィスト列伝「第二次ソフィスト」も参照