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出典検索?: "ピラー"
皮むきについては「ピーラー」をご覧ください。
ピラー(米: pillar)とは、柱を意味する英語。転じて、日本語では主に以下の意味で使われる。
自動車の窓柱。この部位はイギリス英語では Post であるが、日本ではアメリカ英語の Pillar が使われている。
ハープの、演奏者から見てもっとも遠い位置にある柱。
ここでは上の自動車におけるピラーについて述べる。 黎明期の自動車で屋根の付いているものは非常に少なく、その後、エンジンの出力に余裕が出てくると居住性向上のため、次第にきちんとしたキャビンが架装されるようになった。当初のクローズドボディーは技術的には馬車の応用であり、フレームの上に木骨構造のキャビンが載せられており、重量のある屋根を支えるその真っ直ぐな柱が文字通り車体のピラーとなっていた。 車体が全鋼製となり、設計の自由度が増したことから変化が訪れ、1920年代の流線形ブームを経て、1930年代と第二次世界大戦を挟んだ戦後に応力外皮構造が自動車の車体設計に採り入れられると、フロントウインドシールドやリアウインドウに強い傾斜が付き、屋根は丸みを帯びて小さく軽くなっていった。これ以来、ピラーはもはや単に屋根を支える柱ではなく、重要な車体の構造材となった。 ピラーの名称は、前からAピラー、Bピラー、Cピラー、Dピラー・・・とアルファベット順に並んでいく。ピラーが片側3本しかない車の場合、A・B・Cのかわりにフロントピラー、センターピラー、リアピラーと表記することもある。 大半のセダン、クーペ、コンパクトカー、軽自動車などはA、B、Cの3本のピラーを持っている。Aピラーは運転者と助手席の斜め前にある柱、Bピラーは前部座席と後部座席の間にある柱、Cピラーは後部座席斜め後ろにある柱である。前部座席より前にピラーが2本ある車も存在するが、この場合は前部座席と後部座席の間にある柱がCピラーとなる。ハイトールワゴン、ワンボックスカーやミニバン、ステーションワゴン、6ライト型のセダンでは、さらに車両最後部で屋根を支えるDピラーのある車も存在する。クーペでは、キャビンが短くAピラーとCピラーのみの車種もある。また、車体の大きい大型バスはH〜Jピラーまで有する車種も存在する。オープンボディーでBピラーを持つ例: ドアや窓の配置が左右対称でピラーを左右に同数持つものが一般的であるが、一部にはそれらの配置が左右非対称でBピラーの位置がずれているものや、左右でピラーの数が異なるものもある。例えば、タクシー用の日産・クルーのBピラーは左が前方、右が後方にずれており、初代、2代目のスズキ・ワゴンR4ドアは左右のドア枚数の違いからピラーの形状も左右で大きく異なっている。また、トヨタ・アイシスやダイハツ・タント(2代目以降)、ホンダ・N-VANは左側にBピラーがなく、代わりにピラーに相当する補強をスライドドア内に持っている。これらの設計は、いずれも使う頻度の高い座席の乗降性や積み下ろしのしやすさを重視したことによる。日産・プレーリー(初代)は両側のBピラーを廃したが、耐久性の問題により浸透しなかった。 また、オープンカーには、フロントウインドシールドを支えるフレームのみでピラーのないものと、補強のために環状のBピラーを持つものとがある。オープンボディーのスポーツカーでは、このBピラーがロールケージの役割を持つものもある。 自動車黎明期当初のピラーの役割は、前述したように自動車の屋根を支えることであり、重い屋根(ルーフ)を支えるためだけの文字通りの頑丈な柱(ピラー)であった。だが1990年代以降はモノコック構造を採用する車両が増え、また衝突安全性やスタイリング、車体剛性に関しての重要度が増し果たすべき役割も多くなってきている。
概要
配置と呼称各ピラーの配置(三菱・ランサーワゴン)
フォルクスワーゲン・ゴルフIIIカブリオレ
役割極めて太いDピラーを持つ高級車の例:
ロールス・ロイス・ファントム