ビーストウォーズリターンズ
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超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ
ジャンル
ロボットSFユーモアファミリー・一般向けアニメ
アニメ
監督岩浪美和(日本語版監督)
シリーズ構成マーティ・アイゼンバーグ、ボブ・スキル
音楽ロバート・バックリー
アニメーション制作メインフレーム・エンターテイメント
製作タカラタカラトミーエンタメディア
放送局モバHO!・TAKARAND
放送期間 1999年9月18日 - 2000年11月18日
2004年11月6日 - 2005年1月30日モバイル放送
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ』(ちょうせいめいたいトランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ)は、アメリカカナダ製作のテレビアニメトランスフォーマーシリーズのアニメ作品の一作。モバイル放送・モバHO!にて2004年11月6日より放映された。『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』と『ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー』の続編で、CG版シリーズの完結編である。
概要

カナダのメインフレーム・エンターテイメントによって製作された全編フル3DCGアニメ。『BEAST WARS: TRANSFORMERS』(日本版『ビーストウォーズ』および『ビーストウォーズメタルス』)の続編『Beast Machines』の日本語吹き替え版作品である。日本ではCG版シリーズの第3弾として認知されることが多く、日本のみ放映されたセルアニメである『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』と『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』を含むとシリーズ第5弾として認知される。
展開

海外では一貫して大人気を博した『ビーストウォーズ』シリーズだったが、スタッフ変更によるストーリーラインの陰鬱・複雑化や、生物ともロボットともつかない奇抜なデザインラインなどから本作品において失速することとなった。

また、『ザ・ムービー』『2010』製作期においてもあったように、ハズブロのラフデザインを元に、タカラ、アニメスタッフそれぞれが独自に動いたため、初期発売の玩具はイメージが全く違うという玩具とアニメとの連携の悪さも挙げられる。そのため、変身シークエンスもこれまでのような玩具に準じたものではなく、光り輝くと同時に体のパーツが変容を遂げるといった、正に「変形」ならぬ「変身」描写がなされている。

結果的に次のシリーズとして用意されていた『トランスフォーマー・トランステック』がお蔵入りする事態に陥り、アメリカでは日本オリジナルの『カーロボット』シリーズをアニメ・玩具共に導入することになる。これが成功したため、日米合作の『マイクロン伝説』に始まるこれまでの設定をリセットしたシリーズが製作されることとなった。

このような海外における経緯から国内ではその放映が危ぶまれていたが、モバイル放送という特殊な形態を取ることで待望の日本語版製作とあいなった。後に一部の地方局において地上波テレビ放送も行われている。原語版の暗くシリアスな作風に反して、日本語版は声優陣のギャグアドリブが前作からさらにパワーアップし、放送形態が専用端末を必要とする有料放送のモバイル放送になったこともありおよそ一般向けではない際どい下ネタや楽屋ネタ、ブラックジョークが多くなるなどエスカレートしている。

また、これまでは主人公であることからコメディ気味の演技が制限されていた[1]コンボイ役の子安武人もアドリブがある程度許されるようになり[2]、各キャラクターのボケにツッコミを入れる、名前を逆読みされてイジられアイキャッチに入ったにもかかわらず激怒する、時折田舎口調になるなど、暴走気味の演技が目立つようになった。

なお、玩具はアニメに登場したキャラクターのみ、カラーリングを本作に準拠したカラーリングに変更されたものが、トイザらス限定で一般発売された。
あらすじ

ビーストウォーズの勝利により、セイバートロン星に帰還したサイバトロン。しかし、コンボイ・ラットル・チータス・ブラックウィドーの4名は到着前後の記憶を喪失。肉体は謎のウイルスに侵され、初期のビーストモードのままロボットモードへの変形は不可能かつ機能停止寸前という危険な状態だった。その上、トランスフォーマーらしき集団に襲われ、わけもわからず逃走を続けていた。

その途中で、謎の啓示を受け、セイバートロン星地下深くに逃げ込んだコンボイたちは、そこで原初のトランスフォーマーの創造主であるオラクルと邂逅、彼からリフォーマットを受け、機械と生物の融合体「テクノオーガニックボディ」へと生まれ変わった。

自分たちとセイバートロン星に何が起こったのかを突き止めるため、追って来た謎のトランスフォーマー集団を撃退し、議会場に辿り着いたサイバトロン。しかし、そこにいたのは既にセイバートロン星を支配したメガトロンだった。彼はビーストウォーズの教訓から、恒久の平和には個人の自由意志、即ちスパークは不要として、自身を頭脳としたセイバートロン星そのものを単一の完全な機械惑星へと進化させようとする。コンボイは自由意志の無い平和は偽りとして否定する。ここにセイバートロン星の未来をかけたコンボイ率いる「サイバトロン」とメガトロン率いる「ヴィーコン」との最後の戦いが始まった。
キャラクター

名称および声は日本語版 / 英語版。
サイバトロン / Maximals

エネルゴアから帰還したメンバーはメガトロンのウイルス爆弾のせいで捕らえられ、メタルス戦士はウイルスに完全汚染されずにすんだもののビースト戦士の状態に戻ってしまった上、ロボットモードへの変身が不可能になってしまっていた。オラクルの導きにより、有機体と無機機械の限界まで融合した、新たなテクノオーガニックボディに転生したことでロボットモードへの変身(変身する際の掛け声はトランスフォーム)も可能となるが、前作までのような単なる機能ではなく、精神集中が必要な技能となる。なお、ウイルス爆弾の影響で到着前後の記憶を失っていた。
コンボイ / Optimus Primal(ゴリラ
- 子安武人 / ゲイリー・チョークサイバトロンのリーダー。オラクルのリフォーマットによって新たなテクノオーガニック・ボディを得、最も早く変身能力を身に付けた。ロボットモードでは最初のビースト時代のロボットモード同様背中のジェットで飛行可能。武器は胴体胸部から出すエネルギーディスク。また、腕で敵の攻撃を受け、そのエネルギーの流れの向きを変えて自分の周囲に捉え、跳ね返すこともできる。瞑想により、マトリクス(スパーク=魂の源泉)に通じ、それを通して魂と会話できる。また、激しく体力を消耗するが、他者のリフォーマットも可能。チータスによると100万ゴリラパワーを誇る。セイバートロン星に帰還した際に、メガトロンの放ったウイルスに侵され最初のビースト形態に戻ってしまうが、オラクルの導きにより、テクノオーガニックボディに転生した。今まで同様、仲間たちを導く役割を担う。オラクルが見せた予見により、セイバートロンとトランスフォーマーの進むべき道、有機体との融合を目指し、セイバートロンに有機体を甦らせ、メガトロンに囚われたスパークたちを解放するための新たな戦いに挑む。だが、仲間を失ったことへの悔恨の念に囚われ、メガトロンと彼を野放しにした自身への怒りで冷静さを失うことも少なくなく、判断ミスも目立つようになる。また、オラクルの予見を正しいと信じ、何の疑念も無く行動する姿が、愚直に見えたのか、チータスらの不信も買ってしまう。前半終盤では最終手段として使用した機械体を消滅させるプラズマエネルギーとメガトロンの使用した有機物を機械に変えるベクターシグマキーの波動砲によってセイバートロン星を破滅の危機にさらしてしまうが、自らの執念とプラズマエネルギーと波動砲の中和によってその危機を脱する。しかしその代償として、マトリクスの空間を彷徨うことになるも、マトリクス、そして仲間との和解によって再び舞い戻り、仲間との絆も取り戻す。物語終盤ではスパークを抜き取られ仲間が次々と倒れていく中でメガトロンと一騎討ちを行い、セイバートロン星自体を完全なる機械惑星にリフォーマットしようとするメガトロンを道連れに惑星核に転落。星を有機・無機のバランスの取れた新たなるセイバートロンに作り変えることに成功するが彼の行方は杳として知れない。日本語版では媒体が変更されたことによりコミカルな言動が多くなり、チータスからも「コンボイ、キャラ変わってない?」とつっこまれた(ただそれでもほかのキャラクターよりは少ない)。また、顔がコンボイらしくないことを物凄く気にしている。ツッコミも強烈になり、第14話のオープニングにおいて「名前を逆さにして言ってみよう」という企画で「イボンコ」と呼ばれたり、その後のあらすじ紹介の際に馬鹿にされながら「前回のぉ!ビーストウォーズリターンズはっ!!」とやや興奮した状態で声を荒らげ、「イボンコペッチャンコ、イェイ!」と仲間からラップ調で歌われた際は、アイキャッチで「あの、コンボイだけど…お前ら、ブッ飛ばすぞ?」と指揮官らしくない発言もしている(その後も時折「イボンコ」となじられ、非常に落ち込んでいる)。またこのアドリブはその時の話の内容から不謹慎であるとタカラ側から怒られたと言われる[3]。母親がいるらしいが「母上」「母さん」など呼び方は様々で、母との会話では田舎口調になる。トランスフォーマーアンコールで新たにリターンズコンボイと名付けられた。しかし他のキャラクターの「リターンズ◯◯」という名称の玩具はなく、公式表記もないので他のキャラクターも「リターンズ◯◯」と呼べるかは不明。
チータス / Cheetor(チーター
声 - 高木渉 / イアン・ジェームズ・コーレット地球でのビーストウォーズに於ける度重なる進化を経て、精神は少年から青年のそれへと成長を遂げた。


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