ビースト・オブ・ノー・ネーション
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ビースト・オブ・ノー・ネーション
Beasts of No Nation
監督
キャリー・ジョージ・フクナガ
原作ウゾディンマ・イウェアラ(英語版)
『ビースト・オブ・ノー・ネーション(英語版)』
製作アミー・カウフマン
キャリー・ジョージ・フクナガ
ダニエラ・タプリン・ランドバーグ
リバ・マーカー
ジェフリー・スコール
ダニエル・クラウン
イドリス・エルバ
ウゾディンマ・イウェアラ
出演者イドリス・エルバ
カート・エジアワン
エイブラハム・アター(英語版)
音楽ダン・ロマー(英語版)
撮影キャリー・ジョージ・フクナガ
編集ミッケル・E・G・ニールセン
ピート・ボドロー
製作会社ネットフリックス
レッド・クラウン・プロダクション
パーティシパント・メディア
レヴァンティン・フィルム
ニュー・バルーン
マトレッサ・ムービー
プライマリ・プロダクション
パーリアメント・オブ・オウルズ
マンモス・エンターテイメント
ラディカルメディア
カム・ホワット・メイ・プロダクション
配給ブリーカー・ストリート
公開

2015年9月3日 (2015-09-03) (ベニス)

2015年10月16日 (2015-10-16) (アメリカ合衆国)







上映時間137分[1]
製作国アメリカ合衆国
言語英語
トウィ語
製作費600万ドル[2]
興行収入86,944ドル[3]
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『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(原題:Beasts of No Nation )は、2015年に公開されたアフリカの内戦を題材にしたアメリカ合衆国のドラマ映画であり、悲惨な内戦を生き延びる少年を描いた作品である。日系人四世のキャリー・ジョージ・フクナガが脚本、撮影、監督をした。撮影はガーナで行われた。俳優はイドリス・エルバら起用。ウゾディンマ・イウェアラが2005年に執筆した同名の小説を原作としている[4]。なお、この小説の題名はフェラ・クティのアルバム名からとられている。

本作は、第72回ヴェネチア国際映画祭の本選で上映され[5][6]マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した[7]。また、2015年のトロント国際映画祭の特別上演部門でも上映された[8]ネットフリックスにより日本を含む世界各国で配信され[9]。2015年10月16日からは少数の劇場で限定的に公開された。
あらすじ

西アフリカの小さな村に戦争が近づいていた。その村に、母、兄、赤ん坊の妹と暮らすアグーが本作の中心となるキャラクターである。アグーは思春期にもまだなっていない、ほんの子供である[10]。母と妹は首都へと旅立つが、アグーと父親、兄、祖父は町に残る。しかし、政府軍にスパイの嫌疑をかけられ、アグーを除く全員が射殺された。アグーは茂みの中に逃げるが、すぐに自国の反乱軍の部隊に見つかる。彼らは最初アグーを殺そうとするが、少年兵として部隊に加わるよう、強制する。

新入りが部隊に加わるための血なまぐさい儀式として「コマンダント」とよぶ部隊の司令官は、アグーに丸腰の男を殺すように強いた。この殺人は、アグーが強制されることになる数多くの暴力行為の最初のものとなる。子供時代を無理やり終わりにさせられたアグーは、昔のことを思い出す。家族のこと、小さかったころのこと、聖書を毎日どんなふうに読んでいたかということ。アグーは自分が他の人を殺すもので神さまに憎まれるのではないかと恐れる。アグーはやがての少年ストライカと友達になり、彼や反乱軍の仲間とともに、略奪、レイプ、殺人、飢餓といった戦争の罪と辛苦を経験する。

コマンダントは反乱軍の上官に会う。ダダ・グッドブラッドというの名のこの上官は、以前はコマンダントに将軍への昇進を約束しており、コマンダントに部隊を率いて首都へ向かうことを任せると約束していた。にもかかわらず、コマンダントを降格させ、これは見せかけの戦いであり、お前にできるのは服従だけだと言う。

アグーは時間の感覚を失い、今がいつなのかもわからなくなった。ただ、あの戦争の前は子供だったこと、そして、銃によるいつまでも終わらない審問を受けているような感覚の中で男になってしまったことだけを理解している。アグーは人殺しをやめたいと思うが、コマンダントに殺されることが怖くて、やめられない。

結局コマンダントは、部下を引き連れて反乱軍から離脱し、土地を押さえて鉱物資源を手中に収めた。新しく占領した土地で数か月にわたって金を掘り出そうとするが、むなしくも失敗に終わり、アグーの部隊は飢える。また、病気になる者も出て、弾薬も切れた。彼らはコマンダントを残して国連軍巡視団に投降する。アグーや子供たちは、戦争により心に傷を負った少年兵のためのリハビリ保護施設に送られる。アグーはカウンセラーに自分は怖いことをいくつか経験したと語るが、詳しいことは語ろうとしない。その代わりに自分はどれだけいい子だったか、どれだけいい家庭に生まれたか、どれだけ家族から愛されていたかを語る。海の中で泳ぎ戯れるほかの少年たちの中に、アグーがついに加わるシーンで幕を閉じる。
配役

2013年8月20日にイドリス・エルバがキャストに加わった[4]。2014年6月6日にガーナの映画俳優、Ama K. Abebrese, Grace Nortey and David Dontoh がキャストに加わった[11]。のちに、Opeyemi Fagbohungbe も加わった[12]

配役俳優日本語吹替
アグー
Aguエイブラハム・アター
Abraham Attah村瀬歩
コマンダント
Commandantイドリス・エルバ
Idris Elba西凛太朗
母ちゃん
Motherアマ・K・アベブルゼ
Ama K. Abebrese[11]
父ちゃん
Fatherコビナ・アミッサ=サム
Kobina Amissa-Sam
ストリーカ
Strikaエマニュエル・ニイ・アドム・ケイエ
Emmanuel Nii Adom Quaye池田果奈子
カート・エジアワン
Kurt Egyiawan副官
2nd I-C北田理道
グッドブラッド最高司令官
Dada Goodbloodジュード・アクウダイク
Jude Akuwudike野中秀哲

占い婆あ
Old Witch Womanグレイス・ノーティー
Grace Nortey[11]
言語療法士
Linguistディヴィッド・ドントー
David Dontoh[11]
ガズ軍曹
Sergeant Gazオペイェミ・ファグボフングベ
Opeyemi Fagbohungbe[12]


その他の日本語吹き替え:土井真理最上嗣生杉浦慶子/橋本雅史/大西弘祐寸石和弘本多新也大泊貴揮/橘潤二/星野貴紀櫻井トオル高橋大輔小林親弘佐野康之高杉義充丸山智行三瓶雄樹山本善寿御沓優子佐藤はな吉田麻実宮本誉之沢海陽子吉田健司
日本語版スタッフ:演出:前田茜、翻訳:大岩剛、制作:東北新社
制作
脚本・監督


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