ピコピコハンマー
[Wikipedia|▼Menu]

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。
出典検索?: "ピコピコハンマー" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2007年7月)

ピコピコハンマー (: Plastic squeaky circus carnival clown hammer with whistle/日: プラスチック製のキューキュー鳴るサーカスのピエロが用いる笛つきハンマー(直訳例))は、古くからある玩具の一種である。「ピコハン」と略されることもある。なおこの呼称は一般に広く認知されている俗称に拠っており、同製品の元祖は、増田屋コーポレーションのKOハンマーである[1]目次

1 概要

1.1 構造

1.2 機能

1.3 類似商品


2 用途

3 使用上の注意

4 その他

4.1 芸能人などによる使用例

4.2 架空の世界における使用例


5 脚注

6 関連項目

7 外部リンク

概要
構造 工具としてのプラスチックハンマー 空気ばね及び笛のついた玩具としてのプラスチックハンマー

この玩具は、大型のハンマーを模した形状をしており、プラスチック類で出来た中空の柄と、中空のハンマー(金槌の金属製打撃部分に相当)部分から成る。柄となる部分の先は様々な形状があるとされる。ハンマー部分の円筒形をした左右の打撃面は、円筒側面に設けられた蛇腹構造によって、ほとんどの打撃を吸収してしまうようになっている。

類似品の玩具として「プラスチックハンマー」があり、こちらも人に対する殺傷力は無い。ただし、工具として同一の名前が付いているプラスチックハンマーは通常の金属で出来たハンマーと比べると打撃力が低く、対象物を傷つけない効果があるが、中身が詰まっており非常に硬質のプラスチックでできているため、人体に使った場合は十分な殺傷力があり危険である。

広く見られる製品では、ハンマー部分が注意を喚起する赤、柄の部分が黄色と白のストライプ模様、もしくは黄色一色となっており、ハンマー円筒部分に、柄が差し込まれた形状となっており、柄のハンマー取り付け部分には、内蔵されたプラスチック製のが収まる場所が設けられている。またハンマー部分や柄などに、製造企業の商標や、シールが貼り付けられている物も多い。

元祖であるKOハンマーは、1965年に増田屋より発売された[2]。現在では様々なコピー商品が出回っており、類似品は多すぎるため、実体は不明である。なお増田屋のKOハンマーは、柄の部分がピンクのストライプ模様となっている。元々開発に当たって「子供が安全に叩けるハリセンに代わるおもちゃ」というコンセプトを掲げて作られ、最初の試作品では実際に殴られたのと同じぐらい痛いものであったが、徐々に改良が加えられ、現在の形になったという。

KOハンマーの場合、全長32cm?55cmの製品がある(メーカーによりさらにさまざまなサイズがある)が、大型のものはハンマー部分が全長の比率以上に大きなボリュームを持つ。
機能

この玩具では、先端のハンマー部分で叩くと、ハンマー円筒内部の空気が、柄に取り付けられた笛を通じて外に排出される。この際、鞴(ふいご)機能で排出される空気の移動により「ピコッ」と音がする。打撃面は片方だけあるものもあるが、その多くは両側が打撃面となっており、どちらで叩いても同じように機能する。

なお打撃の衝撃は蛇腹部分に吸収されるため、ほとんど痛みが無いとされるものの、大きく振りかぶって打撃が吸収される範囲を超えた運動エネルギーによって行使されると、それ相応に打撃力が発生する。しかし柄の部分も中空のビニールで出来ているため、柄の強度を超えて打撃力を発揮できない。このため、この玩具で人間が殴られても、これによって負傷する事は稀である。

ただし、大型のものは使用されているビニール素材の厚みにより、蛇腹部分があまり縮まないものがある。表面の硬さと相まって打撃力が予想以上に高くなる場合がある。
類似商品

1990年代以降では、概要部分で述べた物以外に、薄い塩化ビニル樹脂で出来た、空気を入れて膨らますタイプのものが発売されている。こちらは中に入っているが鳴るという物である。この玩具では、透明となっていて、光が透けて見える物や、逆に重々しい木槌に似せた物など、様々な種類がある。
用途

被打撃面に加わる衝撃が小さい為、親しい間柄であれば軽く振りかぶって叩く分には冗談や遊びの範疇で済まされる場合が多い事から、たたいて・かぶって・ジャンケンポンや、バラエティ番組などのツッコミとして使用される事がある。また幼児や児童にも人気があり、これを所持した幼児・児童の手によって、家庭内において家具やペット・家族(例:休日に遊びに連れて行く約束をしているのにまだ寝ている親など)がこのハンマーによって打撃される事も多い[要出典]。とはいえ、やはり打撃の衝撃をこれが吸収するため、これら被打撃対象物が破損する事は稀である。
使用上の注意

この玩具は、安全性が高く負傷しにくいものの、使用された側が驚いて転ぶなどの副次的事件が発生する場合もある。また顔面への打撃は、鼻血などの怪我が発生することもあるとされる。その他、打撃によって不安定な花瓶や家具などが転倒する事により、事故が発生し得る。

この他にも動物を執拗にこれで殴打した場合には、怪我は無くともストレスを与え、動物虐待とみなされる可能性もある。

工具としての「プラスチックハンマー」と本項の「プラスチックハンマー」は名前が同じため混同すると危険である。また、報道や伝聞により意図しない間違いを引き起こす可能性もある。
その他

この節には、過剰に詳細な記述が含まれているおそれがあります。百科事典に相応しくない内容の増大は歓迎されません。内容の整理ノートで検討しています。(2015年11月)

芸能人などによる使用例
小宮一浩
筑波大学附属駒場中学校・高等学校の音楽科教員。授業中寝ている生徒を「目覚めよ」と言いながら叩く。また、指示として用いることもある。
町あかり
シンガーソングライターである町あかりが、本人の代表曲「もぐらたたきのような人」等を歌う時、これを手に持って叩いたり振ったりしている。歌詞の中に「ピコピコハンマーを振る」という記述がある。またライブ等でファンはこれを振って応援する。また本人が使用しているものは、増田屋コーポレーションの「KOハンマー」である。
ビートたけし
レギュラー出演のテレビ番組(『世界まる見え!テレビ特捜部』など)で、相槌の代わりに鳴らしたり、しばしば他の出演者(大抵はたけし軍団所ジョージ松村邦洋などのたけしの関連人物)の頭をこれで叩いている姿が見られる。増田屋コーポレーションに製品「KOハンマー」を一箱贈られたとされる。
楠田亜衣奈
CDのリリースイベントにて、無料で観覧できるミニライブの後、CDを一枚買うと、特典として、ピコピコハンマーで「カツ」を入れて「応援」してもらえるという『くっすんサポーター応援会』いわゆる「カツ入れイベント」を行った[3][4]
アメリカ横断ウルトラクイズ(日本テレビ系)
国内第一次予選(後楽園球場東京ドーム)や同第二次予選(成田空港、第1回は羽田空港)で、敗者の味方である徳光和夫(第12回?第16回は渡辺正行)が、敗者のうっぷんばらしのために、ピコピコハンマー(番組内では「ピコポンハンマー」と呼ばれていた)の叩かれ役となっていた。中には本気で叩きつける敗者もおり、徳光や渡辺は野球の捕手のようなヘルメットプロテクターを装着して臨んでいた(それでも、あまりの強烈な叩きに壊れてしまう事がしばしばあった)。徳光和夫が軽度の脳震盪を起こして急遽病院に行く羽目になったこともある。
全国高等学校クイズ選手権(日本テレビ系)
初期の地方予選や全国大会において、挑戦者の頭部に早押しボタンを縛りつけ、これをピコピコハンマーで叩いて早押し機を作動させるクイズが存在した。
オジサンズ11(日本テレビ系)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:24 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef