ピレリ
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ピレリタイヤ
Pirelli & C.

イタリアミラノの本社
種類株式会社
市場情報BIT:  ⇒PIRC
略称ピレリ
本社所在地 イタリア
ミラノ
設立1872年
業種その他製造
事業内容タイヤ、フィルター等の製造販売
代表者CEO : フランチェスコ・ゴリ
売上高連結:4,819百万ユーロ(2008年)
約6,023億円(1?=125円)
総資産連結:6,933百万ユーロ(2008年)
約8,666億円(1?=125円)
所有者中国化工集団(45.5%)
主要子会社ピレリタイヤ
外部リンクwww.pirelli.ja
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ピレリ(Pirelli & C. )は中国化工集団傘下のイタリア ミラノに本社を置くタイヤフィルターなどを製造する企業。

タイヤ業界で住友ゴム工業に次いで世界6位。過去には電線、通信用ケーブルも製造していた。
主要事業所

本社 - Milan - Italy

沿革

1872年 - ジョヴァンニ・バッティスタ・ピレリによって創業

1879年 - ピレリケーブル&システム設立

1890年 - 自転車用タイヤ“ティポ・ミラノ”を発表。ピレリタイヤの前身

1901年 - “エルコーレ”を発表

1907年 - 北京―パリ自動車レースで優勝

1986年 - ドイツのオートバイ用タイヤメーカー、メッツラーを買収

1991年 - フォーミュラ1(F1)から撤退

2005年 - ピレリケーブル&システムをゴールドマンサックスに売却(現在のプリズミアン

2006年 - 世界ラリー選手権(WRC)から撤退

2008年 - 公式タイヤサプライヤーとしてWRCに再参入(主要チームにワンメイク供給、2010年まで)

2010年 - GP3に単独公式タイヤサプライヤーとして供給

2011年 - F1とGP2に単独公式タイヤサプライヤーとして供給[1]。※F1へは再参入

2015年 - 持株会社マルコポーロ・インターナショナル・イタリアが中華人民共和国の国有化学大手、中国化工集団の傘下となって上場廃止[2]

2017年

イタリア証券取引所に再上場[2]

ロードバイク用タイヤ「P ZERO VELO」シリーズを発売開始し、自転車用タイヤに再参入。


2018年 - スーパー耐久に単独公式タイヤサプライヤーとして供給(2020年まで)

2021年 - WRCに単独公式タイヤサプライヤーとして復帰(2024年まで)[3]

2023年 - ドイツツーリングカー選手権に単独公式タイヤサプライヤーとして供給

現行販売製品一覧

乗用車用?サマータイヤ

P Zero/現在のフラグシップモデル。新素材、新技術を採用し、高グリップと高い走行安定性を確保。一部サイズに
ランフラットタイヤも設定。フェラーリポルシェマセラティランボルギーニメルセデスAMGなどプレステージカーや、欧州車のスポーツモデルが採用している。

P Zero Silver/現在のフラグシップモデル。新素材、新技術を採用し、高グリップと高い走行安定性を確保。

P Zero ROSSO/高速安定性と乗り心地、低ロードノイズを両立させたモデル。ディレッツォナーレとアシンメトリコの2種類のパターンがあり、ディレッツォナーレは特定車種の前輪用として使用される。欧州車の高性能モデルに標準装着されている。

P Zero NERO/主にインチアップ用として開発。サイズが豊富で、最近では中小型車のスポーツモデル、高出力モデルなどに採用されている。荷重性能高めたエクストラロード規格としているサイズが多い。

P Zero Nero AS/オールシーズンモデルで日本向けは中国生産分である。

P7/主にCセグメントより上の車種に純正採用されている。後述のP6よりややスポーティ寄り。日本向けはOEMモデルのEU生産分を除き、中国生産分の割り当てがメインで2012年3月から中国製はイエローハットの専売モデルとなっている。

P6/主にCセグメントから下の車種に純正採用されている。P7より乗り心地と耐久性を重視。OEM装着のモデルを除き日本向けは中国製産分のデリバリーである。

P6 FOUR SEASONS/アメリカ向けの製品でオールシーズンタイヤである。日本では販売サイズを縮小。

CINTURATO(チントゥラート) P7/P7の性能を保ちつつ、転がり抵抗、耐磨耗性、ロードノイズを改善したエコ系タイヤ。一部サイズにランフラットタイヤを設定。

CINTURATO P6/P6をベースに、転がり抵抗、耐磨耗性を改善したエコ系タイヤ。日本ではOEMを除いて販売終了。

CINTURATO P4/ベーシックグレードタイヤ。低転がり抵抗と高い耐久性を重視。走行安定性も高く、欧州ではバランスの優れたタイヤとして評価が高い。日本ではCINTURATO P1のサイズがそろい次第、順次販売終了となる予定。

CINTURATO P1/ベーシックグレードタイヤ。欧州でのグレーディングに対応させるために新たに開発されたモデルで、転がり抵抗の低減と通過音や走行音の低減。ウェット性能も高い。日本向けはイタリア工場、トルコ工場、ルーマニア工場、中国工場での製造分のデリバリーである。

DRAGON/スポーツ走行向。グリップとウエットのバランス、高速安定性を両立。元々P ZEROシリーズとして設計されたがNEROがあるために、P5000 DRAGOの後継として発売。

euforia/ランフラット専用モデル。BMWやMINIなどが標準装着。

PZERO SYSTEM/発売当初はピレリのフラッグシップタイヤであったが、P Zero ROSSOの発売後、OEMを除いてサイズ縮小。

P7000/発売当時はP7系のスポーツモデルでP700Zの後継のシリカ配合のハイパフォーマンスタイヤであった。現在販売されているモデルは当時とコンパウンドも異なり中国製の価格対策のタイヤとして215/45R17のみラインナップされている。

P6000/P6系のコンフォート系高級タイヤとして発売。P600の後継モデルであったが、P6、P7の発売によりOEMモデルを残してサイズ縮小。P6000系にパワジー、スーパースポーツなど派生モデルが多数ある。

P3000/ベーシックグレードのタイヤ。80/70/65/60%偏平率がラインナップされておりTR/HR規格のベーシックタイヤで、現在はOEMモデルや80モデルの一部が残っているだけである。

フォーミュラルノーのマシンに装着されるPZEROのスリックタイヤ。

乗用車用?スタッドレスタイヤ

WINTER ICECONTROL (日本向)

WINTER SOTTOZERO / SOTTOZERO SERIE II(欧州で販売されているのと同モデル)



SUV用

P Zero, P Zero ROSSO, Scopion Zero, Scorpion Verde, Scopion STR, Scopion ATR



セミレーシング

P Zero Trofeo, P Zero CORSA SYSTEM, P Zero CORSA, P Zero C



特定店のみ販売

P4 FOUR SEASONS/オートバックス系列店専売モデル。元々北米向けのオールシーズンタイヤ(M+S)で、耐摩耗性に優れる。

特殊フィルター
モータースポーツピレリカラーのランチアストラトスレプリカ車両)1978年世界ラリー選手権ラリー・サンレモ仕様

古くからF1世界選手権(詳細は後述)、WRCにタイヤを供給し、名前を馳せていた。

WRCではランチアトヨタに供給を行い、ライバルのミシュランを抑え高い成績を収めていた。近年ではスバル等に供給を行っていたが、2006年シーズン一杯でスバルがミシュランにスイッチし事実上撤退。その後2008年から2010年までの3年間契約で、WRCの公式タイヤサプライヤーとして復帰。2014年にもタイヤ競争に参加したが、ロバート・クビサがWRCに参戦できなかったことでWRC2へと縮小、2016年で撤退した[4]。しかしDMACKが活動を縮小したため2018年にJWRCにワンメイクタイヤを供給するため復帰した[5]。2021年からは11年ぶりに単独タイヤサプライヤーを務める[3]

F1への独占供給に伴い、GP2・GP3シリーズにおいても2011年よりF1と同じ規格のタイヤを使用している。

ブランパンGTシリーズへの独占供給も行っており、2017年開幕のブランパンGTアジアや、2018年の鈴鹿10時間レースでもピレリのワンメイクになることが決定している。


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