この項目では、ヤマハと東海楽器の製品「ピアニカ」(登録商標)について説明しています。この種の楽器全般については「鍵盤ハーモニカ」をご覧ください。
ヤマハ ピアニカ P-32D
ピアニカ (PIANICA) は、東海楽器製造とヤマハが製造して販売する鍵盤ハーモニカで、両社が第618501号[1]で商標登録している。初等教育の音楽教育で多く利用され、鈴木楽器製作所が製造するメロディオンと並び、鍵盤ハーモニカの国内二大ブランドとされる[2]。 1961年(昭和36年)12月に東海楽器研究所が鍵盤ハーモニカを開発し、「ピアニカ」として発売した[3][4]。日本楽器製造は1967年(昭和42年)から、東海楽器研究所が製造した「ピアニカ」をヤマハ (YAMAHA) ブランドで販売した[注 1]。1973年(昭和48年)に日本楽器製造が自社開発の「ピアニカ」を発売すると、東海楽器研究所も1985年(昭和60年)からトーカイ (TOKAI) ブランドで「ピアニカ」を発売し、以後は日本楽器と東海楽器はそれぞれが「ピアニカ」を製造して販売[5]している。 ヤマハの「ピアニカ」は1978年(昭和53年)秋発売のP-32C/P-34C/P-37Cから中空二重ブローケースを採用[6]した。このケースは大きな強度を持ち、落下時などに衝撃を緩和して楽器本体の破損を防ぎ好評を得た。蓋は開口時に約120度で静止して譜面立てとして利用できる[7]。 ヤマハの学校用機種は、1984年秋にP-32Dを発売し、2014年10月からP-32E/EPが発売された[5][8]。 現在、東海楽器製造(旧 東海楽器研究所)は鍵盤ハーモニカ「ピアニカ」の生産を終了している。よって、ヤマハが「ピアニカ」ブランドを引き継ぎ、生産を続けている。 一般名称は「鍵盤ハーモニカ」で、製品名は「ピアニカ」「メロディオン」などだが、初等教育機関では、ヤマハ製品の場占有率が高いことから楽器名として広く「ピアニカ」と俗称される[9]。 現在国内で流通する商品は以下がある。
沿革
雑記
東海楽器製造「ピアニカ」(生産終了)
ヤマハ「ピアニカ」
鈴木楽器製作所「メロディオン」
全音楽譜出版社「けんばんハーモニカ」(旧 ピアニー)
キョーリツコーポレーション「メロディピアノ」
ホーナー「メロディカ」
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ヤマハは「ピアニカ」の製造・販売を1961年から行っているとしている( ⇒学校普及モデルが30年ぶりのモデルチェンジ ヤマハ ピアニカR 『P-32E』『P-32EP』 - ニュースリリース参照)。
出典^ 商標登録第618501号
^ ⇒鍵盤ハーモニカ 浜松市
^ 東海楽器製造株式会社【しずおかの元気な企業】
^ ⇒昭和年表|館外授業|博物館学校地域連携教育支援事業 山口県立山口博物館
^ a b ⇒学校普及モデルが30年ぶりのモデルチェンジ ヤマハ ピアニカR 『P-32E』『P-32EP』 - ニュースリリース ヤマハ株式会社、2014年7月15日
^ ⇒沿革 羽立工業株式会社
^ ⇒鳴るほど♪楽器解体全書 ハーモニカの雑学 ヤマハ株式会社
^ ⇒ピアニカ、30年ぶりモデルチェンジ ヤマハ 朝日新聞デジタル、2014年7月15日
^ ⇒Sing, R. Sing! 鍵盤ハーモニカのWebサイト
関連項目
鍵盤ハーモニカ
メロディオン - 鈴木楽器製作所が製造する鍵盤ハーモニカ(登録商標)
ピアニカ前田 - 鍵盤ハーモニカ奏者
TommyCHO